花粉対策を家で行う5つの方法|まずは玄関で花粉を食い止めよう
花粉症に悩まされている人の数は約4人に1人というデータもあり、多くの人が花粉によるアレルギーで苦しんでいます。せめて家の中では花粉に悩まされることなく過ごしたいものですよね。今回は、花粉対策に有効な家の中のリフォームなどについて解説していきます。まずはこの記事のポイントをまとめました。
POINT この記事のポイント
・家での花粉対策はなにより「花粉を持ち込まない」ことがポイント
・コートは玄関収納にして空気清浄機を設置するのがおすすめ
・玄関の床材や廊下の壁材を変更したり洗濯物を室内干しにするのも有効
花粉の種類 | 花粉の飛散時期 | 特徴や症状 |
---|---|---|
スギ花粉 | 2月~3月頃 | ・日本で最も多い花粉症 ・飛散量も多く飛散距離が長い ・主に鼻水・鼻づまり・目や喉に症状が出る |
ヒノキ花粉 | 3月~5月頃 | ・飛散距離が長く広範囲で飛散 ・主に鼻水・鼻づまり・目や喉に症状が出る |
ブタクサ花粉 | 8月~10月 | ・飛散距離は短い ・鼻や目の症状、喘息の原因にもなる可能性 |
イネ花粉 | 5月~6月 | ・飛散距離はとても短く100mほど ・鼻や目に症状 ・稲刈りシーズンには花粉が舞い上がるため近づかないほうが良い |
シラカンバ花粉 | 4月~6月 | ・鼻水・目のかゆみ・くしゃみ |
全体的にみると、2月から10月までいずれかの花粉が飛んでいることになりますので、数種類の花粉に反応してしまう花粉症の方は長い期間つらい時期を過ごさなければいけません。
花粉対策を家で行う方法
花粉対策は「花粉に触れないこと」が一番ですが、微細な花粉は外出すると必ず触れてしまいますし、風などによって花粉が家に入ってしまうことは避けられません。ではどうすれば良いかというと「家に花粉を持ち込まない」対策が重要になります。
1. コートは玄関収納にする
外出の際に衣類にはたくさんの花粉がつきますので、玄関に入る前に花粉除去ブラシなどでできるだけ花粉を払いましょう。それでも花粉を全て除去することは不可能なので、玄関に入ったあとも室内に花粉を持ち込まないよう工夫が必要です。そこで、玄関にコートがかけられる収納の設置をおすすめします。
コートは外出時にしか着用しませんので、室内まで持ち込む必要性はありませんよね。玄関収納にコートをかけておく場合は空気清浄機も設置しておくことで、家の中での花粉対策に有効です。
・コートがかけられる玄関収納の設置費用目安:10万円~50万円
関連記事:コートがかけられる玄関収納のリフォームアイデアと費用目安
出典:空気清浄機F-VXU90|パナソニック
価格:オープン価格
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2. 玄関の床材や廊下の壁材を変更
出典:アレルピュア|LIXIL
LIXILの床材「アレルピュア」は、花粉・ダニ・カビ・ペットなどが持つアレルゲンを抑制する効果があります。玄関の床を「アレルピュア」にリフォームすることで、室内に持ち込まれる花粉を減少できます。「アレルピュア」は壁にも取り付け可能なので、廊下の壁などにもおすすめですよ。
アレルピュア製品 | 価格帯 |
---|---|
エントランスフロア | 7,900円~10,400円/㎡ |
壁 | 8,300円~15,400円/㎡ |
3. 洗濯物は室内干しにする
花粉症の方は洗濯物は室内干しにしましょう。花粉の季節だけでなく梅雨や台風時にも室内干しができるようにしておくと便利です。洗濯物の室内干しには下記の3つの方法があります。
3-1. 浴室乾燥機の設置
浴室乾燥機は、一日の終わりに洗った洗濯物を浴室に干しておくだけで翌朝には洗濯物が綺麗に乾いています。浴室内の乾燥も同時にできるのでカビ対策としても有効です。
室内干しは、室内にたくさんの洗濯物を干すことで生活感も出ますし、見た目にもごちゃごちゃとしてしまうのがネックですが、浴室乾燥機があれば浴室の中に洗濯物が干せるので、室内干しスペースが不要でスッキリします。
・浴室乾燥機の設置費用目安:約10万円~
関連記事:洗濯物が乾きにくい季節に最適な浴室乾燥機
3-2. 室内物干しユニットの設置
室内物干しユニットは天井に取り付けるだけの手軽さから人気があり、本体価格も5,000円程度からと安く抑えることができます。
関連記事:雨の日でも快適室内干し!おすすめ室内干しユニット比較
出典:ホスクリーン|川口技研
洗濯物を干す時には物干しユニットを昇降させる必要がありますが、使わない時には天井部分に格納できるので邪魔になりません。
