【パントリーのメリット・デメリット】理想の間取りと費用相場を紹介

【パントリーのメリット・デメリット】理想の間取りと費用相場を紹介

パントリーを設置することで、あらゆるメリットを感じられます。実際にパントリーを設置された方の満足度は高く、新築の方はぜひパントリーを設置しておくのがおすすめです。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

匿名・無料の一括見積もり

POINT この記事のポイント

・パントリーのメリットは、「ストックを管理しやすい」「時間の節約につながる」「非常用食品がすぐ取り出せる」「キッチン家電が取り出しやすい」など
・パントリーの間取りは、ウォークインタイプとキッチンの背面に設置するタイプの2つがある
・パントリーリフォームの費用は約20万円~50万円が目安

キッチンの収納が足りない!

ものが多いキッチン

キッチンには収納するものがたくさんあります。食品の中でも要冷蔵・冷凍品は冷蔵庫へ収納しますが、それ以外にも下記のようなものを収納できるスペースが必要です。
 

キッチンに収納しておきたいもの 内容の一例
常温保存の食品 缶詰め、インスタント食品、乾物、調味料、酒
キッチン消耗品 ラップ、アルミホイル、キッチンペーパー
ほとんど使っていないキッチン家電 ジューサー、ミキサー、ホットプレート、たこ焼き器
シーズンの時にしか使わないもの お重箱、お屠蘇用酒器、クリスマス用食器
非常時の備品 水、非常用食品


こうやって書き出してみるとたくさんありますね。システムキッチンであればある程度の収納スペースがもとから組み込まれていますが、それでも収納しきれないものがありキッチンユーザーを悩ませています。

一ヶ所にまとめられるパントリーが便利!

パントリー「コーナークローゼット リシェル」|LIXIL
出典:LIXIL:パントリー「コーナークローゼット リシェル」

パントリーという言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、「パントリー」とは食品貯蔵庫のことを言います。食品だけでなく、使用頻度の低い調理家電や食器類・消耗品などを収納することもあります。海外の映画でも、大きな缶詰やシリアルなどを大量に収納しているパントリーが登場するシーンがありますが、見やすくて便利そうですね。

パントリーは、先述した常温保存できる食品をはじめとする様々なキッチンで使いたい物を一ヶ所に集めて収納できるので、収納が足りなくてお悩みの方に最適な住宅設備です。

パントリーのメリット

パントリーのメリット

パントリーのメリットの理由としては下記のような点が挙げられます。
 

メリット 理由
ストックを管理しやすい 一ヶ所に集まっているのでパッと見てどこに何があるかがわかる
時間の節約につながる パントリーに集まっているので収納も取り出しも動線が良くなる
非常用食品がすぐ取り出せる 非常用食品はすぐに取り出せることが重要。賞味期限も確認しやすい。
キッチン家電が取り出しやすい 使わなくなるキッチン家電がなくなり、使わない物は処分の目安になる


一ヶ所にすべてを収納するので見やすく、管理がしやすくなることが最大のメリットです。賞味期限の確認がしやすいので、期限切れで食品を処分することが減り経済的です。また、使わなくなるものの代表であるキッチン家電なども取り出しやすいので使う頻度があがります。

パントリーのデメリット

パントリーのデメリット

パントリーのデメリットとしては上記の点が考えられます。本格的な広々としたパントリーを造ろうと思うと広いスペースが必要になり、費用も高くなります。それもパントリーは空いているスペースを有効活用して造ることもできます。

監修者コメント
監修者画像

パントリーでローリングストックを

「防災対策として7日分の水と食料を備蓄しましょう」なんて言われても、非常食置場は場所をとるし、うっかり消費期限を切らしてしまうこともよくある話ですよね。そんなとき、日常使いする消費期限の長めの食品を多く備蓄し、使いながら回転させていく「ローリングストック法」がおススメです。パントリーがあれば一目で在庫を把握でき、ロスなく防災対策も行うことができます。ぜひ、ご検討されてみてはいかがでしょうか。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

パントリーの間取り

パントリーはキッチンに関するものを収納するため、キッチンの一角やキッチンに隣接するスペースに設けられます。必ずしも「広いスペースでなければいけない」というわけではなく、キッチンからできるだけ近いスペースにパントリーを造って、動線が良くなる間取りを考えることが使い勝手の良さにつながります。

パントリーの間取り1. ウォークインタイプ

ウォークインタイプの収納ウォークインタイプの収納(※画像はイメージです。)

一般的なパントリーといえばウォークインタイプが主流です。衣類収納に便利なウォークインクローゼットの食品版と考えればイメージがわきやすいと思います。ウォークインタイプのパントリーとして必要な広さは約1~2帖程度で、買い物から帰ってきたらそのままパントリーに行きやすいよう玄関のそばやキッチンに隣接する間取りが使いやすいでしょう。

ウォークインタイプのパントリーには、収納するための棚と人が通ることのできるスペースが必要です。棚の奥行きは約30~40cm程度、人が通るスペースとして約60cm幅を確保すると動きやすく収納しやすい間取りになります。

