シリコン塗料のメリット・デメリット|塗装業者を選ぶコツとは

シリコン塗料のメリット・デメリット|塗装業者を選ぶコツとは

シリコン塗料は、外壁や屋根の塗装に使われる近年主流の塗料ですが、何が良いのか初めて聞く方には分からないことだらけではありませんか?今回は、塗装前に知っておきたいシリコン塗料のメリット・デメリットなどを解説します。取扱いには高い技術力が必要ですので、業者選びは慎重に!まずはこの記事のポイントを以下にまとめました。

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POINT この記事のポイント

・シリコン塗料は屋根や外壁の塗装で現在の主流となっている
・シリコン塗料は耐久性が高く汚れにくいなどのメリットがある
・シリコン塗料は重ね塗りには不向きでひび割れの可能性があるのがデメリット

シリコン塗料は屋根や外壁塗装に使われる

シリコン塗料は屋根や外壁など、屋外の塗装に使われる塗料です。

参照:屋根用塗料|日本ペイント

屋根や外壁の塗装には主に下記の4種類の塗料が使われますが、シリコン塗料はその中でも現在の主流となっています。

・アクリル塗料
・ウレタン塗料
・シリコン塗料
・フッ素塗料

費用目安と耐用年数を一覧にしてみました。

塗料の種類費用目安(1㎡あたり)耐用年数
アクリル塗料約1,000円~1,200円約6~8年
ウレタン塗料約1,800円~2,300円約8年~10年
シリコン塗料約2,300円~3,500円約10~12年
フッ素塗料約3,500円~5,500円約15~20年

では、この中でシリコン塗料が多く採用されている理由を見てみましょう。その他の塗料については下記をご参考になさってください。

関連記事:家を長持ちさせるために|定期的な外壁塗装のススメ!

シリコン塗料で塗装するメリット

シリコン塗料で塗装するメリット

シリコン塗料で塗装するメリットは主に上記の4点です。順番に詳しく見ていきましょう。

1. 耐久性が高い

屋根塗装屋根塗装(※画像はイメージです)

シリコン塗料は、さきほどご紹介した他の3つの塗料と比べると、耐用年数が約10年~12年と長く、耐久性が高いのが特徴です。主に下記の面で耐久性の高さを発揮します。

・気候の変化や紫外線に強い
・雨に強い
・熱に強い

1-1. 気候の変化や紫外線に強い|耐候性

直射日光が当たる住宅直射日光が当たる住宅(※画像はイメージです)

屋根や外壁は一年中、天候の変化や紫外線にさらされますので、塗装に使われれる塗料には高い耐候性があると安心です。シリコン塗料は、アクリル樹脂とシロキサン結合を持たせた構造により、紫外線をカットし光酸化を防ぎます。

「光酸化(ひかりさんか)」とは、光の吸収によって起こる酸化のことを言い、吸収量が低いほど耐候性が高いと言えます。

1-2. 雨に強い|耐水性

梅雨や台風など、大雨が降った場合に家の中まで雨水が入り込んでしまうと大変です。屋根や外壁塗装に使われる塗料は水に強い塗料であることが求められます。シリコン塗料は、表面の塗膜に「親水性」という水に馴染む性質があり、表面の水が流れ落ちやすくなっています。水を通しにくいため、住宅を劣化から守ってくれます。

関連記事:笠木の劣化は屋根の雨漏りの原因になる|メンテナンスの方法を解説

1-3. 熱に強い|耐熱性

シリコン塗料は約600℃の熱にも耐えられる耐熱性があります。

2. 汚れにくい

屋根を高圧洗浄機で洗浄する業者屋根を高圧洗浄機で洗浄する業者(※画像はイメージです)

雨や雪・ほこり・排気ガスなど、屋根や外壁は大変汚れやすいですが、汚れにくい塗料を使っておくとメンテンナスがしやすくなります。カビや藻が発生しにくい性質もあり、表面の塗膜により汚れもつきにくいのが特徴です。水にも強いので、高圧洗浄機を使用すればご自身でのメンテナンスも簡単。

高圧洗浄機を使用する際は、長く時間をかけるとそれだけ刺激が強くなりますので、効率よく短時間で終わらせると塗膜が傷まず安心です。

3. 塗膜に艶があり美しい仕上がり

美しい住宅の外観美しい住宅の外観(※画像はイメージです)

