雨樋の交換費用は意外と高額|定期メンテナンスが長持ちのコツ

雨樋の交換費用は意外と高額|定期メンテナンスが長持ちのコツ

雨樋は住宅を雨水から守ってくれる重要な住宅建材ですが、残念ながら定期的なメンテナンスを心掛けている方が少ないのが現状です。劣化のため雨樋の交換が必要になった場合、その費用は意外と高額になるんです。雨樋は耐用年数が長いので、しっかり定期的なメンテナンスをしておくと部分交換だけで済み、費用を抑えることができますよ。今回は、雨樋の修理・交換費用目安やメンテナンスポイントを解説します。まずはこの記事のポイントです。

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POINT この記事のポイント

・2階以上の高所にある雨樋の修理・交換には足場設置費用が追加でかかってくる
・雨樋を長持ちさせるためには定期的なメンテナンと劣化しにくい雨樋環境を作る
・雨樋交換は他のリフォームと同時にするとお得になるのでおすすめ

雨樋の修理・交換費用は、実は思っている以上に高額です。一般的な費用目安は次の通りです。

雨樋の修理・交換内容費用目安
ゴミ詰まり0.5万円~2万円/1箇所
歪みや変形1万円~3万円/1箇所
雨漏り(部分または全体交換)15万円~50万円

2階以上の高所にある雨樋の修理・交換には足場設置費用が追加でかかってくるのが高額になる理由です。足場設置費用の目安は約15万円~です。雨樋をできるだけ長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスと劣化しにくい雨樋環境を作ることが大切です。

関連記事:足場の種類は全部で5つ|設置の必要性と費用の目安は?

火災保険適用で費用が無料になる?

台風や雪などが原因で雨樋の修理・交換をする必要がある場合、火災保険の加入者であれば費用が無料になることもあります。経年劣化の場合は適用されませんので、日頃からきっちり定期的なメンテナンスを行っておくことも大切です。

関連記事:瓦修理・補修/知っておきたい瓦の種類とそれぞれのメンテナンス方法

訪問業者にご注意を!

時々、修理業者がご自宅にやってきて「点検は無料」「修理が必要でも火災保険適用でタダですよ!」などと声をかけてくることがあります。業者が訪問してくることはあまりないので、悪質リフォーム業者かもしれません。特に台風や梅雨の後に訪問してきた業者には要注意です。

すぐに契約せず、お住まいの地域の業者に必ず複数見積もりをとって費用などを見比べるようにしてください。

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雨樋のメンテナンスポイント

雨樋のメンテナンスポイント

雨樋は普段あまり気にかけない住宅設備ですが、住宅内への雨水の侵入を防ぐ大切な役割を担っていますので定期的なメンテナンスが大切です。雨樋は耐用年数が約20年と長いのですが、メンテナンスを怠っているとやはり劣化が早く進みます。

修理・交換費用が高額になる雨樋は、年に一度は雨樋のメンテナンスを行い、梅雨前後・台風前後にはできるだけ雨樋の状態を確認しておきましょう。雨樋は高所なため現状が分かりにくいです。

業者に依頼した場合は、メンテナンスを行った部分のビフォーアフターの状態を説明してもらいましょう。できれば写真を撮って見せてもらうと、よりわかりやすくて安心です。雨樋の主なチェックポイントは下記の3点です。

1. 落ち葉やゴミの詰まり

雨樋の劣化で最も多いのが「詰まり」です。詰まりの多くは落ち葉が原因ですので、落ち葉シーズンにはまめにチェックして取り除く習慣をつけておきましょう。落ち葉を放置していると腐敗して虫が発生したり、落ち葉の上にさらに土なども溜まっていき大きな詰まりの原因になります。

1-1. 落ち葉よけネットの設置がおすすめ

落葉よけネット|Panasonic

出典:落葉よけネット|Panasonic
商品価格:7,300円~(85×2,700mm)

落ち葉止め|Panasonic

出典:落ち葉止め|Panasonic
商品セット価格:2,500円~(1,000×1,000mm)

