オープンクローゼットの造作費用の目安は|収納のポイントはここにある

オープンクローゼットの造作費用の目安は|収納のポイントはここにある

オープンクローゼットは片付けが苦手な方におすすめの収納方法ですし、オープンにすることで扉の開け閉めの手間を減らすことができます。今回は、オープンクローゼットの造作にかかる費用目安や収納のポイントを紹介します。まずはこの記事のポイントを以下にまとめました。

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POINT この記事のポイント

・オープンクローゼットのメリット・デメリットはそれぞれ
・オープンクローゼットの造作にかかる費用目安は約3万円~25万円程度
・オープンクローゼットには「ハンガーパイプ」「可動棚」があると便利
・乱雑にならない収納のポイントはハンガー収納やカゴやケースを活用する

1. 扉の開け閉めの手間がかからない

扉のあるクローゼット扉のあるクローゼット(※画像はイメージです)

収納が苦手な方にとっては、クローゼットなどの扉の開け閉めすら面倒に感じる方が多いです。「扉を開けて物を収納し、扉を閉める」という流れが、オープンクローゼットであれば「物を収納する」というワンステップで完了しますので、手間がかかりません。

扉がない分オープンクローゼットの造作費用も安く抑えることができる点もメリットです。

2. 収納しているものが見やすい

オープンクローゼットオープンクローゼット(※画像はイメージです)

オープンクローゼットは扉がないので、収納しているものが一目瞭然で分かります。部屋の照明もよく当たるので探し物をする時にも見やすく、そもそもどこに何があるかを探す手間自体かかりません。

監修者コメント
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「見える」収納で機能的に

収納はあればあるほど、ものはどんどん増えてしまいますね。そのうちにどこにしまったかわからなくなったり、あることさえ忘れてしまったり…。せっかく大事にしまっておいたものが、いざという時に活用できないなんて残念ですよね。収納物を一目で見渡すことができれば、探し物もすぐに見つけられますし、しまう場所も迷いません。ぜひオープンクローゼットで「見える」収納をつくり、機能的に整理してみませんか?

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

3. ショップ風のおしゃれなインテリアにもなる

アパレルショップへ行くとお洋服などの服飾品はすべてオープンクローゼットで美しく陳列されていますね。お気に入りのショップのディスプレイを真似てオープンクローゼットをコーディネートすれば、ご自宅の中でおしゃれなショップ風のインテリアが完成します。

オープンクローゼットのデメリット

オープンクローゼットのデメリット

オープンクローゼットのデメリットは、掃除や収納方法などが気になる方が多いです。

1. ほこりが衣類につきやすい

オープンクローゼットで気になるデメリットと言えば、ほこりが衣類につきやすい点です。オープンにしている形状のため、扉があるよりほこりがつきやすく感じるのも無理はありません。実は、扉付きのクローゼットは、通気性を良くするために密閉状態にはしておらず隙間からほこりが入っています。

ご自宅のクローゼットの奥やクローゼット用収納ケースの隅を見てみてください。ほこりが溜まっているはずです。扉があるほうが多少ほこりは溜まりにくいですが、オープンクローゼットにしたからといって極端にほこりが多くつくというわけではありません。むしろ通気性が良くなり、衣類につきやすい虫やカビの抑制になります。

関連記事:クローゼットのカビ対策は通気性アップが重要!ウォークスルークローゼットもおすすめ

2. ゴチャゴチャした印象になる

片付けが苦手な方にとってオープンクローゼット収納は難易度が高く感じられることがあります。オープンクローゼットは全体が見えてしまう、いわば「見せる収納」ですので、収納にはコツが必要です。コツといっても難しくはありませんので、のちほど詳しくお伝えします。

オープンクローゼットの造作にかかる費用目安

オープンクローゼットの造作にかかる費用目安は、約3万円~25万円程度です。オープンクローゼットの造作は棚やハンガーパイプを取り付けるだけですので難しい工事ではありませんが、棚に物をおくために耐荷重量を考えておく必要あります。

そのためオープンクローゼットを造作する壁の下地補強工事が発生すると費用が上がります。また、オープンクローゼットに取り付ける設備や内装にもこだわれば、その分追加費用が発生します。

オープンクローゼットをウォークインクローゼット風にしたり、押入れをリフォームしたりする場合には約15万円~40万円程度かかります。次の項目で、オープンクローゼットにあると便利な設備をご紹介しますので、費用目安と共にご参考になさってください。

関連記事:ウォークインクローゼットはこうやって費用を抑えてリフォームできる!

