【洗面ボールの修理・交換方法は】費用相場を解説
編集者:大永 和弘
最終更新日:2022年3月28日
洗面台に付属している部位の中でも、洗面ボールはふとした時に壊してしまう可能性が高い場所です。もしも、洗面ボールが故障してしまった際に、修理・交換にかかる費用はどれぐらいなのでしょうか?この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。
POINT この記事のポイント
<この記事のポイント>
・洗面ボールの形状は、主に埋め込み型、半埋め込み型、置き型、壁付け型の4種類
・洗面ボールの材質は多種多様
・ひび割れした洗面ボールを放置していると、陶器の強度が衰えていき、傷がどんどん大きく裂けてしまう
・洗面ボールの修理は、使われている材質によっては自身でも可能。しかし、状態によっては交換が必要な場合もある
目次 [ 表示 ]
いろいろある?洗面ボールの種類
洗面ボールは、その形状や材質によっていろいろな種類に分類することができます。まずは、その種類についてそれぞれ詳しくみていきましょう。
洗面ボールは、形状によって4つに分類することができます。それぞれの特色は以下の通りです。
1.埋め込み型
洗面台にそのまま埋め込まれているタイプの洗面ボールです。見た目をすっきり見せることができることがメリットとして挙げられます。
2.半埋め込み型
洗面台に、洗面ボールを半分だけ埋め込むタイプのものです。すべて埋め込ませている埋め込み型と違って、洗面台の下にスペースを多く確保できることがメリットとして挙げられます。
3.置き型
洗面台の上に設置するタイプの洗面ボールです。洗面ボールの形をそのまま認識できるので、デザイン性の高いものを置くことができます。
4.壁付け型
トイレや小さな洗面所など、スペースが限られた場所に設置するなら、壁付け型の洗面ボールがおすすめです。その名の通り、壁に設置することができるタイプの洗面ボールとなります。
洗面ボールの材質
続いては、洗面ボールの材質をいくつか紹介していきましょう。一昔前と比べて、洗面ボールに使われている材質はいろいろなものが台頭してきています。
1.樹脂製の洗面ボール
樹脂製の場合、成型がしやすいため、カウンターと一体化した洗面ボールを実現できます。また、お手入れがしやすいこともメリットとして挙げられます。一方で、陶器のものと比べて割れることはありませんが、傷がつきやすいことはデメリットと言えるでしょう。
2.陶器製の洗面ボール
陶器製の洗面ボールの場合、陶器ならではの装飾や色使い、質感を楽しむことができることがメリットの一つとして挙げられます。また、硬度が高いため小さな傷はつきにくいことも特性の一つです。一方で、割れやすいことや小さな傷が付きやすいことはデメリットして挙げられます。
3.ホーロー製の洗面ボール
お鍋などに使われることも多いホーローは、洗面ボールにも活用されています。傷がつきにくく、酸性やアルカリ性にも大勢が強いほか、さまざまなデザインのものが販売されていることがメリットとして挙げられます。一方で、商品によっては加工が不均等のものもあり、その場合さびやすいことがデメリットとして挙げられます。
このように、洗面ボールと一概に言ってもさまざまなものがあります。洗面台に備え付けられているものもありますが、それ以外は自分の好みで選ぶこともできるので、ぜひお気に入りのものを見つけて見てください。
洗面ボールのひび割れ、放っておくと・・・?
上からビンや整髪剤の缶などを落としてしまい、洗面ボールが割れてしまった、もしくはひびが入ってしまった、というケースは多くあります。なかには、「小さな傷やひび割れだから」とそのまま放っておいた・・・なんて人も多いのではないでしょうか。
洗面ボールについたひび割れは、放っておくと大きくなっていきます。例えば陶器製の洗面ボールの場合、ボールの表面には防水膜を加工しており、水をはじいてくれますが、その内部は水に耐性がないためどんどん水を吸収していきます。その結果、陶器の強度が衰えていき、最初は小さかったひび割れもどんどん大きく裂けていってしまうのです。
また、洗面ボールに傷がついていると、「ヒートショック割れ」を引き起こしやすくなります。これは、局部的に熱湯を注ぐことで、その部分が膨張し割れる仕組みのことで、洗面ボールに置きやすい現象でもあります。こう言ったことが起きないように、適温のお湯を洗面ボールに注ぐか、どうしても熱湯を使いたい場合は、洗面ボールにあらかじめ水をためておき、そのあとお湯を流すようにしましょう。
洗面ボールの修理、自分でもできる?
