雨樋の不調の原因は|修理方法と必要な費用まとめ
雨樋は屋外にあるため、落ち葉のゴミがたまったり、台風の影響を受けたりして問題が発生することがあります。雨樋は雨水の排水時に重要な役割を果たすので、問題が発生した場合は早めの修理をおすすめします。今回は雨樋の原因別修理方法や費用目安を紹介します。まずはこの記事のポイントを以下にまとめました。
POINT この記事のポイント
・雨樋は雨水の排水し家の劣化を防ぐ役割がある
・雨樋の不調の原因はゴミのつまりや傾斜不足などが考えられる
・雨樋交換は屋根や外壁の工事と一緒に行うと足場代が余計にかからずに済む
・外壁や屋根にはそれぞれ耐用年数がある
目次 [ 非表示 ]
雨樋の役割
雨樋は雨水の排水に大きな効果を発揮します。屋根に降った雨は、屋根を伝って雨樋に集まりそこから排水されていきます。雨を集めて排水することで家の劣化を防ぐ効果があります。仮に雨樋がないと、雨水は外壁を直接伝い、外壁を劣化させてしまいます。
その為一部の豪雪地帯などではあえてつけていないこともありますが、一般的には雨樋を付けている家の方が多いです。
雨樋の不調?原因別の修理・清掃費用目安
「雨樋からうまく排水されない」、「水が漏っているようだ」、という時は雨樋が壊れていたり、ごみが詰まっていたりする可能性があります。原因によって修理方法も異なってきますので、順にご紹介していきます。
1. ごみの詰まり
費用目安:2,000円/m
落ち葉や鳥の巣、飛来してきたゴミなど色々なものが雨樋の部分に詰まってしまうと、雨樋の排水が上手くいかなくなることがあります。多少の詰まりであれば自分で清掃することもできます。
自分でもできる雨樋掃除
・紙ヤスリミニセット 18枚入り
・参考価格:318円
粗さの異なる6種類のやすりが入ったセットです。
雨樋にゴミが詰まっているだけなら自分で取り除くこともできます。ただ梯子をかけての作業となるため、慣れていない方は足元に十分注意して行いましょう。
・集水器、軒どいにゴミが溜まっている場合
梯子をかけて、ごみを取ります。この時にゴミが引っかかってしまいそうな凹凸がある場合はやすりなどをかけて滑らかにします。集水器は見えない奥の方にもゴミがたまっていることがあるので、手が届く範囲は確認すると良いでしょう。
・竪樋にゴミが溜まっている場合
竪樋の場合は掃除がしにくそうに思えますが、長い針金と布を使って掃除することができます。長く切った針金の先端部分に丸めた布を取り付け、布を取り付けた方の反対側の針金を竪樋に通していきます。
竪樋を針金が通ったら引っ張ったり押したりして、竪樋の中のゴミを取り除きます。仕上げにバケツの水を上から竪樋に流してゴミがないことを確認します。
2. 傾斜不足
費用目安:2,000円~10,000円(+手間賃、交通費など)
雨樋は取り付け金具の位置によって傾斜を付け、効率的に排水できるようになっています。雨樋の傾斜不足は、取り付け金具の位置を修正することによって直します。
業者にお願いした場合は、主に人件費分の費用になるので、業者によっても費用が異なってくるでしょう。おおよそ2,000円~5,000円/時ほどで、そこに手間賃や交通費などが加算されます。
傾斜角度の目安
自分で修理をする場合は、傾斜の角度に気を付けることが大切です。10メートルに付き3~5センチ程度が目安とされています。傾斜の角度は効率的な排水の為に重要で、傾斜が少ないとうまく排水されませんし、多いと水があふれ出てしまうこともあります。
取り付け金具は力を加えると曲がるので、加減に注意しながら調節していきます。
3. 雨樋の接手の劣化
費用目安:2,000円~10,000円(+手間賃、交通費など)
雨樋と雨樋をつなぐ接手の部分が経年劣化や台風などの影響で取れてしまうことがあります。この場合は再度繋ぎ直すか、接手の損傷が激しいようであれば交換して修理します。
接手の修理方法
1.既存の接手と同じ形のものをホームセンターなどで購入して用意します。同じ形のものが見つからない場合は既存の接手を取り外した後に汚れを取って綺麗にしてまた利用します。
2.雨樋と接手の接着部分の汚れをふき取って綺麗にします。
3.雨樋用の接着剤を使い、雨樋と接手を接着します。
・住宅用雨樋 接手
・参考価格:228円
硬質塩化ビニル樹脂製。一般的な雨樋に広く利用できる接手です。リフォーム工事などにもおすすめ。
雨どい用接着剤 100g
参考価格:244円
速乾タイプで扱いやすい接着剤です。
4. 経年劣化や損傷
費用目安:4,000円/m(足場代は含まない)
雨樋の耐用年数は20~25年と言われています。耐用年数を過ぎた場合や台風などの影響による損傷で、雨樋自体がボロボロになって排水機能が落ちている場合は修理ではなく交換することが推奨されます。放置していると排水機能が働かずに外壁なども痛めてしまう恐れがあるため、早めに対策をしましょう。
雨樋の交換には足場が必要なことが多い為、屋根や外壁の工事と一緒に行われることが多いです。雨樋の耐用年数を見越して、あらかじめ工事計画を立てておくことがおすすめです。
雨樋交換は屋根・外壁修理とタイミングを合わせるのがおすすめ
雨樋工事の場合、一番費用が掛かってくるのが足場代です。通常の目安は500~800円/㎡、勾配が急な屋根の場合は500~1500円/㎡の費用が掛かってきます。雨樋工事の為だけに足場代をかけるのはあまり経済的ではないので、なるべく他の足場が必要な工事と一緒に行いたいものです。
足場が必要となる代表的な工事は外壁、屋根の工事です。長く住んでれば経年劣化によるリフォーム工事は避けられない為、あらかじめ耐用年数を見越したリフォーム計画を立てると良いでしょう。
外壁、屋根の耐用年数の目安
1. 屋根吹き替え
スレート:10~15年
日本瓦:25~30年
トタン屋根:6~10年
2. 外壁塗料
アクリル 約3~5年
ウレタン 約5~7年
シリコン 約7~10年
ピュアアクリル 約15年~
フッ素 約15年~
無機 約15年~
光触媒 約15年~
まとめ
雨樋の排水は住宅にとって重要な機能なので、修理が必要になったら早めに対応することがおすすめです。自分でできる修理も多いですが、実際に行う場合は高所の作業になりますので、足元に十分注意してください。あまり無理をせず、難しいと感じたら業者にお願いするのが良いでしょう。
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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