手すり取り付けにかかる費用はどのくらい?取り付け方法と費用を安く抑えるコツ

手すり取り付けにかかる費用はどのくらい?取り付け方法と費用を安く抑えるコツ

手すり取り付け費用の相場は、約2万円〜15万円です。価格相場に幅があるのは、浴室につける短い手すりから、屋外に取り付ける強固な手すりなど長さや素材、取り付け場所に違いがあるためです。

この記事では、手すり取り付け費用の相場から、DIYで手すりを取り付ける方法と費用を安く抑えるコツを紹介していきます。手すり取り付けを検討されている方はぜひ参考にしてください。

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POINT この記事のポイント

・手すり取り付け費用の相場は、約2万円〜15万円
・手すりをDIYで取り付ける方法は、手すり取り付けに必要な道具を準備する、壁内側にある柱の場所を確認する、手すりの取り付け位置を確認する、柱に手すりを取り付けていくの4ステップ
・手すり取り付け費用を安く抑えるコツは、「介護保険の住宅改修制度を活用する」「各自治体独自の住宅改修費支援事業を活用する」など

手すり取り付けにかかる費用相場

手すり取り付け費用の相場は、約2万円〜15万円です。詳細を表にまとめましたのでご覧ください。なお、ここで紹介する相場はあくまで目安であり、実際には手すりの状態によって金額は変わってきます。より詳細な金額を知りたい方は、業者から見積もりを取ってみてください。

手すりを取り付ける場所

費用相場

直階段

3~7万円

かね折れ階段

4~9万円

折り返し階段

7~15万円

玄関

0.8〜2.5万円

浴室

2~3万円

トイレ

3~10万円

廊下

3〜5万円

屋外玄関前の階段

11~14万円

直階段に手すりを取り付ける費用相場は3~7万円

直階段とは、階段の形状がまっすぐな階段のことです。手すりを階段に沿って直線的に取り付けるので安価で済む傾向にあります。

かね折れ階段に手すりを取り付ける費用相場は4~9万円

かね折れ階段とはL字型の階段のことで、階段の形状に合わせて手すりを取り付けていきます。かね折れ階段には踊り場があるため、その長さ分、直階段よりも割高な傾向にあります。

折り返し階段に手すりを取り付ける費用相場は7~15万円

折り返し階段とはコの字またはUの字の階段のことで、階段の形状に合わせて手すりを取り付けていきます。折り返し階段の場合、取り付け方が複雑であるうえに、手すりが長くなるため、直階段に比べると費用が高くなる傾向にあります。階段の形状が複雑になるほど、長い手すりを取り付ける必要が出てくるため相場は上がります。

玄関に手すりを取り付ける費用相場は0.8〜2.5万円

靴の着脱を行う玄関の手すりは使用頻度が高い場所です。玄関内で手すりを取り付ける場合は、その多くが長さ1m以内であることを考慮すると、取り付け費用相場は0.8〜2.5万円です。玄関の手すりは足腰の弱い人の補助だけではなく、滑ってしまったときの転倒防止にも役立ちます。

浴室に手すりを取り付ける費用相場は2~3万円

浴室は水やお湯を使う場所だからこそ、滑りやすく転倒しやすい危険な場所です。浴槽付近や脱衣所、出入口など状況に応じて取り付け位置を選ぶようにしましょう。 浴室や脱衣所の壁の材質によっては、手すりを付けられない場合もあるため注意が必要です。浴室に手すりの取り付けを考えている人は、ユニットバスのメーカーや業者に問い合わせてみましょう。

トイレに手すりを取り付ける費用相場は3~10万円

トイレの手すりの取り付け費用相場は、1か所あたり3〜10万円です。手すりの種類は、水平型手すりやI字型手すり、L字型手すり、可動式手すりなどさまざまです。業者に依頼する際には、あなた自身が困っている事や要望を伝えて打ち合わせを行い、アドバイスをもらいながら決めましょう。

廊下に手すりを取り付ける費用相場は3〜5万円

廊下の手すり取り付けは、床面に沿って直線的に取り付けるので安価な傾向にあります。手すりを利用する人によって使いやすい高さが異なるため、取り付け位置に注意しましょう。

屋外玄関前の階段に手すりを取り付ける費用相場は11~14万円

屋外玄関前の階段手すりはご自宅の玄関周りの形状によって多少前後しますが、相場は11万~14万円です。 屋外の手すり取り付けは、家内部の手すりと施工内容が異なり、地面に穴を開け支柱を埋め込み、手すりを取り付けていきます。

関連記事:【階段の手すりで安全な家づくり】選び方から助成金制度までを徹底解説

家仲間コムでの過去事例における相場

ここでは、家仲間コムが紹介している施工事例をいくつかピックアップしています。手すりの取り付けを考えている場合は、ぜひ参考にしてください。大まかな費用からビフォーアフターまでがわかります。

玄関の段差解消と手すり【50,000円】

■施工前

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■施工後

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施工箇所:玄関
施工期間:1日 
施工業者:住宅リメイク専門店 アヴァンセ

玄関の段差解消を行った事例です。玄関の階段は一段の長さを測って、昇降するのに負担がかからない高さに変更しています。

関連記事:玄関の段差解消と手すり

階段手すりの取り付け【19,800円 】

■施工前
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施工後
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施工箇所:階段(直階段)
施工業者:株式会社キュア・トラスト

