家具の修理・補修を考える|多い事例と修理相場を解説
毎日使い続けていると、どんどん老朽化していき、リフォームが必要になるものは家の中のものでもたくさん存在し、それは家具も例外ではありません。家具の修理・補修は、専門家に施工してもらうことで見違えるようにきれいになります。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。
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修理・補修が可能な家具の種類とは?
家具と一概に言っても、家の中にはいろいろな種類のものがあるかと思います。一人暮らしでも、いくら少なくても何か一つは家具が置いてありますし、家族で暮らしている場合は、見渡してみるとわかりますが実はたくさんの種類の家具に囲まれて生活しているのです。
そんな家具ですが、大抵置かれている家具としては机や椅子、タンスなどがあるかと思います。ソファなども、大きさに関わらず置いてあるご家庭が多くみられます。これらは、いくら大切に扱っていても、毎日使うことでダメージも積み重なり、見た目も機能上も劣化してしまうこともあるのです。
しかしここで挙げた机、椅子、タンス、ソファなどのほか、ベッドや食器棚など、家の中にある大抵の家具は、修理や補修が可能です。専門家が施工することで、見た目だけでなく、しっかりと補強してもらえるものもあり、リフォーム後も長く使用できるようになります。
家具別の修理・補修方法をご紹介!
続いて、具体的に家具別に、修理や補修方法がどのようなものがあるのかをご紹介していきましょう。もちろん業者によっては担当していないものもありますので、家具の修理や補修を検討している方は、まずは問い合わせてみてください。
椅子で可能な修理・補修方法とは?
まずは椅子についてですが、椅子で多くみられるのが座面・背面の張替えやぐらつきの直し、脚のカットです。特に座面・背面の張替えは、布地部分を張替えることとなりますので、見違えるほどきれいに椅子をリフレッシュすることができます。それに加えて座面・背面の張替えの際、大抵の場合張地だけでなく中身のウレタンも交換してくれるので、座り心地も改善されます。
また、ぐらつきの直しや脚の部分のカットも椅子の修理・補修の事例として多くみられます。椅子はどうしても、使い続けていくうちに軋むこともありますし、ぐらつきが出てしまうこともあります。椅子の軋みやぐらつきは、日常生活で目につきやすいことでもありますので、気付いたときにぜひ修理や補修を検討してみてください。
椅子の修理・補修にかかる費用の価格相場
椅子の修理や補修にかかる費用としては、もちろん椅子の数や修理の内容によっても値段は変動していきますが、価格相場は2万円以下となっています。椅子の修理・補修の中でも特に安価なものが脚のカットです。こちらは数で値段が変動しますが、1本当たり2,000円前後で施工してもらえます。
机で可能な修理・補修方法とは?
続いて机についてですが、机で良くみられる修理・施工方法としては塗装のはがしや再塗装などがあります。特に木製の机では、天板の塗装関係の工事が多いですが、他にも傷の補修や脚のカットなどもあります。
机は長く使い続けていると、どうしても天板の塗膜が剥がれ、白っぽくなってしまったり、傷もついてしまいます。その際、塗膜をまずきれいに隔離し、再塗装することで机がきれいに仕上がります。また、机に多くみられる塗装方法として、オイル塗装とウレタン塗装がありますが、業者の方に依頼することでオイル塗装のものをウレタン塗装へと塗り替えることもできます。
机の修理・補修にかかる費用の価格相場
机の修理や補修も、もちろん内容によって値段は変動していきますが、かかる費用の価格相場は1~6万円となっています。
タンスで可能な修理・補修方法とは
タンスは、古いものでも専門家にリフォームしてもらうことで、その後も使用できるものが多いです。リフォーム内容としては、タンスの引き出し部分の修理や、取っ手の交換、再生などがあります。
ここでいう再生とは、古い桐箪笥などの傷を修復したり、再塗装をすることで新しく生まれ変わらせることを言います。これにより、古くて使用しにくかったタンスも、その後何十年も使い続けることができるようになります。
タンスの修理・補修にかかる費用の価格相場
タンスの修理や補修は、再生の場合かなり高額になりやすく、その場合15~20万円が価格相場となっています。一方取っ手の交換などは、金物にもよりますが1万円ほどで可能です。
