トイレの水漏れ修理にかかる費用はどのくらい?対処方法と業者のおすすめの選び方
編集者:大永 和弘
最終更新日:2022年7月11日
トイレの水漏れを放置しておくと不便なだけでなく、より故障が進んでしまう原因となります。そのため、早急に修理をする必要があります。 業者を呼んで修理してもらう場合、一体どのくらいの費用が掛かるのでしょうか。本記事では、事例別にトイレの水漏れ修理費用の相場や業者の選び方に加え、水漏れの主な原因や応急処置の方法について紹介します。
POINT この記事のポイント
・トイレの水漏れ修理費用相場は1万円〜3万円
・修理の種類によって費用は大きく異なる
・トイレの水漏れが起こる場所は便器本体、タンクの周辺、ウォシュレット、壁、床など
・業者を選ぶ時のポイントは3つ
目次 [ 表示 ]
トイレの水漏れ修理費用相場は1万円〜3万円
施工内容 |
修理費用 |
パッキンの交換 |
6,000円〜10,000円 |
止水栓の一部・全体取り替え |
10,000~15,000円 |
タンク内の部分修理 |
10,000円 |
タンク全体の取り替え |
30,000円 |
トイレの詰まり改修 |
6,000円~10,000円 |
便器・ウォシュレットの部分修理 |
15,000円 |
ウォシュレットの交換 |
50,000円 |
床下からの水漏れ修理 |
30,000〜50,000円 |
※多くの工務店や施工業者との取引がある家仲間コムには、さまざまな事例報告が寄せられています。本記事で提示している金額については、複数の施工事例から算出した平均的な費用となります。損傷度合いや、依頼する業者によっても異なりますので、参考価格としてお考えいただけますとさいわいです。 一般的なトイレの水漏れの修理に係る費用の相場は1万円~3万円です。修理別にどのような修理費用となるのか、ご紹介します。
パッキン・止水栓の交換費用相場は6,000〜15,000円
配管のつなぎ目から水漏れが発生している場合は、パッキンの交換で直るケースがあります。パッキンの取り替えの場合は、材料と施工費用を合わせて6,000~10,000円程度が一般的です。 また、止水栓の劣化により水漏れが発生した場合は、止水栓の部分取り替えや全体取り替えが必要になります。材料と施行費用を合わせて、10,000~15,000円程度が一般的です。
タンク内の修理・交換費用相場は8,000〜30,000円
トイレのタンクの中で水漏れが発生している場合、部分的な修理とタンク全体の取り替えの2つの修理方法があります。 部分的な部品交換の場合は10,000円以下が相場となりますが、タンク自体を取り替える場合は30,000円程度かかることが一般的です。
トイレの詰まりの修理費用相場は6,000〜10,000円
業者にトイレの詰まりの修理をお願いする場合は、6,000~10,000円程度が一般的です。トイレが詰まるとスッポンを使って自分で直せると思うかもしれませんが、スッポンの使い方によっては故障がひどくなってしまうこともあります。そのため、トイレの詰まりに違和感がある場合は業者に相談してみるのが良いでしょう。
便器・ウォシュレットの交換費用相場は15,000〜50,000円
便器やウォシュレットの故障により、水漏れが発生してしまう場合は、細かい部品の交換で直る場合は15,000円程度で修理が可能です。しかし、複数部分に原因がある場合はまるごと取り替えた方がその後は快適に使うことができます。便器やウォシュレットを交換する場合は、物によって相場は異なりますが、50,000円ほどで可能です。
床下からの水漏れの修理費用相場は30,000〜50,000円
トイレの床下で水漏れが発生している場合は、給水管や配水管の接続部分の劣化による水漏れの発生です。パッキンや配管の部分的な交換で水漏れが止まりますが、配管全体が古すぎて劣化している場合は、配管の全てを取り替えなければならず、30,000~50,000円ほどかかります。 また、水漏れ箇所の床下に入れない場合は床を剥がすなどの工事も必要となるので、その場合はより多くの修理費用が必要となります。
家仲間コムでの過去事例における費用相場
家仲間コムで過去に行なったトイレの水漏れ修理の事例における費用相場を、以下にご紹介いたします。
トイレの漏水修理【2万円】
■施工前
■施工後
建物のタイプ:木造二階建て
築年数:30年
施工業者:山梨住宅総合メンテナンス
