洗面台のサイズ目安と使い勝手が良くなる選び方のポイントを徹底紹介
洗面台のサイズは、間口・高さ・奥行きともによく考えて決めることが大切です。使い勝手の良い洗面台の高さ、収納力をアップさせるための洗面台の間口、水はねしにくい奥行きなどなど、どういった洗面台が必要かによっても変わってきます。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。
POINT この記事のポイント
・洗面台の採寸箇所は、「間口(幅)」「床から天井までの高さ」「床から洗面ボウルまでの高さ」「奥行き」の4つ
・既存の洗面台を撤去して、高さの違う新しい洗面台にリフォームする場合は、コンセントの位置に注意が必要
・洗面台は各パーツごとにユニットで選ぶことができるので、業者に現地訪問して採寸してもらい、使い勝手の良いサイズや収納力をそれぞれ選ぶと良い
洗面台の一般的なサイズ
洗面台のサイズは下記の採寸箇所ごとに選んでいきます。
・間口(幅)
・床から天井までの高さ
・床から洗面ボウルまでの高さ
・奥行き
それぞれのサイズ目安を一覧にしました。
洗面台の箇所 | サイズ目安 |
---|---|
間口(幅) | 500mm~1850mm |
床から天井までの高さ | 1800mm~1900mm |
床から洗面ボウルまでの高さ | 750mm、800mm、850mm |
奥行き | 400mm~600mm |
サイズの中でも間口に関しては、各メーカーによってサイズ展開が少しずつ異なります。洗面所の取り扱いがある主な5大メーカーの間口サイズ一覧は下記です。
主な5大メーカー | 間口のサイズ展開(単位:mm) |
---|---|
LIXIL | 500、600、650、750、900、1000、1200、1350、1850 |
Panasonic | 500、600、750、900、1000、1200、1350、1500、1600、1625、1650、1700、1800 |
タカラスタンダード | 750、900、1000、1200、1350、1500、1650 |
TOTO | 600、750、900、1000、1200、135 |
クリナップ | 500、600、750、900、1000、1200、1350、1500、1650、1800 |
洗面台の間口は広いほど上位クラスのモデルになることが多く、上質な素材を使用しているので本体価格も高くなりますが、Panasonicさんのように間口のサイズ展開が豊富に揃っていると選択肢が広がります。
洗面台のサイズの選び方
これだけ洗面台のサイズ展開があるとどれにすればよいのか迷いますよね。洗面台の使い勝手を良くするためのサイズ選びのポイントを各場所別に解説します。
1. 洗面台の間口
洗面台の間口は最もサイズ展開が多いので、用途に合わせて選びやすい部分です。間口とは洗面台の横幅のことをさし、間口が広いほどゆったりと使用することができますので、ご家族の人数が多い方は広めがおすすめです。また、洗面台をどのように使うかを考えるとサイズが選びやすくなります。
・二人で使いたい、洗髪や小物の洗濯をする、3面鏡が欲しい場合:間口は広めが使いやすい
・手洗いや歯磨きだけの使用、1面鏡でも良い場合:間口は狭くてもOK
関連記事:洗面台の鏡交換にかかる費用目安と3つの交換パターン
広めの間口を選ぶ必要がありますが、洗面台が最も混雑する朝の通勤・通学時間に並んで使用する場合は、ダブルボウルタイプの洗面台も販売されています。
1-1. 収納スペースの確保
洗面台の間口を広くとると、収納スペースが減ってしまうことがあります。洗面台の設置スペースと別に収納スペースの確保ができる場合は問題ありませんが、洗面台周りにしか収納スペースがとれない場合は、間口を狭くして収納に充てるという選択もあります。
関連記事:狭い洗面所での収納力アップのポイントは?
2. 床から天井までの高さ
床から天井までの高さは1800mmが一般的なサイズですが、近年の住宅は天井高を高くした設計も増えているので1900mmまで選べる種類もあります。天井いっぱいまでの高さは収納力をアップさせることができますが、手が届かないと逆に何も使わないスペースになってしまうこともありますので注意が必要です。
反対に、洗面台の上にスペースが空いてしまうとほこりが溜まっても掃除がしにくくなり、どちらにしても一長一短がありますので、収納が必要か不要かで高さを決めてみてはいかがでしょうか。
・収納スペースを作りたい場合:鏡の上部に天井いっぱいまでの収納
・収納スペースが不要な場合:鏡の上部に収納ユニットを設置しない
3. 床から洗面ボウルまでの高さ
床から洗面ボウルまでの高さは、洗面台のサイズ選びの中でも重要な部分です。サイズ展開は、750mm・800mm・850mmの3パターンが規定サイズで、一般的に床から洗面ボウルまでの高さは身長を基準に選択します。
基本的には【身長÷2】の高さが使いやすいとされていますが、家族で暮らしている場合は下記の選び方があります。
・洗髪や小物の洗濯に使う人の身長に合わせる
・家族の身長の平均をとり、その高さに合わせる
低いよりは高めのほうが腰への負担は軽くなりますが、車椅子利用などのバリアフリーリフォームであれば低いほうが使いやすくなります。
関連記事:高齢者が安心して使える洗面所リフォーム/車椅子利用を想定した5つのポイント
3-1. リフォームの場合はコンセントの位置に注意
既存の洗面台を撤去して、高さの違う新しい洗面台にリフォームする場合は、コンセントの位置に注意が必要です。壁のコンセントは位置を変えることも可能です。
関連記事:洗面所にコンセントを増やしたい!/安心・安全なコンセントリフォーム
4. 奥行き
洗面台の奥行きは、洗面所の広さに合わせて選ぶほうが良いでしょう。
・洗面所が狭い場合:奥行きが狭い洗面台
・洗面所に広さがある場合:奥行きが広い洗面台
基本的には奥行きが広いほうが使い勝手がよくなります。
・水はねが飛び散りにくくなる
・奥行きのあるものも収納できる
小物をメインで収納する場合は奥行きの広い洗面台は乱雑になってしまうので、カゴなどを活用して上手に収納スペースを使いましょう。
4-1. 扉の開閉スペースや窓の位置に注意
奥行きの広い洗面台で扉付きのものを選びたい場合は、扉を開いた時に洗面所の壁や窓・出入口に干渉しないかどうかも考慮しておきましょう。干渉してしまう場合は、洗面ボウルの形状を楕円状にして使い勝手を良くしたデザインを選ぶ方法もあります。
洗面台のサイズ目安と選び方まとめ
洗面台は実際に使い始めてみると使い勝手が悪いと感じることも多いので、最初のサイズ選びは重要です。洗面台は各パーツごとにユニットで選ぶことができるので、業者さんに現地訪問して採寸してもらい、使い勝手の良いサイズや収納力をそれぞれ選ぶと良いでしょう。
既製サイズで適切なものが見つからない場合は、オーダーメイドで造り付けてもらうのも一つの方法です。既製品の上位モデルよりもオーダーメイドのほうが費用を安く抑えられることもありますので、両方見積もりしてもらうのもいいですね。
使い勝手の良い洗面台のサイズを選ぶには?
使い勝手の良い洗面台のサイズを選ぶには、プロのアドバイスをもらうのもおすすめです。一括見積り依頼をして実際に採寸をしてもらい、希望の使い方や収納力を伝えて最適な商品などを一緒に考えてもらうとスムーズに選ぶことができます。
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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