ソファで可能な修理・補修方法とは
最後に、ソファの修理や補修についてご紹介しましょう。ソファの修理・補修で多いのが張替えや破損の補修です。その程度によって費用が変動しますし、張替えですとソファの大きさによって費用が違ってきます。
ソファの張替えの場合、張地だけでなく中のウレタンも交換してもらえるので、椅子の時と同じく座り心地も改善されます。また、ソファ全体を張り替えもできますし、座面もしくは背面のみの張替えも対応してくれる業者がほとんどです。座面と背面どちらかですと、費用も抑えられますし、もし同じ張地があればあまり大差なくその後も使用できます。
ソファの修理・補修にかかる費用の価格相場
ソファの破損を補修する場合は、ホームセンターやインターネットショップで販売している「ソファー補修シート」などを貼ることで、一時的に解決はします。しかしその後のことも考えて、きちんと専門家の方に修理・補修してもらうと、出来上がりも違いますし、長持ちもします。また、ソファの総張替えですと、価格相場は5~20万円となってしまいますが、部分的な補修であれば業者の方に依頼しても1万円前後で施工してもらえます。

アフターサービスが利用できるかも
ソファは側生地が汚れれば気になりますし、内部のウレタンがへたっても座り心地が悪くなってきますね。修理か買い替えか…と悩んでくるところですが、まずはメーカーに問い合わせてみることをおススメします。ソファメーカーなら、アフターサービスで側生地の張り替えやウレタンの交換などを行っている場合もあります。消耗部材を交換するだけでも、新品のように生まれ変わります。買い替える前に、まずは修理のご検討をされてみてはいかがでしょうか。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)
家具の修理や補修はケースバイケース
家具の修理や補修は、場合によっては新品のものを購入するよりも高額になってしまうこともあります。しかしなじみ深い家具や、思い出の家具は捨てがたいものです。こういった家具をこれから使い続けたいという方には、修理や補修は良い手段だと思います。ぜひ参考にして下さい。
家具修理・補修をお得に行うには?
家具修理・補修を行ってくれる業者を自分で探して、複数の業者に見積もりを依頼するのはなかなか大変です。そこで便利なのが、リフォームのポータルサイト「家仲間コム」です。サイト上に家具修理・補修の概要を書き込むだけで、業者からの見積もりや提案が届きます。見積もり依頼は匿名で行えるのでしつこい営業の心配もありません。
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アールイーデザイン一級建築士事務所代表。
住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。
著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)
【保有資格】
- 一級建築士(登録番号:第331817号)
- 既存住宅状況調査技術者(証明書番号:第02201400260号)
- 住宅性能評価員(終了証番号:第02170424号)
- インテリアコーディネーター(登録番号:011961A)
- 福祉住環境コーディネーター2級(証書番号:05201851)
- 震災建築物応急危険度判定士(認定番号:730220552)
【所属】
- アールイーデザイン一級建築士事務所:代表
- JIO|株式会社日本住宅保証検査機構:検査員 及び 評価員
- 三井ホーム株式会社:リフォームプランナー
noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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表面の仕上げを確認しよう
お気に入りの家具を修理しながら長く使えたら、愛着も増しますし、なんといってもエコなのが嬉しいですね。しかし気をつけていただきたいのが、表面の仕上げです。木材に塗装で仕上げてある場合は再度塗装仕上げができますが、最近の家具は木目の柄をプリントした樹脂を、合板に張り付けて仕上げているものも多くあります。その場合は再塗装による補修ができません。家具をご購入の際には、ぜひ表面の仕上げにも注目して選んでみて下さいね。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)