オープンクローゼットにあると便利な設備

オープンクローゼットは棚さえあればそれだけでもクローゼットとして機能しますが、より使い勝手をよくするためにあると便利な、下記の3つの設備をご提案します。

・ハンガーパイプ
・可動棚
・遮光ウィンドウトリートメント

1. ハンガーパイプ

ハンガーパイプは洋服を吊るす収納にされる場合には必ず必要です。突っ張り棒などで代用することもできますが、洋服は意外と重さがあるのですぐに落ちてしまうことも多いです。オープンクローゼットにパイプハンガーを取り付ける費用は、1本あたり約2~4万円です。

2. 可動棚

可動棚可動棚 (※画像はイメージです)

オープンクローゼットに収納するものがある程度決まっている場合は固定棚でも良いですが、可動棚にしておくとあとで別の物を収納したい場合に活用の幅が広がります。可動棚にするには、棚を乗せる「ダボ」と、ダボの位置を変えられる「ダボレール」を取り付けます。

可動棚を取り付ける費用は約3万円~程度です。
※幅900mm×奥行き450mm、棚板4枚程度の場合

可動棚を取り付ける部分の下地強度が十分であることを確認できれば、DIYで取り付けることも可能です。

3. 遮光ウィンドウトリートメント

遮光ウィンドウトリートメント遮光ウィンドウトリートメント(※画像はイメージです)

オープンクローゼットを造作するスペースに日があたる場合は、遮光ウィンドウトリートメントを取り付けておくと、衣類の日焼けを防ぐことができます。

関連記事:窓の日よけ対策は、室内と外の遮光アイテムが最適!

監修者コメント
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アクションの少ない収納をつくろう

使いやすい収納をつくるポイントは、「出し入れするためのアクションを減らす」ということです。距離が遠ければ「取りに行く」、扉や引出しなどがあれば「開ける」「引き出す」とアクションがどんどん増えていきます。アクションが増えると「面倒だからあとで片付けよう」とそのまま忘れてしまったり、出しっぱなしになったりしやすくなります。近くに、オープンにというのが、アクションの少ない収納づくりのコツです。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

オープンクローゼットが乱雑にならない収納のポイント

オープンクローゼットが乱雑にならない収納のポイント

オープンクローゼットだと「収納が上手にできそうにない」とご心配の方に、オープンクローゼットが乱雑にならないための収納のポイントをご紹介します。

1. 家族ごとに収納エリアを決める

オープンクローゼットを一緒に利用する家族がいる場合、家族ごとに収納エリアを決める「ゾーニング」がおすすめです。「ゾーニング」とはゾーンを分けることを言いますが、家族ごとに使う棚やハンガーパイプをそれぞれ分けて造っておくと、どれが自分のもので家族のものかが見やすく把握しやすくなります。

家族の中には片付けが得意な人も苦手な人もいますが、性格に合わせて収納ボックスを利用したり、オープンのままにしておくのもポイントです。特に収納が苦手な人はぐちゃぐちゃに置いてしまいがちですので、ボックスを利用すると見た目がスッキリします。

2. 洋服はハンガー収納にする

ハンガー収納ハンガー収納(※画像はイメージです)

洋服を見やすく収納するには、ハンガー収納がおすすめです。ハンガーも種類が豊富になってきていますので、洋服に合わせてハンガーを変えてあげると型崩れも防ぐことができ、省スペースにもなります。

・肩がずり落ちないハンガー
・ニットなどが型崩れしにくいハンガー
・コートの重さに耐えられる丈夫なハンガー
・ボトム類をかけられるボトム用ハンガー

参照:ハンガー人気ランキング|ニトリ

筆者宅もハンガーを数種類使い分けてすべての洋服をハンガー収納にしていますが、洋服のコーディネート選びが簡単で、しまったままになることがないためシーズン中に着ない洋服がなくなりました。洋服をハンガーがけにする場合は、色で分けると見た目がスッキリします。

もし、来客の目につく場所にオープンクローゼットがある場合は、さっと隠すことができるロールスクリーンを天井に取り付けておくと便利です。


関連記事:リビングの間仕切りはロールスクリーンがお手軽でおしゃれ!

3. 小物はカゴやケースを利用する

腕時計・アクセサリーケース|ニトリ
出典:腕時計・アクセサリーケース|ニトリ

オープンクローゼットに靴下や下着類も収納する場合、カゴやケースを利用したほうが収納しやすいです。きっちり収納したい場合は仕切り板を活用して、適当に放り込むだけでも良い場合は、深めのカゴを利用すれば外からは見えず収納の手間もかかりません。

深めのカゴにはたくさん物を入れすぎると何が入っているのかわからなくなりますので、半分ぐらいまでしか入れないようにしたり、種類ごとに小容量のカゴを使うのがおすすめです。アクセサリーや時計類は高価で取扱いにも注意が必要ですので、仕切りのついた傷がつきにくいケースを利用しておくほうが安心です。

オープンクローゼットまとめ

オープンクローゼットは収納しているものが一目で分かりやすく、とても使いやすい収納スペースです。雑然と見えないようにするためにもカゴなどを使って上手に収納し、使い勝手と見た目がスッキリするよう工夫してみてくださいね。

オープンクローゼットをお得に造作するには?

オープンクローゼットはDIYに慣れている方であればDIYで造作することも可能ですが、気になるのは下地の強度です。洋服だけでも重さがありますので、できるだけプロに下地の強度を確認してもらい造作してもらうほうが、あとあと壁がはがれてしまうような事故も防ぐことができます。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

【保有資格】

【所属】

noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

プロフィール


利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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