落ち葉を取り除いたら、落ち葉よけネットなどでガードしておくと詰まり防止になりますよ。

・落ち葉よけネット:枯れ葉やゴミが小さい場合でも目が細かいのでよけやすい
・落ち葉止め:枯れ葉やゴミが比較的大きめな場合に向いている、耐久性が高い

2. 歪みなどの変形

雨樋は樹脂製のものが多いので、大型の強い台風の場合は変形してしまうこともあります。特に台風のあとは、雨どいの歪みなど変形をチェックしておきましょう。

大型台風の前には雨樋の写真を撮っておくのも良いでしょう。火災保険の請求時に風災が原因である証拠となります。雨樋は雨水が集水器方向に流れやすいよう傾斜がついていますが、歪みや変形のため雨水が流れにくくなると外壁に流れてしまい、住宅の劣化・腐敗につながります。

日頃から雨樋の形を見る癖をつけておくと、歪みや変形があった場合に気づきやすいですよ。

3. 雨漏り

雨樋から雨漏りが起こっている場合、つなぎ目の部品の劣化や歪みが考えられます。これも大型台風の後などに起こりやすいので、台風通過後に確認しておきましょう。ご自身でチェックされる場合は、安全のため必ず二人以上で作業を行ってください。

雨樋の雨漏りを確認するには、ハシゴを使ってホースなどで雨樋に水を流して雨漏りの場所を特定します。1,2箇所程度の雨漏りであれば、その箇所の部分交換だけで済みますが、広範囲にわたって雨漏りしている場合は雨樋全体の交換をします。

雨樋交換と同時に行うとお得なリフォーム

雨樋交換は2階以上の場合、足場を設置することが多いです。足場の設置には15万円程度の費用がかかりますので、他のリフォームも同時に行うと足場代が節約できてお得ですよ。

1. 屋根・軒天・破風のリフォーム

屋根リフォーム屋根リフォーム(※画像はイメージです)

屋根・軒天・破風のリフォームも足場を設置する必要があります。屋根材の中でも近年の住宅に多いスレート屋根は耐用年数が20年ほどですので、雨樋の交換も同時にするとお得です。軒天・破風も屋根に付随する建材です。屋根の点検や修理を行う際には、軒天・破風も同時に施工することが多いです。

雨樋の修理・交換は屋根修理業者が行うことも多いので、点検の際は屋根も同時に見てもらいましょう。

関連記事:
瓦屋根とスレート屋根を徹底比較|正しく選んで後悔しないリフォームを
軒天・破風修理・補修/軒天・破風の基礎知識と修理・補修費用目安は?

2. 外壁リフォーム

外壁の劣化外壁の劣化(※画像はイメージです)

外壁リフォームも足場の設置が必要です。外壁リフォームの主な内容は再塗装ですが、再塗装リフォームは約10年を目安に行います。

関連記事:外壁塗装リフォーム/外壁材別塗装リフォームのポイント

雨樋の定期メンテナンスは計画性が大切です

雨樋の定期的なメンテナンスは、他のリフォームと同時にするために長期的なリフォーム計画を立てておくのがお得にするコツです。

行き当たりばったりで雨樋の点検・修理・交換をしようとすると費用の相場もわからず依頼してしまいやすく、同時施工できる他のリフォームも見逃してしまいお得にリフォームできません。

ご自身でチェックできるところは毎年行う時期を決めておき、業者に依頼する内容は年単位である程度の計画をしておきましょう。

雨樋の交換費用を一括見積り!

ホームセンターなどで雨樋を購入することができますのでDIYに慣れている方はご自身で雨樋の交換も可能です。雨水がうまく流れるためには勾配が必要ですので、きっちり計算して行ってくださいね。

 高所でのDIY作業は危険を伴いますのでDIYが不安な方は業者さんに見積もりだけでももらって比較検討してはいかがでしょうか。家仲間コムの見 積もりサイトには約1000社の登録業者さんがいるので、他のリフォームも同時に施工してもらえてお得な場合が多いですよ。


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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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