洗面ボウルにヒビが入ったときには|素材別の補修方法と費用目安
洗面ボウルにヒビが入ってしまった!どうしよう!洗面所には、お化粧用品やドライヤー、シェーバーなど、たくさんの小物が溢れています。うっかり手元が滑って落としてしまうこともあるでしょう。そのうっかりで洗面ボウルにヒビが入ってしまった場合、どうやって補修すればよいのでしょうか?この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。
POINT この記事のポイント
・洗面ボウルに使われる素材は、主に、「陶器製」「ホーロー製」「樹脂製」の3種類
・なかでも「陶器製」と「ホーロー製」は、衝撃に弱いため、固い物を落とした場合にヒビが入ったり割れてしまうことがある
・洗面ボウルのヒビ割れを無視していると、水漏れが起き、洗面ボウルの下の配管などがサビてきたり、腐食につながるおそれがある
強い衝撃によるもの
洗面所での身支度の際、化粧水などの容器を落としてしまった経験がある方は、少なくないのではないでしょうか。ほかにも、ドライヤーやシェーバーなど、洗面所には多くの小物があります。
このように重くて硬い物を洗面ボウルに落としてしまうと、ヒビが入ってしまうことがあります。
ヒートショック割れ
冷え切っている洗面ボウルにいきなり熱湯を注ぐと、急激に膨張し、ボウルが割れてしまう場合があります。これを「ヒートショック割れ」と言い、冬場や寒冷地などでよく見られる現象です。ヒートショック割れを起こさないためには、まずはぬるま湯などでボウルを温めるようにするのがポイントです。
寿命
洗面ボウルの寿命は、およそ10~20年ほどです。しかし、使い方によっては、寿命が来る前に洗面ボウルにヒビ割れが起きてしまうこともあります。例えば、家族の人数が多い家庭では、必然的に洗面ボウルの使用頻度も高くなるため、結果的に洗面ボウルが痛むスピードが早くなります。
関連記事:【洗面台が割れたら交換?】ひび割れ修理費用、業者選びも徹底解説
洗面ボウルのヒビを放置した場合のリスク
洗面ボウルのヒビを放置すると、水漏れが起こります。水漏れが起こると、洗面ボウルの下の配管などがサビてきたり、腐食につながるおそれがあります。そのため、洗面ボウルのヒビに気づいたら、早いうちに補修しておきましょう。
洗面ボウルに使われる素材と補修方法
洗面ボウルに使われる素材は、主に、「陶器製」「ホーロー製」「樹脂製」の3種類です。以下では、それぞれの素材の特徴について説明します。
陶器
陶器製の洗面ボウルは、なんといっても、その艶と光沢により高級感があることが魅力です。お手入れをきちんとしていれば長く使うことができます。器を思い浮かべていただければ想像しやすいと思いますが、陶器の器は落とすと割れてしまいますよね?それと同じで、固い物を落とすと割れてしまうことがあるので注意が必要です。
◎メリット
・光沢があり、高級感がある
△デメリット
・衝撃に弱く、固い物の落下により割れてしまうことがある。
樹脂製
樹脂製の洗面ボウルは、アクリル樹脂やポリエステル樹脂から作られており、大量生産ができます。耐久性にも優れており、衝撃に強いのも特徴です。細かな傷がつきやすく、傷がつくと艶が失われていくので、日頃のお手入れで傷をつけないよう注意が必要です。
◎メリット
・割れにくく、耐久性に優れる
・一体成型されて接合部がないので、お手入れが楽
△デメリット
・小さな傷がつきやすい
・表面を覆う保護層に傷がつくと、シミになりやすい
・薬品や有機溶剤に弱いので、毛染め剤などで着色・変色しやすい
ホーロー
ホーローは、鋼板に釉薬を焼き付けたもので、表面はガラス質でできています。汚れがつかないため、毛染め剤などがついても着色・変色せず、お手入れが簡単です。対衝撃性・メンテナンス性に優れているので、表面のガラス質にヒビが入ったり割れても補修が可能です。
◎メリット
・汚れや臭いがつきにくく、熱、水や湿気に強い
・耐衝撃性、耐久性に優れる
・お手入れが楽
△デメリット
・表面のガラス層が割れると、内部の鋼板が錆びて腐食することがある
素材別に見る洗面ボウルの補修費用目安
では、洗面ボウルにヒビが入ったり割れてしまったらどのように補修すれば良いのでしょうか。以下では、洗面ボウルの補修を素材別に紹介します。
陶器製
陶器製の洗面ボウルは、部分的な補修が難しいため、ヒビが入ってしまった場合は、洗面ボウルごと交換する必要があります。洗面ボウルの交換には専門的な技術が必要なため、DIYでの補修はおすすめしません。 陶器製の洗面ボウルの補修にかかる費用は、おおよそ2〜3万円程度です。
ただし、既存の洗面ボウルのサイズが合わない場合は、洗面台ごと交換になることもあります。その場合は、8万円程度の費用がかかります。
樹脂製
樹脂製の洗面ボウルは衝撃に強いため、基本的に、ヒビが入ることはありません。しかし、毛染め剤や化粧品などがつくと、着色や変色してしまうことがあります。樹脂製の洗面ボウル変色してしまった場合は、洗面ボウルの交換が必要です。
