雨水タンク設置は補助金の活用でお得に|気になるメリット・デメリット

サムネイル「雨水タンク設置は助成金の活用でお得に|気になるメリット・デメリット」

雨水タンクはエコの観点からも防災対策としても注目の設備です。今回は、雨水タンクのメリット・デメリットや雨水タンクの設置手順を解説していきます。最後に、各自治体から支給される「雨水タンク設置補助金」についてもご説明しています。まずはこの記事のポイントを以下にまとめました。

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POINT この記事のポイント

・「雨水タンク」とは、雨水を利用するために貯めるタンクのこと
・雨水タンクのメリットは 防災対策や節水対策ができること
・雨水タンクのデメリットは設置費用がかかる点や飲料水には適さないこと
・雨水タンク設置には、助成金、補助金を支給する自治体もある

雨水タンクとは、雨水を利用するために雨水を貯めるタンクのことを言い、近年、防災対策としての需要が高まっています。雨水タンクのサイズも様々ですので、ご自宅の敷地の広さに合わせて設置することが可能です。

監修者コメント「雨水の活用でエコライフを」

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ガーデニングや家庭菜園をしていると、近くに水道があったら便利ですよね。でも草木にあげる水なら、上水道である必要はありません。そんな時、雨水を活用できたらエコで便利ですね。家の屋根に降った雨は雨樋から流れ落ちていますので、雨樋の途中に貯留タンクを設置すれば、溜まった雨水を利用できるようになります。設置は比較的簡単工事ですので、ぜひ雨水タンクでエコライフを、気軽に始めてみませんか?

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

1-1. 防災対策として水の確保が可能

大地震などの災害時や断水時に水道が止まってしまうと、生活に支障をきたします。雨水タンクに溜まった雨水はトイレを流すための水として使うことができ、防災対策として役立ちます。

1-2. ガーデニングの水やりにも使える

日々の生活では、ガーデニングをされている方におすすめです。毎日朝夕の水やりを雨水でまかなうことができたら、水道代の節約にもなりエコの観点からも資源を大切にすることができますね。ガーデニング用の水には井戸水の活用も省エネ対策として有効です。

関連記事:井戸設置のメリット・デメリットは?水道代もお得になる?

監修者コメント「雨水タンクと家庭菜園で防災対策を」

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雨水タンクがあれば、天から降り注ぐ雨水を計画的に使うことができます。それそだけでも防災対策となりますが、せっかくですからお庭を耕し、野菜を植えて、食料も備えてみませんか?目の前に畑があれば管理も簡単ですし、何よりも収穫の喜びを味わうことができます。子どもの食育にもなり、家計にも優しく、安全な野菜を自前で調達できるのは安心ですね。ぜひ挑戦されてみてはいかがでしょうか。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

1-3. 節水対策にもなる

普段トイレを使用した時に流すトイレの水は、ご家庭の水道代の約2割を占めています。雨水をトイレ用の水に使用できれば大きな節水効果が期待できます。雨水タンクからトイレへの配管工事が必要になりますので、新築時に設置しておくと良いでしょう。さらに節水タイプのトイレに交換することで、より節水対策になります。

関連記事:節水トイレの効果と人気の節水トイレ

2. 雨水タンク設置のデメリット

雨水タンク設置のデメリット

2-1. 設置費用がかかる

雨水タンクの設置費用はサイズによって異なりますが、雨水タンク代と設置工事費を合わせて約3.3万円~9.5万円程度です。設置工事はDIYだと費用を抑えられますが、高所での作業や配管接続など不安な場合は業者に依頼するほうが安心です。

関連記事:雨水タンクはDIYで費用を抑えよう!不安な方は助成金も利用してお得に設置もできますよ

2-2. 飲用水には適さない

雨水には様々な不純物が混ざっていますので、基本的に飲用水には適していません。雨水そのものは、高性能のろ過装置を使用することで飲用水として飲むことが可能ですが、雨水タンクに溜まった雨水の場合は、どれぐらいの期間をかけて溜まったものか判断がつかず衛生面に問題があります。

2-3. 敷地内に設置場所が必要

雨水タンクは庭などに設置するスペースが必要です。あまり広くない敷地だと、雨水タンクを設置することによって狭く感じることがあります。雨水タンクには、敷地の広さに合わせてサイズを選べるよう種類がありますので、敷地の広さに合わせてサイズを選択するとよいでしょう。

サイズ容量向いている住宅
小型150Lまで初めての雨水タンクご利用の方や、狭い場所にも設置したい方
中型151~300L一般的に利用が多いタイプ
大型301L以上学校や公共施設向けの大容量タイプ

雨水タンクの設置手順

雨どい雨どい(※画像はイメージです)

1. 雨水タンクの設置場所を決める

雨水タンクの設置場所は、地盤が固くしっかりとしている場所を選びます。雨水は雨どいから集めていくので、雨どいから近いほうがホースなどの接続がしやすくなります。

2. 集水器の設置

雨水を集めるために、雨どいの一部を切断し「集水器」を設置します。集水器の費用目安は3,000円程度~です。雨水タンクを設置する前には、雨どいを綺麗に掃除してゴミを取り除いておきましょう。雨どい本体の劣化も修理しておくと工事が一度で済みます。

関連記事:うまく排水されない時は…雨樋修理の方法と費用まとめ

3. 集水器と雨水タンクをつなぐ

雨水貯留タンク(レインセラー/雨ためま専科)|Panasonic
出典:雨水貯留タンク(レインセラー/雨ためま専科)|Panasonic
商品価格:43,780円~

集水器を設置したら雨水タンクとホースでつないで完成です。

雨水タンク設置には補助金を活用してお得に!

雨水タンクの設置には、雨水の利用促進を図る目的で、各自治体から助成金や補助金が支給されることがあります。すべての地域で支給されるとは限りませんが、お住まいの地域の自治体に問合せをして制度の有無を確認しておくと、お得に雨水タンクの設置ができることもありますよ。

雨水タンク設置の助成金、補助金の目安は、購入金額の1/2~2/3、上下金額は1万円~5万円まで自治体によって異なります。

参照:雨水タンクへの補助金・助成制度のある自治体例|Panasonic

「家仲間コム」での施工事例

 弊社「家仲間コム」の施工事例を紹介します。参考にされてください。

1. 貯水タンクを新品に交換

image「貯水タンクを交換してほしい」とのご要望でした。タンクが新しくなり、非常に喜んでいただきました。

施工業者:稲福設備
施工場所:沖縄県 那覇市
建物のタイプ:コンクリート4階建
施工箇所:屋上
施工期間:1日

業者さんの投稿記事はこちら

2. タンクの架台を補強

imageタンクの架台補強をご要望いただき、施工させていただきました。

施工業者:株式会社 辰技建
施工場所:沖縄県那覇市
建物のタイプ:店舗
施工箇所:屋上の架台タンク
施工期間:1日

業者さんの投稿記事はこちら

雨水タンク設置費用を一括見積り!

雨水タンク設置費用の見積もりを依頼する際は一括見積りが便利です。依頼内容を入力すると業者から連絡が来て、訪問見積りや電話見積もりをしてもらえます。雨水タンクの設置はDIYでも可能ですが、高所で雨どいを切断したり、ホースをつないだりする作業は一人だと大変です。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

【保有資格】

【所属】

noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。