給水より多少の漏水が発見されて、漏水修理をしたケースです。30年使ってきた便器のために、部分的に部品が劣化して漏水工事が原因と思われます。2万円の修理費用で、半日ほどで修理が完了しました。
関連記事:トイレの入れ替え、漏水修理
トイレの水漏れによる床修理【11万円】
■施工前
■施工後
建物のタイプ:鉄筋コンクリート
築年数:40年
施工業者:成海建設 便器の給排水からの漏水により、床が劣化してしまいブヨブヨとした状態になっていまいました。その絵以上により壁もかび臭い状態になってしまい、便器の取り替えと床と壁の修理を行ったケースです。11万円ほどの修理費用で、2日ほどで修理が完了しました。
関連記事:漏水による床の修理
トイレの水漏れ改修工事【20万円】
■施工前
■施工後
施工業者:株式会社バンビ
便器からの水漏れにより床も腐食してしまい、床の張り替えと便器の取り替えを行ったケースです。20万円ほどの修理費用で、1日で修理が完了しました。
関連記事:便器交換、フローリング貼り替え
トイレの水漏れが起こる場所と主な原因
そもそも、トイレの水漏れが発生する原因には何があるのでしょうか。水漏れの発生場所、原因は主に上記の5つのケースがあり、それぞれの対処法も異なります。各原因の詳細について解説します。
1. 止水栓や配管からの水漏れ
配管のつなぎ目部分より水漏れが起きている場合、パッキンの交換で安価に直るケースがあります。パッキンとは、配管の継手部分の中に入っている丸い輪のようなものです。パッキンが劣化することで水を所定の状態で止めることができなくなり、隙間から水漏れが発生します。
また、止水栓という、配管に水漏れやつまりが発生した際に水が出るのを止める機器から、水漏れが発生することもあります。止水栓は、突然水が噴き出した際に締め直すことで止水できます。止水栓の中にもパッキンなどの細かい部品があり、このパッキンが劣化することで止水栓自体から水漏れが発生する場合があります。
2. タンク周辺
トイレを使った後、水を流してもなかなか止まらないことがあります。例えば、チョロチョロと水が出ている、タンクの中でポタポタと水が流れているなどの状況が続く場合、タンクの中に水漏れの原因があると考えられます。タンクの中での水漏れは、パッキンやボールタップ、オーバーフロー管、ゴムフロートなどが主な原因となります。各部品の交換によって修理も可能ですが、多くの部品を取り換えないといけないのであれば、タンク自体を取り替えた方が手っ取り早いケースもあります。
3.便器本体
便器本体の故障により、水漏れが発生してしまう場合があります。便器のパッキンなどの部品が原因となって、簡単に水漏れが発生することがあるのです。各部品の交換で直るケースもありますが、複数の部品に劣化や原因が考えられる場合は便器まるごと取り替えた方が良いでしょう。
4. ウォシュレット
近年、トイレの水漏れの原因として増えているのがウォシュレットです。ウォシュレットは水が出る機器である特性上、水漏れが発生してしまう可能性も高くなります。ウォシュレットから明らかに水漏れが発生している場合は、まず止水栓を止めましょう。その後、水漏れが発生している部分を見つけましょう。水栓ノズルや給水管、温水タンク、減圧弁、止水栓、元栓、給水ホースのジョイント部分などで、水漏れが発生する場合があります。
5.壁
よくある便器の水漏れといえば、床と便器の隙間に発生するケースです。この場合、床下の排水管の劣化や破損により発生しているケースが大半です。修理の場合、便器や床材を取り外す必要があるため、修理の難易度が高くなります。そのため、早く修理業者に依頼しましょう。
トイレの水漏れの応急処置
トイレに水漏れが発生したら、業者が来るまで応急処置をしておくことをおすすめします。主にできる対処法は上記の通りです。各対応の詳細について解説します。
1.水漏れの箇所を確認する
トイレからの水漏れが発生している際に、まずはどこから水漏れが発生しているのかを把握しましょう。床に水が溜まっている場合でも、配管から漏れた水が原因となっていることがあります。まずはどこから水漏れが発生しているのかを確認することで、お客様ご自身で水漏れを止めることできるケースもあります。
2.止水栓を止める
止水栓は、その名の通り水を止めるための部分です。水漏れが発生している場合は、それ以上の量の水が出ないように、止水栓を止めましょう。水漏れの状態にもよりますが、止水栓を止めることで一時的に対処できることがあります。
3.ゴムフロートを交換する