ただし、軽微な汚れの場合は、ハウスクリーニング業者による研磨コーティングで補修することも可能です。ハウスクリーニング業者に研磨コーティングを依頼した場合にかかる費用は、おおよそ1.3万円~2.2万円です。
ホーロー製
ホーロー製の洗面ボウルは、陶器製に並んで衝撃に弱く、固い物を落とした場合にヒビが入ったり割れてしまいやすい材質です。しかし、ホーロー製の洗面ボウルは、部分補修が可能なため、陶器製よりもコストを安く抑えられます。ホーロー製の洗面ボウルを補修する場合は、ホームセンターなどで売っている防水性ホーロー補修剤を使用します。防水性ホーロー補修剤の費用は、おおよそ500円程度です。
洗面ボウルのヒビ割れを補修する際の注意点
洗面ボウルのヒビ割れを補修する際には、いくつかの注意点に気を付けることが欠かせません。後悔しないためにも、ここでそれらの注意点について理解を深めましょう。
賃貸の場合は、まずは物件オーナーに相談する
賃貸の場合は、管理会社やオーナーに無許可で洗面ボウルを交換してしまうと、トラブルになる可能性があります。そのため、まずは物件オーナーに相談しましょう。相談先の窓口が分からない場合は、契約書などで確認してみてください。
火災保険が適用されるか確認する
洗面ボウルにヒビが入った原因によっては、火災保険が適用される可能性があります。そのため、洗面ボウルにヒビが入ってしまったら、まずは加入している保険会社の窓口に相談してみましょう。
補修キットを使って応急処置をする
洗面ボウルのヒビ割れは、市販されている「補修材」を使用することで応急処置できます。ヒビ割れの状態が深刻な場合は、そのまま使用し続けると水漏れがさらに悪化するので、早急に補修材でヒビ割れを直さなければなりません。
ただし、ご自宅の洗面台の素材に合った適切な補修材を選ばなければ、ヒビ割れが塞がらない可能性があります。上記で紹介したように、洗面台の素材には陶器やホーロー、樹脂などの種類があるため、素材に合わせた補修材を用意しましょう。
なるべく早めに業者に修理を依頼する
洗面ボウルのヒビ割れは、「これくらいの小さなヒビなら問題ないだろう…」軽く考えてしまいがちです。しかし、洗面ボウルのヒビ割れを放置していると、ヒビ割れ部分に汚れが溜まり、カビが生えてしまいます。
さらに、ひび割れから内部に水が侵入し、配管や壁、床が腐食してしまうことも考えられます。初期のうちに補修していれば、軽微な補修で済んだものの、放置してしまったことで大掛かりな補修が必要になってしまうケースは決して珍しくありません。そのため、洗面ボウルにヒビ割れが発生した場合は、ヒビの大きさに関わらず、早めに業者に修理を依頼しましょう。
家仲間コムの登録業者による洗面ボウル補修事例
施工前
施工後
「樹脂の洗面台が割れてしまったので修理して欲しい。」とのご依頼でした。洗面ボウルの中心あたりに割れが発生していたため、裏面の補強後、表面も足付け、接着・パテ打ちを行い、平にしました。また、いくつかの傷も見受けられたので、全体的に塗装を施し、新品同様の綺麗な状態に仕上げました。
場所:東京都 品川区
施工箇所:洗面ボウル
施工期間:1日
関連記事:洗面ボウル割れ補修
洗面台の割れ補修
施工前
施工後
「洗面ボウルにヒビが入ってしまい、そこから漏水しているので直したい。」とのご依頼でした。パテとベースコートで下地を作成後、トップコートを塗装し、磨き作業で艶を合わせました。施工は1日で完了し、仕上がりにも大変満足いただいた事例です。
場所:神奈川県 横浜市戸塚区
施工箇所:洗面台
施工期間:1日
関連記事:洗面台の割れ補修
洗面ボウル交換
施工前
施工後
「洗面ボウルを割ってしまったので、交換して欲しい。」とのご要望でした。劣化が進んでいたため、交換が望ましいのですが、マンションオーナー様の要望を考慮し、補修で対応しました。洗面ボウルと併せて、排水も補修し、水漏れは無事に解消されました。
場所:大阪府 堺市西区
建物のタイプ:マンション
築年数:15年
施工箇所:洗面所
施工期間:1日
関連記事:洗面ボウル交換
洗面ボウルの補修方法まとめ
いかがでしたでしょうか。洗面ボウルは、硬いものの落下による衝撃や、ヒートショック現象などが原因で、ヒビが入る可能性があります。
洗面ボウルのヒビは、見つけ次第、補修をされることをおすすめします。なぜなら、放っておくと、水漏れが起き、洗面ボウル内部がサビたり、腐食してしまうおそれがあるためです。早期に補修をすれば、補修費用もそんなにかかりませんので、ご安心ください。
また、ご自身での補修が難しいと感じた場合は、無理をせず専門の業者に洗面ボウルの交換を依頼しましょう。
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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