遮熱と断熱はどう違う|それぞれの機能を高めて快適な住まいづくりを
「遮熱」「断熱」はよく聞く言葉ですが、実際どう違うのかご存知ですか?今回は、「遮熱」と「断熱」の基礎知識を解説していきます。遮熱対策・断熱対策に有効なウィンドウトリートメントもご紹介します。まずはこの記事のポイントを以下にまとめました。
POINT この記事のポイント
・「遮熱」とは日差しを反射させることによって「熱の侵入を遮る」こと
・「遮光」は光を遮ることで「断熱」とは「熱の伝わりを防ぎ温度差を抑える」こと
・窓の断熱性を高めるには「ハニカムスクリーン」がおすすめ
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「遮熱」とは?
遮熱とは、日差しを反射させることによって「熱の侵入を遮る」ことを言います。熱の侵入ルートの約6割が窓などの開口部からです。ということは、開口部に「遮熱対策」を施すことが最も効率的に熱の侵入を遮ることができますね。
1. 「遮熱」と「遮光」の違いは?
「遮熱」と「遮光」の違いもよくわからないですよね。「遮熱」は熱を遮り、「遮光」は光を遮ります。「遮光」機能も光を遮ることで熱の上昇を抑えられますが、より温度上昇を抑えるには「遮熱」機能のほうが優れています。一般的なカーテン<遮光カーテン<遮熱カーテン、という順に、より室温上昇を抑えられます。
2. 窓の遮熱対策で夏を快適に
出典:遮熱ロールスクリーン コルトエコ|TOSO
窓から熱が入ってくるということは、夏の熱い外気も室内に入ってきます。そこで、遮熱機能を持つカーテンなどのウィンドウトリートメントを取り付けることで外気温をシャットアウトしましょう。
シースルー生地で光を取り入れながらも遮熱できるロールスクリーンです。日差しの反射率は約64%です。日中家にいて、室内の明るさを保ったまま遮熱をしたい人におすすめです。
出典:遮熱アルミブラインド|TOSO
アルミブラインドにも遮熱性の機能があるタイプがあります。こちらの商品の反射率は約53%で、遮熱ロールスクリーンよりは低いものの遮熱効果は高いです。
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「断熱」とは?
断熱とは、「熱の伝わりを防ぎ温度差を抑える」ことを言います。熱は窓だけでなく、屋根・壁・床など住宅の外部から室内に伝わりますので、快適な住まいづくりのためには窓だけの断熱対策では弱く、住宅全体の断熱対策が必須です。
断熱対策をして外部と室内の温度差を抑えることで、冬は暖かく、夏は涼しい住宅になります。温度差を抑えられるとエアコン効率のアップにつながり、結果的に光熱費を削減することができるのでお得です。
1. 住宅の断熱性を高めて年中快適に
一年を通して快適に過ごすためには、住宅全体の断熱性をアップすることが大切です。リフォームの際には、断熱材の劣化なども確認して必要に応じて新しく交換しておきましょう。
関連記事:断熱材の種類や性能を一覧でご紹介!住宅メーカーに多く採用されている断熱材も独自調査!
2. 窓断熱で冬の結露を解決!
冬に窓の結露でお悩みの方は多いですよね。結露は、暖房で暖められた室温と冷たい外気温との温度差で生じます。結露を防ぐためには、窓の断熱性を高めることが重要です。窓の断熱性を高めるためには、ガラスとサッシの選び方が大切です。
関連記事:
窓断熱リフォームで省エネ!冬もあったか室内に。
アルミサッシメーカー比較/ガラスとの組み合わせで断熱性能を高めるのがポイントです
2-1. 断熱効果の高いハニカムスクリーン
出典:ハニカムスクリーン エコシアシエラ|TOSO
窓の断熱性を高めるウィンドウトリートメントには「ハニカムスクリーン」がおすすめです。ハニカムスクリーンは蜂の巣のような六角形の形をしていて、中に空気の層ができることによって保温性を発揮します。色のバリエーションも豊富でとてもおしゃれな点もおすすめです。
関連記事:窓断熱にはハニカムスクリーンが人気|気になる省エネ効果はどれくらい?
「遮熱と断熱の違い」まとめ
今回は、遮熱と断熱の違いについて解説しました。それぞれの違いを知っておくと、住宅のどの部分の遮熱性・断熱性を高めておけば良いのかがわかります。
住宅リフォームやウィンドウトリートメントの取り付けを依頼する場合にも、遮熱と断熱の知識があるとどの商品が適切なのか判断できるので、ご自宅にとって最適な商品や住宅設備を取り入れることができますよ。
遮熱・断熱対策をお得にするには?
遮熱・断熱対策をお得にするには一括見積りが便利です。遮熱・断熱対策は窓だけでは効果が不十分なので、住宅全体の見直しが重要です。複数の業者さんに訪問見積りをしてもらって、効率よく遮熱・断熱対策ができるリフォームを提案してもらいましょう。
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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