狭い洗面所の悩みを解決|収納力アップのポイントはどこにある?
編集者:大永 和弘
最終更新日:2022年6月2日
狭い洗面所で収納スペースが足りないというお悩みは多いです。今回は、狭い洗面所での収納力アップのポイントをお伝えします。湿気がたまりやすくカビの発生も気になる洗面所では、掃除がしやすく清潔であることが基本です。まずはこの記事のポイントをまとめました。
目次 [ 表示 ]
狭い洗面所の収納の悩み
洗面所は収納品が多く、収納スペースがたくさん必要な場所であるにもかかわらず収納が少ない住宅が多いです。新築時には「多いかな?」と思うぐらいの収納でも、実際に生活してみると収納が足りないこともあります。
様々な種類や大きさの収納品がある洗面所では収納力が重要なポイントです。収納場所が少ないと雑多に物を置くことになり、掃除もしにくく清潔な洗面所を保つことができません。また、動線を考慮して収納しないと効率よく洗面所を利用できませんね。
では、狭い洗面所での収納力をアップして、上記を解決するアイデアをご紹介します。
狭い洗面所での収納力アップのポイント
狭い洗面所での収納力を上げるためには、どのようにすれば良いのでしょうか。5つ紹介します。
1. 収納力のある洗面化粧台に交換
画像提供:洗面化粧台ファミーユ|タカラスタンダード
出典:洗面化粧台ファミーユ|タカラスタンダード
商品価格:106,400円~
洗面所の収納品の多くは洗面化粧台周りで使用するものが多いので、収納力のある洗面化粧台に交換するのがおすすめです。洗面化粧台の中に収納できるので、最も見た目がスッキリします。棚の中は、100円ショップのカゴやケースを活用して仕切ることで中身のごちゃごちゃを解決しましょう。
収納が苦手な方の多くは、どこに何を収納すれば良いかが分からないことが多いです。収納の基本は「使うもののそばに」「動線を考えて」です。例えば、顔を洗った後にすぐ使いたいタオルは洗面ボウルに近いほうが取り出しやすいですよね。
同じように歯磨きや洗顔料なども洗面ボウル付近にあると使い勝手がよくなります。コンセントを使う電化製品はコンセント近くの引き出しに収納します。使うもののそばで動線を考えることを意識して収納してみてくださいね。
関連記事:洗面所にコンセントを増やしたい!/安心・安全なコンセントリフォーム
2. 壁面を有効活用する
壁にかけたタオル(※画像はイメージです)
湿度が高く水垢やカビの発生が気になる洗面所では、床に置く収納より壁にかける収納がおすすめです。下記のように壁面を収納として有効活用できます。
・フックを取り付けて、タオルかけに。
・ウォールキャビネットやウォールシェルフを取り付けて、小物収納に。
・奥行の浅い棚を増設して、小物収納に。
2-1. 壁面収納の注意点
壁面収納を造る際には、必ず下地の強度を確認してください。多くの洗面所の壁は石膏ボードで造られています。石膏ボードは強度がなく釘なども刺さりません。石膏ボードに壁面収納を設置する際は、石膏ボード用のビスを使用しましょう。
また、フックやウォールシェルフ本体の耐荷重量も確認し、超過するものを置かないよう注意が必要です。
関連記事:カーテンレール取り付け・交換・設置の際には下地が大切です
3. 上部の空間を有効活用する
洗面所(※画像はイメージです)
狭い洗面所で収納スペースを造るには、上部の空間に注目してみましょう。洗濯機の上、収納ボックスの上、ドアの上など少しの空間も有効活用します。突っ張り棒や突っ張り棚を利用する場合は、万が一の落下を考えると軽いものの収納が適しています。
上部の空間に設けた収納スペースにはできるだけ重い物は収納せず、軽くて取り出しやすいタオルや衣類がおすすめです。洗濯物を室内干しされる方は、物干し収納ユニットや浴室換気乾燥機もおすすめです。
関連記事:
雨でも快適な室内干しが便利にできる室内物干しを調査
洗濯物が乾きにくい季節に最適な浴室乾燥機
4. かさばるタオル類を見直す
出典:ハンガーに干せるバスタオル同色2枚セット|ベルメゾンネット
商品価格:1,590円
洗面所と浴室が一続きになっているご家庭も多いと思います。その場合、入浴後に使用するタオルを洗面所に収納することになりますが、特にバスタオルはかさばりますよね。家族4人住まいでそれぞれにバスタオルを2~3枚用意すると、実にバスタオルだけで8~12枚もの量になります。
大きくてかさばるバスタオルは、小さ目サイズに買い替えてみてはいかがでしょうか?最近ではハンガーに干せる大きさのバスタオルも販売されており、コンパクトに収納することができます。
筆者は入浴後は当然のようにバスタオルを使うものと思っていましたが、ふとバスタオルでなくても良いのでは?と思い、数年前にハンガーに干せるサイズのバスタオルに買い替えました。洗濯してもすぐに乾きますし畳むのも早く、なにより狭い収納スペースでも収まるのでおすすめですよ。
バスタオルでは折りたたむか一枚しかかけられなかった浴室ドアのタオル掛けに、2枚干すこともできます。使用後も乾きやすいというのは、清潔さを保てるポイントです。
5. 収納品を厳選する
家族が増えると、それぞれの好みがあり同じ種類でも違うメーカーのものを使うことがあります。狭い洗面所ではできるだけ共用できるものは共用して、物を減らす工夫をしてみましょう。
家族それぞれの物がある場合は、分けてカゴに入れて取り出しやすくしたり、重ねられる収納にするのも見た目がスッキリしてコンパクトに収納するポイントです。