パントリーの間取り2. キッチンの背面に設置

キッチン収納キッチン収納(※画像はイメージです。)

ウォークインタイプのパントリーに続いて人気なのが、キッチンの背面に設置する間取りです。

関連記事:カップボードのオーダーメイドで、耐震性と収納力のアップを叶えましょう

パントリーとして新たに小部屋を造ることなくキッチンの壁面を有効活用でき、作業をしながら振り向いて背面のパントリーから物を取り出すことができるので効率的です。

パントリーをキッチンの背面に設置する間取りの場合、ダイニングやリビングからよく見えるので扉付きにしておくと見た目がスッキリします。どんな扉を取り付けるかはお好みによりますが、観音開きタイプより引き戸タイプのほうが操作性が良いです。

扉をつけない場合は、どこに何があるか一目瞭然で取り出しやすいのがメリットですが雑多な印象につながることもありますので、色を統一したり細かいものはカゴに入れて見た目がごちゃごちゃしないように収納するとすっきりします。普段はオープンにして使いやすく、来客時にはさっと隠すことができるようロールスクリーンを取り付けるのもおすすめです。

関連記事:リビングの間仕切りはロールスクリーンがお手軽でおしゃれ!

パントリーリフォームの費用目安

「パントリーに興味がわいてきたけど費用はどれぐらいかかるの?」と気になるのはリフォーム費用です。パントリーリフォームの費用目安としては約20万円~50万円が相場です。

ウォークインタイプのパントリー|約30万円~

キッチンパントリーのあるキッチン(※画像はイメージです。)

ウォークインタイプの間取りの場合は、壁の撤去や新設をして小部屋を造る必要があるので約30万円~ほどかかります。

関連記事:リフォームで壁を撤去して広々空間を手に入れよう!価格相場や注意点は?

パントリーは基本的に棚があれば良いので、内装に費用をかけなくても問題ありません。ウォークインタイプのパントリーで費用が上がるポイントは下記の点が考えられます。

・扉の有無
・換気の有無
・引き出し収納を造る

これらはあると便利ですが必ず必要な設備ではありませんので、不要であれば費用を抑えられます。パントリーに収納したいものを考え、どんな収納スタイルが使い勝手がよいのかイメージして必要最低限の設備にしておくのが費用を抑えるコツです。​​​​​​​

キッチン背面に設置するパントリー|約20万円~

キッチンの背面収納キッチンの背面収納(※画像はイメージです。)

キッチンの背面に設置するパントリーは約20万円~がリフォーム費用目安です。壁面収納と同じで棚を造るだけでよいので、もう少し費用が抑えられることもあります。ウォークインタイプのパントリーとほぼ同じですが、費用が上がるポイントは下記の点が考えられます。

・扉の有無
・引き出し収納を造る
・スライドタイプの棚を造る

動線や使い勝手の良さ、見栄えなどを考慮してプランを立ててみましょう。

パントリーの間取りまとめ

キッチンの収納が足りないと、買った物をどこに収納しようか悩んだり、収納スペースを生み出すために毎日の貴重な時間を割くことにつながります。パントリーがあれば、一ヶ所にまとめて収納出来てストックの管理もしやすくなり、上記のようなお悩みが解決できます。ストックがあるのに同じものを買ってしまった、という失敗もなくなるので食材の無駄を減らし節約にもつながりますね。

監修者コメント
監修者画像

キッチンの配置は変えられる

パントリーは欲しいけど、間取り的にはムリかしら…なんてあきらめるのは、まだ早いですよ。キッチンの位置は、あなたが思っている以上に大きく変えられる可能性があります。プロに頼めば、思いがけないプランを提案してもらえるかもしれません。「うちのキッチンにはパントリーは無理よね」ではなく、「パントリーを作りたいんですが、どうにか方法はありませんか?」と聞いてみてください。素敵なキッチンに生まれ変わるかもしれませんよ。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

パントリーをお得に設置するには?

収納スペースの中でもキッチンに関する収納はたくさんあるほうが効率が良くとても便利になります。どういう間取りのパントリーを造りたいか訪問見積りをしてもらって業者さんにアドバイスをもらうと、思いもしなかったデッドスペースにパントリーを造ることができたり、費用の面でもお得に設置できます。

家仲間コムの見積もりサイトには
約1000社の登録業者さんがいて、いろんな依頼に対応できるのが魅力です。キッチンリフォームのついでにパントリーの設置を相談してみてはいかがでしょうか?

パントリー設置の費用見積もりを無料でしてみる

完全無料で利用できるので、お気軽にご利用ください。
 

家仲間コムなら
業者の手数料が無料だから安くなるかも!/

一般的に業者さんがサイトに支払う成約手数料
(売上の約10〜20%)が家仲間コムではかかりません。

パントリーの
業者さんを匿名で探してみる
監修者プロフィール
監修者画像

一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

【保有資格】

【所属】

noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

編集責任者プロフィール
編集者画像

編集責任者

家仲間コム編集部

プロフィール


利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
編集者画像

大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

関連するテーマの見積もり依頼

※価格はこの依頼での一般的な価格相場です。