住宅の見た目に影響する屋根や外壁には、光沢があるとより美しい外観になります。シリコン塗料は、光沢保持率が高く艶のある美しい仕上がりが特徴。汚れがつきにくい点と色あせしにくい点も合わさって、塗装したての美しさをキープできる点も魅力です。

4. コストパフォーマンスが良い

シリコン塗料は、先述したアクリル塗料やウレタン塗料よりは高価なのですが、長い耐用年数とメリットの多さで見るとコストパフォーマンスが高いと言えます。

短期間で再塗装メンテナンスを施したりやり直しができないからこそ、長い目で見てコストを比較するのが塗料選びのポイントです。

シリコン塗料で塗装するデメリット

シリコン塗料で塗装するデメリット

シリコン塗料で塗装するデメリットは上記です。取扱いが難しい塗料ですのでDIYはおすすめできません。施工経験豊富な信頼できる業者さんに依頼しましょう。

1. 重ね塗りには不向き

シリコン塗料は塗料をはじく性質があり、上から再塗装を施すと塗料の付きが良くありません。メンテナンスで再塗装をする際には、高圧洗浄機で汚れを落としたあと下地を丁寧に塗布してからシリコン塗料を塗装していきましょう。確かな技術を持った職人さんに依頼すると丁寧に施工してくれます。

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2. シリコン含有量が低いと効果が出にくい

シリコン塗料といっても、実は商品によってシリコンの含有量が大きく異なります。低価格のシリコン塗料はシリコンの含有量が少ないものが多いので、値段だけで決めてしまわないよう注意しましょう。

シリコンの含有量が少ないとそれだけメリットが感じられなくなりますので、含有量ができるだけ多い商品を使うほうが効果的です。

3. ひび割れの可能性がある

外壁のひび割れ外壁のひび割れ(※画像はイメージです)

シリコン塗料は表面の塗膜が丈夫で耐久性がある点がメリットですが、硬いため弾性が低い面も併せ持っています。そのため、大きな地震が起こった場合にはひび割れを起こしてしまうリスクがあります。

冒頭でご紹介したアクリル・ウレタン・シリコン・フッ素塗料はどれも弾性が低い「硬質塗料」に分類されますが、ウレタン塗料は比較的柔らかいため弾性は多少高いです。元々ひび割れしやすいモルタル外壁の場合は、柔らかくて伸びの良い「弾性塗料」の使用をおすすめします。

近年人気のサイディング外壁には弾性塗料は使用できないため、別の塗料を使う必要がある点に注意が必要です。大型トラックが通る幹線道路沿いの住宅は振動によりひび割れのリスクが高い環境です。外壁の材質にも注意しましょう。

外壁の種類によって塗料の向き不向きもありますので、知識の豊富な施工業者選びが大切です。

関連記事:
壁にひびを見つけた場合の対処法|重度のひびは早急に補修を!
サイディングの外壁とは?金属サイディングの外壁の特徴

シリコン塗料の塗装は経験豊富な業者選びが大切!

足場設置足場設置(※画像はイメージです)

屋根や外壁に使われる塗料にはシリコン塗料以外にもいくつかの種類がありますが、長い目で見てコストパフォーマンスが高いのは「シリコン塗料」です。

普及率も高いため施工経験豊富な業者さんも増えてきていますが、扱いが難しいシリコン塗料だからこそ、実際にどんな風に施工しているのか、施工数や評判などを知ることが出来ればより安心ですよね。

関連記事:外壁塗装・塗り替えの施工事例集

シリコン塗料を使った塗装では、住宅面積や立地・下地の状態などによって費用に差が出ますので、施工事例では費用が表示されていないことも多々あります。家仲間コムに登録されている業者さんの中には、施工内容と費用が分かりやすい「おすすめプラン」を出しているところもありますので目安になりますよ。

関連記事:外壁の塗装(工法:シリコン塗装)の費用

屋根や外壁塗装には足場の設置が必要不可欠ですので、施工を依頼する際には他にも足場設置が必要な工事を同時に依頼することで約15万円~ほどかかる足場代の節約になりお得です。

関連記事:足場工事の見積書の見方を解説|内容や費用目安を知ってトラブル対策を

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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