ガルバリウム鋼板の塗装メンテナンス|塗料別の費用目安はこれくらい

ガルバリウム銅板の塗装メンテナンス|塗料別の費用目安はこれくらい

ガルバリウム鋼板を使用した屋根や外壁はスタイリッシュな見た目で人気がありますが、耐久性が高いとはいえメンテナンスは必要です。今回は、ガルバリウム鋼板の塗装メンテナンスが必要な症状や塗装に最適な塗料などについて解説します。まずはこの記事のポイントをまとめました。

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POINT この記事のポイント

・ガルバリウム鋼板は耐久性が高いが10~15年ごとに塗装メンテナンスが必要
・再塗装にはシリコン塗料が熱に強くおすすめ
・シリコン塗料の費用目安は2,300円~3,500円/㎡
・高圧洗浄機を使用は避けたほうがよい

ガルバリウム鋼板に必要なメンテナンス

ガルバリウム鋼板は耐久性が高くメンテナンスに手間がかからない点も人気ですが、環境や気候による劣化は避けられません。災害被害や空き家のように著しく経年劣化している場合には葺き替えや張替えメンテナンスも必要になりますが、ガルバリウム鋼板自体は非常に強くて丈夫なので、主なメンテナンスは塗装で済むことが多いです。

関連記事:ガルバリウム鋼板の屋根が人気の理由を解説します!軽くて丈夫!でも価格は?

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高耐久なガルバリウム鋼板はコスパも良い

ガルバリウム鋼板は耐候性が高く、屋根や外壁に人気の外装材です。最近ではスーパーガルバリウム鋼板という、さらに長寿命の鋼板も登場し、近年特に注目されています。建築時の費用としては他の材料よりも少し割高になりますが、長い目で見れば、その寿命の長さから、使えば使うほど割安になっていきます。定期的な塗装で保護すればさらに長持ちしますので、ぜひ丁寧なメンテナンスで長く使えるといいですね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

ガルバリウム鋼板の塗装メンテナンスのタイミング

ガルバリウム鋼板の耐用年数は25年~30年と長く、耐久性の高い材質ですが、表面には塗装を施しているため定期的な塗装メンテナンスが必要になります。次の症状が出始めたら塗装メンテナンスを考え始めましょう。

・色あせ
・サビ
・浮き

色あせやサビのメンテナンスは主に塗装になりますが、おおよそ10年~15年のタイミングで再塗装をしておくほうが長持ちします。それぞれのメンテナンス方法を詳しく解説します。

1. 色あせ

色あせは経年劣化の場合に多く見られる症状です。特に日当たりの良い箇所のほうがより色あせしていきます。ガルバリウム鋼板の屋根や外壁は、一般的に黒などの濃い色合いにされる場合が多いので、色あせてしまうとよく目立ちます。

日に焼けるということはそれだけ紫外線の影響を強く受けているということですので、材質の劣化も進行していきます。見て分かるほどの色あせに気づいたら、早めに再塗装をおしておくほうが長持ちしますし、住宅の見た目にも良い印象を与えます。

2. サビ

ガルバリウム鋼板は耐久性が高く比較的サビには強い材質ですが、金属系の材質なのでサビが発生する可能性があります。台風時の飛来物などによって傷がついたところからサビが広がっていきますので、早めに対処しておかないとどんどんサビの範囲が大きくなり美観を損ないます。

サビが発生した場合は、最初にケレン(サビ落とし)作業をしてから再塗装を行います。サビには3種類があり、それぞれ発生原因が異なりますので下記をご覧ください。

2-1. 赤サビ

赤サビは、傷ついて表面の塗装がはがれたことにより広がっていくサビです。例えば台風時の強風により飛んできた石などがガルバリウム鋼板に当たり傷がつきます。赤サビはここから発生して広がっていきます。屋根や外壁の高い部分は天災による影響が大きいですが、低い位置は人災の確率が上がります。

たとえば、庭で子供達が遊んでいて金属バットが当たってしまった時や自転車を外壁にこすってしまった場合などです。上記のような強い衝撃によりガルバリウム鋼板に傷がつくと赤サビの原因になります。

2-2. 白サビ

白サビは沿岸地域で多く発生する現象です。他にも、雨が少ない地域や雨の当たらない場所・高温多湿の地域で発生します。ガルバリウム鋼板に含まれる亜鉛が酸化して表面が白くなることがありますが、これが白サビの正体です。斑点状に発生するのでよく目立ちます。