階段が急で踏み面が狭いため手すりを付けたいとの希望でした。家の雰囲気にあった色使いと握りやすい材質にこだわり、手すりを使いやすい高さに設定しています。

関連記事:1階から2階に上る階段手すりの取り付け

玄関外階段に手すり取り付け【9万円】

■施工前

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■施工後
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施工箇所:玄関外階段
施工業者:合同会社レア

玄関の外階段、ポーチ部分に手すりを取り付けてほしいとの依頼内容でした。LIXIL製のUD手すりを取り付けています。

関連記事:玄関外部に階段手摺りを取り付けたい。 金額9万円(税込)

手すりの取り付け工事【7万円】

■施工前

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■施工後

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施工箇所:玄関
施工業者:スリーエス企画

玄関の段差に不安があるとのことで、階段に手すりを付けることになりました。段差の踏み外しを防げるように段差を少なくしています。施工期間は1日です。

関連記事:手すり設置で安心感アップ

浴室手すり取付工事【6万円】

■施工前
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■施工後

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施工箇所:浴室
施工業者:合同会社レア

浴室での転倒を防ぐために手すりを取り付けています。白が定番ですが、TOTOの目立つ赤色にしました。

関連記事:浴室手すり取付工事

手すり取り付けに必要な道具を準備する

まず、取り付ける手すり、ブラケット、ねじなどの資材と、壁内センサーや下地探し、メジャー、電動ドライバーなどの道具をそろえます。

壁内側にある柱の場所を確認する

壁内にある柱の位置を確認しましょう。その時に必要な道具は、壁内センサーや下地探しです。 壁内センサーは、音と光で柱の位置をキャッチする道具です。このとき壁内センサーの移動は極力水平方向に移動させてください。2〜3回同じ場所で繰り返すと正確性が増します。

下地探しは、先端についた針を壁内に刺して柱を探す道具です。できるだけ壁に垂直に押し込んでください。軽く刺されば何もなく、柱があれば刺さらない非常にシンプルな道具です。 壁を手で叩いて音で確認する方法もあります。「コンコン」と詰まった低い音がすれば柱があり、「カンカン」と響くような音がすれば柱はありません。

手すりの取り付け位置を確認する

階段、トイレ、玄関など使う場所に合わせた形状の手すりを、使う人の高さに合わせて取り付けて下さい。例えば廊下だと、歩行時に手を添えて歩けるような高さで取り付けて、トイレの場合だと、立ち上がる時に握って使える高さで取り付けてください。

柱に手すりを取り付けていく

柱は455mm(または333mm)ごとにある柱に対して、確実にねじを打っていきます。ズレが生じて柱がない場合は補強用の木板を付けてください。柱の間隔は地域や構造により多少の誤差があります。

DIYで取り付けがむずかしいときは業者に依頼する

DIYでの取り付けが難しい場合は業者に依頼しましょう。手すりは人の体重分の力を支え、それを何百何千と繰り返すうちにねじが緩んだり外れて、手すりごと転倒する可能性が十分に考えられるためです。少しでも難しそうだなと感じた場合は業者に依頼することをおすすめします。 

関連記事:【外階段手すりを取り付ける】手すりの種類とお得に取り付ける方法を紹介

手すりの取り付け費用を安く抑えるコツ

手すりの取り付け費用を安く抑えるコツ

ここでは手すり取り付け費用を安く抑えるコツを3つ紹介します。

介護保険の住宅改修制度を活用する

介護保険を活用することで、手すりの取り付け費用を1割負担で抑えることが可能です。手すりの取り付けを考えていて、自宅で介護を行っている方は、以下の適用条件を確認しておきましょう。

・利用者が要支援または要介護に認定されている
・利用者が住民登録している家である
・改修工事である


この場合、1人1回につき改修費用20万円まで(20万円を超えた場合は全額負担)が介護保険の住宅改修制度を利用できます。

費用の助成を受けるためには、事前に自治体に申請が必要です。まずは、お住まいの地域の役所やケアマネジャーに相談することをおすすめします。

各自治体独自の住宅改修費支援事業を活用する

東京都葛飾区では「自立支援住宅改修費助成」という制度があり、65歳以上の要介護・要支援認定を受けていないなど、一定の条件を満たした人が対象となっています。家の中での転倒防止などを目的とした改修費用の助成です。 このように、地方自治体ごとに助成や制度を導入している可能性があるので、まずは最寄りの役所へ相談してみましょう。

複数の業者に相見積もりを取る

複数の業者から相見積もりを取ることも費用を安く抑えるコツです。相場表はあくまで参考です。見積もりを取ると、詳細な価格を知ることができ、なおかつ悪徳業者を遠ざける点でも有効です。

最後に

DIYで手すりを付けることに不安や難しさを感じている方は、リフォーム一括見積もりの家仲間コムを利用して業者を探してみましょう。希望するリノベーションの内容を書き込むだけで、地域の業者さんから見積もりや提案を受け取れます。匿名で利用できるので、後にしつこく営業される心配もありません。利用は無料なので、お気軽にご利用ください。

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家仲間コム編集部

プロフィール


利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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