収納内部も風通しを良くしよう
洗面所は水を使う場所であり、北側に配置されていたり、浴室に隣接していたり、風通しが悪かったりと、なにかと湿気がこもりやすいところです。そこに密閉された収納庫をつくれば、カビや臭いが生じやすくなってしまいます。洗面所の収納はオープン棚などで風通しを良くし、扉や引出しの内部には除湿剤を置くなどして、できるだけ湿気を溜めないように心掛けたいところです。隣接する浴室の換気扇も、常に回しておきたいですね。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)
狭い洗面所の収納まとめ
なにかと物が多い洗面所周りですが、狭い洗面所に収納するにはまずは物を減らす工夫が大切です。タオルの枚数・洗剤の種類・掃除道具の数など見直せることはたくさんあります。狭い洗面所では、色を統一することもスッキリと見せるポイントになります。
いろんな色のものはカゴに入れて見えないようにしたり、タオルの色は同じにするなど、色を統一することでごちゃごちゃした洗面所がスッキリ片付いて見えます。洗面所と浴室が同じ場所にある場合は風水のおすすめカラーもご参考になさってください。
関連記事:浴室リフォームに風水を取り入れて夫婦運や健康運をアップしましょう
物を減らしたうえで、空間を有効活用して収納力アップを目指しましょう!収納に関するお問い合わせはとても多いので、経験豊富な業者さんにまずは相談してみてくださいね。現在、脱衣所と洗面所が同じスペースにある場合は別々に設置するのもおすすめです。収納スペースの確保とプライバシーを守ることができます。
関連記事:脱衣所と洗面所は別々に設置するのがおすすめ!メリット・デメリットやアイデアをご紹介
洗面所収納リフォーム費用を一括見積り!
洗面所収納リフォーム費用の見積もりを依頼する際は一括見積りが便利です。依頼内容を入力すると業者から連絡が来て、訪問見積りや電話見積もりをしてもらえます。洗面化粧台はリフォームと同時に購入することで、大幅値引きをしてもらえることも多いので、複数見積もり依頼をして比較検討してみましょう。
家仲間コムの見積もりサイトには約1000社の登録業者さんがいて、いろんな依頼に対応できるのが魅力です。また、匿名・無料で見積もり依頼ができるのでしつこい勧誘などもありません。
洗面所収納リフォーム費用の見積もりを無料でしてみる
完全無料で利用できるので、お気軽にご利用ください。
家仲間コムなら
\業者の手数料が無料だから安くなるかも!/
一般的に業者さんがサイトに支払う成約手数料
(売上の約10〜20%)が家仲間コムではかかりません。
業者さんを匿名で探してみる

アールイーデザイン一級建築士事務所代表。
住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。
著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)
【保有資格】
- 一級建築士(登録番号:第331817号)
- 既存住宅状況調査技術者(証明書番号:第02201400260号)
- 住宅性能評価員(終了証番号:第02170424号)
- インテリアコーディネーター(登録番号:011961A)
- 福祉住環境コーディネーター2級(証書番号:05201851)
- 震災建築物応急危険度判定士(認定番号:730220552)
【所属】
- アールイーデザイン一級建築士事務所:代表
- JIO|株式会社日本住宅保証検査機構:検査員 及び 評価員
- 三井ホーム株式会社:リフォームプランナー
noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

大永 和弘 (おおなが かずひろ)
株式会社マッチングジャパン 代表取締役社長。
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
退社後、株式会社マッチングジャパンを2006年に創業し、ハウスメーカーやリフォーム会社のWEBマーケティングを経験。
その他、内装材メーカーや建材メーカーにWEBプロモーションに関わるコンサルティングを提供。
同時にリフォーム業者検索サイト「家仲間コム」の運営責任者として、累計5千社を超える施工業者にサービスを提供。サイト規模は月間アクセス約360万PV、見積利用者数は年間約5万人までに成長。
自身も7度の引越しと2度の住宅購入を経験し、家のリフォームや修繕をユーザーの立場で多く経験。
その経験から、規模が小さくても優良なリフォーム業者を探せるサイトの必要性を強く感じ、サービスの利便性向上に注力している。
関連するテーマの見積もり依頼
洗面台(幅75㎝奥行60㎝高さ190㎝)交換 | ¥19,000 ~ ¥90,000 |
---|---|
室内に洗濯機を置きたい | ¥40,000 ~ ¥120,000 |
水洗トイレの交換と、洗面台の取り外し | ¥35,000 ~ ¥60,000 |
洗面器を取り付けて欲しい | ¥20,000 ~ ¥25,000 |
洗面台の修理もしくは全交換 | ¥40,000 ~ ¥60,000 |
※価格はこの依頼での一般的な価格相場です。
洗面所には適量の収納を
洗面所で使うものといえば、歯磨きや洗顔などの化粧品類をはじめ、脱衣や洗濯もあるならバスタオルや洗剤類など、多くのものが必要ですよね。「使うものを使う場所に収納する」というのが収納計画の基本ですが、収納が足りないからといたずらに増やすと、ものがぎっしりと詰まった収納内部に湿気がこもり、カビや臭いの原因になってしまいます。必要なものを厳選し、適量の収納を確保することが、洗面所を衛生的に保つコツなのです。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)