2-3. もらいサビ

もらいサビは、ガルバリウム鋼板の屋根や外壁に接している金属に発生したサビがうつる現象です。赤サビの一種ではありますが、屋根に設置しているアンテナの金属部分のサビや、外壁に設置している給湯器などのネジ部分のサビなど、もらいサビの原因となるものは意外とあります。

万が一もらいサビが発生していたら原因となった金属を取り外してサビた部分を交換する必要があります。ガルバリウム鋼板に接する金属にもサビ止め加工が必要ですので、設置の際は業者さんによく確認しておくことももらいサビを未然に防ぐコツです。

3. 浮き

大型台風など突風や強風などによって、ガルバリウム鋼板の屋根や外壁が浮いてしまうことがあります。浮いた部分から雨水が内部に染み込んで雨漏りの原因となりますので、早急に重ね張りや張替えのメンテナンスが必要です。

ガルバリウム鋼板の塗装手順

ガルバリウム鋼板を塗装する際には、施工経験の多い専門業者に依頼することが大切です。なぜなら耐久性の高いガルバリウム鋼板は、表面がツルツルしているため塗装には高い技術力が必要とされるからです。

1. 表面の目荒し作業

「目荒し作業」とは、ガルバリウム鋼板の表面に塗料が乗りやすくするために表面をざらざらとした状態にすることを言います。ざらざらとさせることで、塗料が乗って定着しやすくなります。ガルバリウム鋼板の塗装メンテナンスの中で最も重要な作業です。

どの工事でも同じですが、下地の状態を丁寧に整えることでそのあとの過程がスムーズに進み、耐久性を高め劣化しにくい状態になります。サビが発生している場合は、先にケレン(サビ落とし)作業を丁寧に行います。

2. 再塗装

下地の状態を整えたら再塗装メンテナンスを施工していきます。塗料には下記の6種類があります。1㎡あたりの費用目安と耐用年数を一覧にしました。

塗料の種類 費用目安 耐用年数
アクリル塗料 1,000円~1,200円/㎡ 約6~8年
ウレタン塗料 1,800円~2,300円/㎡ 約8年~10年
シリコン塗料 2,300円~3,500円/㎡ 約10~12年
光触媒塗料 2,500円~5,500円/㎡ 約15~20年
ラジカル塗料 2,800円~/㎡ 約14~16年
断熱・遮熱塗料 3,000~5,000円/㎡ 約20年
フッ素塗料 3,500円~5,500円/㎡ 約15~20年


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上記の中でもフッ素塗料は表面がツルツルした仕上がりになるため、次の塗装のタイミングでは再塗装が難しくなります。そのためガルバリウム鋼板には適しているとはいえません。夏の暑さや太陽光など、外気温や熱に強い塗料を選ぶとシリコン塗料が最適です。

シリコン塗料は伸縮性のある塗料なので熱にも強く、その点で他の塗料より優れています。

ガルバリウム鋼板板メンテナンスの注意点

ガルバリウム鋼板のメンテナンスとして水をかけて表面の汚れを落としておくことがおすすめなのですが、高圧洗浄機のご使用は避けたほうが良いです。水圧の強さで塗膜がはがれてしまうことがあります。

高圧洗浄機は便利で早く汚れを落とすことができますが、ガルバリウム鋼板の場合はホースで水を流すほうが表面の塗膜を傷つけずにお手入れができます。

ガルバリウム鋼板の塗装メンテナンスまとめ

ガルバリウム銅板の塗装メンテナンスまとめ

ガルバリウム鋼板の塗装メンテナンスについてまとめます。上記の点をきっちり説明してくれて、丁寧に施工してくれる業者さんに依頼するとガルバリウム鋼板の良さを生かして長持ちさせることができます。

監修者コメント
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ガルバリウム鋼板はリフォームにも良し

ガルバリウム鋼板は、素材自体の軽さも大きなメリットです。リフォームでは屋根の葺き替えや外壁の張り替えなどで、通常は古くなった材料を撤去・処分することが必要になりますが、ガルバリウム鋼板なら軽いため、既存の屋根や外壁の下地が傷んでいなければ、撤去せずに上から重ねて張るリフォームも可能です。今の屋根や外壁が傷む前に、ぜひガルバリウム鋼板でコストを抑えたリフォームはいかがでしょうか。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

ガルバリウム鋼板の塗装メンテナンスをお得に依頼!

ガルバリウム鋼板の塗装メンテナンスは約10年~を目途に行っておくと、長い目で見て長持ちします。屋根や外壁は住宅の外観の良さにも影響しますので、劣化を放置しておくと見た目にも良くありません。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

【保有資格】

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noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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