・室内物干しの設置費用目安:約1万円~(本体代別途)
3-3. 太陽に当てたい場合はサンルームの設置
「洗濯物は太陽に当てて乾かしたい」という方は、費用がかかりますがサンルームの設置もおすすめです。サンルームは主にリビングとつながっていて、壁や天井がガラス張りになった部屋のことを言います。
採光できますが外部とは遮断されているので、花粉を気にすることなく洗濯物を太陽光に当てて乾かすことができます。室内物干しスペースとしてだけでなく、お子様やペットのプレイルームとしても活用できますし、ホームパーティーにも最適です。
・サンルーム設置の費用目安:約50万円前後
関連記事:
サンルームの設置費用/内訳や必要な工事とは?
サンルーム選びに役立つおすすめ事例3選をご紹介
室内干しの環境を整えて便利に
室内干しなら虫や花粉がつかず、外出時に天気の心配も必要ないため、最近は室内干し派が増えています。しかし上手に乾かさないと「ニオイ」が生じてしまうのが悩みのタネ。ニオイは雑菌の繁殖が原因で、乾くまでの時間が長くなるほど発生しやすくなってしまいます。早く乾かすためには、エアコンの除湿機能や除湿器、それから扇風機などを併用し、湿度を下げつつ風を当てるのが有効です。ぜひ工夫してみてくださいね。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)
花粉対策を家で行う最適な5つの方法まとめ
花粉の時期になると、毎日が体調不良で辛いですよね。最近では高性能な花粉対策グッズも販売されていますので上手に取り入れつつ、家の中にも花粉を持ち込まない工夫をして辛いシーズンを乗り切りましょう。
乾燥する時期は室内の花粉も浮遊しやすくなるので、加湿器を使って室内を快適な湿度に保っておくことも花粉軽減に効果的ですよ。
家での花粉症対策をお得に行うには?
家での花粉症対策をお得に行うには一括見積りが便利です。依頼内容を入力すると業者から連絡が来て、訪問見積りや電話見積もりをしてもらえます。
花粉は玄関でシャットアウトするのが最も効果的ですので、玄関の床や廊下の壁をアレルゲン抑制効果のある材質に変え、コートを収納できる玄関収納を造っておくのがおすすめです。
家仲間コムの見積もりサイトには約1000社の登録業者さんがいて、いろんな依頼に対応できるのが魅力です。また、匿名・無料で見積もり依頼ができるのでしつこい勧誘などもありません。
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アールイーデザイン一級建築士事務所代表。
住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。
著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)
【保有資格】
- 一級建築士(登録番号:第331817号)
- 既存住宅状況調査技術者(証明書番号:第02201400260号)
- 住宅性能評価員(終了証番号:第02170424号)
- インテリアコーディネーター(登録番号:011961A)
- 福祉住環境コーディネーター2級(証書番号:05201851)
- 震災建築物応急危険度判定士(認定番号:730220552)
【所属】
- アールイーデザイン一級建築士事務所:代表
- JIO|株式会社日本住宅保証検査機構:検査員 及び 評価員
- 三井ホーム株式会社:リフォームプランナー
noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note
利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。
大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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玄関収納を見直そう
玄関は家の中と外を分ける場所ですが、家の中に入れたくないもの(花粉や泥砂汚れなど)は、玄関でしっかりブロックしたいですよね。それを叶えるためには、外でしか使わないものは玄関より家の中に持ち運ばないよう、玄関収納を適切なボリュームでつくるのがおすすめです。外でしか使わないものは靴だけでなくコート類、帽子、レジャーやスポーツ用品など、案外多くあるものです。中と外をしっかり分け、ぜひ室内を快適な空間を整えて下さいね。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)