洗面ボールの修理は、使われている材質によっては自身でも可能です。例えば陶器製の洗面ボールの場合、ひびが入っている程度ならば市販のホーロー補修材で対処することができます。この際、洗面ボールの色と併せたいのなら、水性絵の具を混ぜて調色しましょう。
一方で、完全に割れてしまったり、ひびが大きい場合はしっかりと業者の方に施工を依頼しましょう。状態によっては修理で対応可能なこともありますが、交換を必要とすることもあります。
洗面ボール(陶器製)のお手入れ方法
洗面ボールに汚れを定着させないために、自分で定期的に清掃するようにしましょう。雑巾やスポンジ、ティッシュペーパーで拭いて落ちるならば良いですが、もし汚れが落ちないようならば活性洗剤を含ませてから拭くことをおすすめします。その際は、水拭きで活性洗剤を取り除いた後、からぶきを忘れないように行いましょう。

お手入れのし過ぎで汚れる?
最近の水まわりの素材には、表面を汚れ防止のために塗装やコーティングなどで覆われていることが多くあります。
これらは最初のうちは汚れがつきにくく性能を発揮してくれるのですが、次第に効果が薄れていくというのは、みなさんご経験があるところかと思います。
この効果が薄れることに拍車をかけているのが、実はお掃除だったりするのです。白いメラミンスポンジなどは汚れをよく落としますが、研磨力も高いため、コーティングなども少しづつ落としてしまいます。
日ごろのお手入れは、ぜひ柔らかいスポンジに中性洗剤で、やさしく洗うようにしてください。その方が素材そのものも長持ちしますよ。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)
洗面ボール修理・交換にかかる費用の価格相場
洗面ボールの修理や交換にかかる価格相場は3~5万円といえます。ちなみに修理の場合は2万円前後で施工可能ですが、交換となると費用は高額になっていきます。費用をできるだけ抑えたいのなら、メーカーにこだわらず、型落ちのものを選ぶことをおすすめします。まずはぜひ業者の方に見積もりを依頼してみてください。
洗面ボールの修理・交換方法まとめ
いかがでしたか?毎日使う洗面ボールだからこそ、定期的に清掃したり、傷やひび割れに気を付けて扱う必要があります。また、現在は多くのメーカーからいろいろな形状、デザイン、材質の洗面ボールが販売されていますので、交換の際はぜひいろいろ見てみてください。
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アールイーデザイン一級建築士事務所代表。
住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。
著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)
【保有資格】
- 一級建築士(登録番号:第331817号)
- 既存住宅状況調査技術者(証明書番号:第02201400260号)
- 住宅性能評価員(終了証番号:第02170424号)
- インテリアコーディネーター(登録番号:011961A)
- 福祉住環境コーディネーター2級(証書番号:05201851)
- 震災建築物応急危険度判定士(認定番号:730220552)
【所属】
- アールイーデザイン一級建築士事務所:代表
- JIO|株式会社日本住宅保証検査機構:検査員 及び 評価員
- 三井ホーム株式会社:リフォームプランナー
noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

大永 和弘 (おおなが かずひろ)
株式会社マッチングジャパン 代表取締役社長。
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
退社後、株式会社マッチングジャパンを2006年に創業し、ハウスメーカーやリフォーム会社のWEBマーケティングを経験。
その他、内装材メーカーや建材メーカーにWEBプロモーションに関わるコンサルティングを提供。
同時にリフォーム業者検索サイト「家仲間コム」の運営責任者として、累計5千社を超える施工業者にサービスを提供。サイト規模は月間アクセス約360万PV、見積利用者数は年間約5万人までに成長。
自身も7度の引越しと2度の住宅購入を経験し、家のリフォームや修繕をユーザーの立場で多く経験。
その経験から、規模が小さくても優良なリフォーム業者を探せるサイトの必要性を強く感じ、サービスの利便性向上に注力している。
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カウンター一体のボールは交換が難しい
カウンターに埋め込まれたり、上に置かれたりという洗面ボールは、ボールだけを交換することが可能です。
それに対して、一般的な家庭用の洗面化粧台に多い「カウンターとボールが一体」のものは、ボールのみの交換ができないものがほとんどです。
ひび割れ程度であれば、水が漏れないように補修して使えればいいのですが、ボール自体が割れて補修も難しいということになると、化粧台ごと交換する必要があります。
ボールの上に重いものを落とさないよう、吊戸にはなるべく重いものを入れないなど、事故を防ぐ工夫をしておきたいですね。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)