【洗面所にコンセントを増設】安心・安全なリフォーム方法を知りたい
洗面所では多くの電化製品を使うことが多く、コンセントが一つでは足りないことがあります。また消費電力の大きな電化製品を同時使用することもあり、タコ足配線をしてしまうと大変危険です。コンセント増設リフォームで、快適に安全に電化製品を使用できる洗面所を作りましょう。まずはこの記事のポイントをまとめました。
POINT この記事のポイント
・洗面所では多くの電化製品を使用するためコンセントが不足しがち
・一般的にひとつのコンセントで合計1500 Wまでの電化製品が使える
・コンセント増設リフォームの価格相場は約2.4万円~3.2万円
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洗面所にはあらゆる場所にコンセントが求められます
コンセントリフォームの中でも、最もあらゆる位置にコンセントが求められるのが洗面所です。洗面所だけでなく家事室が一緒になっている場合はますますコンセントが不足しやすい場所でもあります。ご参考までに、洗面所で使われることの多い電化製品とそれぞれのコンセントの位置を一覧にしてみました。
コンセントの位置 | 電化製品 |
---|---|
天井付近の壁 | 扇風機、乾燥機 |
腰高 | ドライヤー、ヘアアイロン、電動歯ブラシ、電動シェーバー、 洗濯機、アイロン |
床 | 掃除機、ヒーター、除湿器 |
腰高のコンセントが最も多くの電化製品を使いますが、天井付近の壁や床付近のコンセントも使う可能性が高いのです。
電化製品の消費電力に注意
設置するコンセントによってどれぐらいの消費電力の電化製品を使えるのか容量が決まっています。一般的なコンセントの電流は15 Aまで、一般家庭用の電圧は100 Vですので、一つのコンセントで合計1500 Wまでの電化製品を使うことができます。
電流(A=アンペア)×電圧(V=ボルト)=使える電力(W=ワット) |
---|
15A×100V=1500W |
このコンセントの場合は、1500Wを超える電化製品を使うとショートや発火の原因となり、火災につながる危険性があります。コンセントが不足しているからといってタコ足配線をしてしまうと危険なのは、こういう理由からなのです。
関連記事:コンセント増設工事/危険なコンセントの使い方をしていませんか?
各コンセントの消費電力はコンセントカバーに表示されていますので、計算して容量を超えて使用しないようにご注意ください。
洗面所で使うことの多い電化製品の消費電力一覧
ご参考までに、洗面所で使うことの多い電化製品の消費電力を一覧にしました。
電化製品 | 消費電力(大きさ順) |
---|---|
アイロン | 600~1500W |
ヒーター | 500~1500W |
ドライヤー | 600~1200W |
掃除機 | 850~1000W |
ヘアーアイロン | 20~700W |
除湿器 | 150~500W |
洗濯機 | 200~400W |
扇風機 | 30~50W |
電動シェーバー | ~10W |
電動歯ブラシ | ~2W |
洗面所と家事室が同じ場所にある住宅で、ひとつのコンセントからアイロンとドライヤーを同時使用すると消費電力は最大2700Wにもなり、一般的なコンセントの容量である1500Wを大きく超えてしまうことが分かると思います。
消費電力の大きいものを一つのコンセントで同時使用する場合は、コンセントの容量をよく確認することが大切です。差し込み口が複数ある場合は、複数に挿した電化製品の消費電力合計がコンセントの容量以内におさまらなければいけませんのでご注意ください。
洗面所コンセントの選び方
洗面所は水と電気を同時に使用する場所ですので、万が一の漏電に備えて「アース」を取り付けておきます。また、限られたスペース内ですので洗面化粧台のスイッチとコンセントが一体になったタイプもおすすめです。
関連記事:コンセントをトイレに設置する場合の注意点
コンセントリフォームの価格相場
コンセント増設リフォームの価格相場は2.4万円~3.2万円となっています。スイッチとコンセントを一体化させたりコンセントの取り付け位置などによって価格相場は変わりますので、複数の業者に見積もり依頼をとるのがポイントです。
コンセントの増設工事は壁紙の貼り替えと一緒に
コンセントに差せば電気が流れますが、その電気の配線は、壁や天井の中に縦横無尽に張り巡らされています。そのため新しくコンセントを設置する際は、配線のために天井や壁を一部剥がして元に戻す工事が必要になる場合があります。もし壁や天井の壁紙を貼り替える際にコンセントも同時に工事すれば、「ついで」の工事で配線することができます。このようにリフォームは、関連する工事はまとめて行うのが、コストダウンのコツなのです。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)
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アールイーデザイン一級建築士事務所代表。
住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。
著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)
【保有資格】
- 一級建築士(登録番号:第331817号)
- 既存住宅状況調査技術者(証明書番号:第02201400260号)
- 住宅性能評価員(終了証番号:第02170424号)
- インテリアコーディネーター(登録番号:011961A)
- 福祉住環境コーディネーター2級(証書番号:05201851)
- 震災建築物応急危険度判定士(認定番号:730220552)
【所属】
- アールイーデザイン一級建築士事務所:代表
- JIO|株式会社日本住宅保証検査機構:検査員 及び 評価員
- 三井ホーム株式会社:リフォームプランナー
noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note
利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。
大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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専用回路を設けてストレスフリーに
洗面所では乾燥機付き全自動洗濯機やドライヤー、ヘアアイロンなど、ワット数が大きな家電製品が多く使われますね。それらを同時使用すると、その回路のブレーカーが落ちてしまうかもしれません。これを解消するためには、今あるコンセントから分岐してコンセントを増やすのではなく、分電盤から回路を分けて増設する必要があります。使う家電のワット数と同時使用の有無を検討し、ストレスのないコンセント環境を整えられるといいですね。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)