便器のタンクの中にあるゴムフロートとチェーンを交換することにより、水漏れが止まる場合があります。便器のタンクの中にはオーバーフロー管があり、そこでゴムフロートとチェーンの交換ができます。素人でも簡単に取り替えることができ、ホームセンターで売っていますので誰でも購入ができます。
4.ボールタップを交換する
少し難易度が高い応急処置方法となりますが、ボールタップを取り替えることで水漏れが止まる場合があります。ホームセンターに売っており、数千円から1万円程度で購入ができます。しかし、給水管を外したり止水栓を止めたり様々な対処も必要となるため、こういった修理や作業に不慣れな方にはおすすめできません。
5.収まらなければ業者への相談を
上記で様々な対処方法をご紹介しましたが、慣れていない方にとっては簡単なことではありません。応急処置で水漏れが治まらない場合は、原因の特定や簡単な対処をおこなうまでに留めて、早急に業者に相談することをおすすめします。
専門業者にトイレの水漏れを修理してもらう時の注意点
トイレ修理の専門業者に修理を依頼する場合は、上記を念頭において業者を選定しましょう。適切な修理をしてもらうのはもちろんこと、損をしないためにも注意が必要です。各注意点の詳細について解説します。
1. 実績豊富な専門業者を選ぶ
修理の質は、業者や職人の経験と知識に大きく左右されます。そのため、トイレ修理の実績が豊富な専門業者に修理を依頼することは必須と言えるでしょう。業者のホームページをチェックすると、トイレ修理の実績が豊富な専門業者がどこなのか確認できます。
また、近年は口コミサイトも多くあり、実際に業者を使ったお客様の素直な声を把握することもできます。実績が豊富ではない業者は、適切な修理を行うことができません。そのため、再度すぐに水漏れしてしまうというケースも少なくありません。 また、有資格者が在籍している業者の場合、基本に則った修理を行うことができる業者として、信用ができます。
業者に有資格者が在籍しているのか否かは、業者のホームページをチェックすると記載されています。自社ホームページを持っていない業者の場合、有資格者が在籍しているか、必要であればその資格者証を確認しましょう。
2. アフターフォローの有無をチェックする
トイレの修理は、修理が終わった後のアフターフォローが非常に重要です。特に水を使う機器なので、修理が終わっても水漏れが発生してしまうこともあります。そのため、アフターフォローを受け付けているかは必ず確認しておきましょう。中には、追加修理を依頼される不快なケースもあるため、業者の選定時に注意が必要です。
3. 相見積もりを取る
トイレの修理というのは、その業者により修理の仕方や考え方が異なります。そのため、相見積もりを取って様々な業者の修理の考え方をチェックしましょう。相見積もりを取った業者の中で適切な見積もり費用であり、インターネット上で評判が良い業者であれば、頼りにできる業者といえます。
最後に
トイレの水漏れ修理工事をご検討の方は、まず見積もりを依頼しましょう。しかし、適切な業者さんを探すのは意外と大変です。 リフォーム一括見積もりの家仲間コムでは、希望するリノベーションの内容を書き込むだけで、地域の業者さんから見積もりや提案がとどきます。匿名で利用できるので、後にしつこく営業される心配もありません。利用は無料なので、お気軽にご利用ください。
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)
株式会社マッチングジャパン 代表取締役社長。
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
退社後、株式会社マッチングジャパンを2006年に創業し、ハウスメーカーやリフォーム会社のWEBマーケティングを経験。
その他、内装材メーカーや建材メーカーにWEBプロモーションに関わるコンサルティングを提供。
同時にリフォーム業者検索サイト「家仲間コム」の運営責任者として、累計5千社を超える施工業者にサービスを提供。サイト規模は月間アクセス約360万PV、見積利用者数は年間約5万人までに成長。
自身も7度の引越しと2度の住宅購入を経験し、家のリフォームや修繕をユーザーの立場で多く経験。
その経験から、規模が小さくても優良なリフォーム業者を探せるサイトの必要性を強く感じ、サービスの利便性向上に注力している。
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