既存のユニットバスを再利用するには|コツは水漏れの防止にあり

浴室リフォームをする際、綺麗でまだまだ使えそうな既存ユニットバスを処分してしまうのはもったいないと感じませんか?できれば再利用してユニットバスの寿命まで大切に使いたいものです。今回は、ユニットバスを再利用するためのポイントや注意点、価格相場について調べました。まずはこの記事のポイントをまとめました。
POINT この記事のポイント
・ユニットバスの寿命は約15年
・ユニットバスの再利用は可能だがデメリットもある
・既存ユニットバスの再利用にかかる施工費用は75万円~110万円程度
・既存ユニットバス再利用か新品ユニットバスに交換かは見積もりをとるのがおすすめ
目次 [ 非表示 ]
ユニットバスは再利用できる?
そもそもユニットバスは再利用が可能なのでしょうか?結論から申し上げますと、ユニットバスの再利用は可能である場合が多いです。ただし、何も問題がないかというとそうではなくデメリットや注意点がありますので順にご説明します。
ユニットバス再利用時のデメリット

まずはデメリットです。
1. メーカー側は再利用不可としていることが多い
メーカーのホームページを見ると「再利用不可」と明言しているところもあります。再利用不可としているメーカーの理由としては下記の点を挙げています。
・ユニットバスが移設を配慮した製品ではない
・壁パネル・天井パネル・ドア等の部材は、変形もしくは破損してほとんど再利用が不可能
・製品に対する保証はできない
参照:ユニットバス(システムバス)は移設のために解体再利用できますか?|LIXIL
2. メーカーの保証がなくなる
ユニットバスを再利用するためには、ユニットバスを解体する際に接続部分や部品が壊れないよう丁寧に取り外す必要があります。また、移設の際には接続部分を丁寧にコーキングしないと水漏れが起こる危険性があります。
コーキングとは、気密性や防水性を高めるため接続部分の隙間を目地材(コーキング材)などで充填することを言います。新品を納品した状態ではなくなりますので、万が一水漏れしてしまった場合でもメーカー保証はありません。
3. 水漏れのリスクが高まる
施工業者側の保証がある場合もありますが、ユニットバスの再利用は水漏れリスクが高いため引き受けてくれない業者も多いのが現状です。とはいえ施工業者はプロですので、業者選びをしっかり行なえば技術の心配をすることはありません。
4. 移設費用が高額になることも
既存ユニットバスを再利用するには意外と費用がかかります。ユニットバスを買い替えたほうが安く収まることもありますので、複数の業者に見積もり依頼をして費用の内訳を確認しましょう。一般的に、既存ユニットバスを再利用する場合には、次のような費用がかかってきます。
| 内訳 | 価格相場 |
|---|---|
| 撤去費 | 15~20万円 |
| 浴室設置費 | 5~10万円 |
| 防水処理費用 | 10万円 |
| 給排水管工事費用 | 5~10万円 |
| 内装工事費用 | 20~30万円 |
| 産廃処分費用 | 5万円~ |
| 基礎工事費 | 10~20万円 |
| 電気配線工事費 | 5万円~ |
この他にも、一時保管場所への移動にかかる運搬費や保管費などもかかってきます。これらの費用を合わせると、既存ユニットバスの再利用にかかる施工費用は75~110万円程度になります。現状の浴室と移設先の浴室の状況によって別途工事が発生することもあります。
ユニットバスリフォーム費用と比べると割高になってしまう場合もあるので、見積もりの内訳をよく確認しましょう。
関連記事:ユニットバスにリフォームするための費用目安は?
既存ユニットバスを再利用する場合の注意点
では、デメリットを理解した上で既存ユニットバスを再利用する場合の注意点を見てみましょう。
1. 部品を交換しておく
部品は消耗品ですので、移設の際にできる限り新しい物と交換しておくと安心です。部品が廃盤になっている場合もありますのでメーカーへの確認が必要です。
2. コーキングをしっかりと
既存ユニットバスを再利用する場合に最も心配なのが水漏れです。ユニットバスを解体する際にコーキング部分がボロボロになってしまうこともありますのでできる限り綺麗に取り去り、移設後は丁寧にコーキングすることが水漏れを防ぐ大切なポイントです。
既存ユニットバスを再利用できる目安年数は?
ユニットバスの寿命はおおよそ15年程度と言われています。これぐらいの年数が経過している場合はあちこちが劣化していると考えられるため移設を請け負ってくれる業者もあまりないでしょう。部品も廃盤になっている可能性も高く部品交換が難しい場合がほとんどです。新品ユニットバスに交換することをおすすめします。
まだ数年しか経っていないという場合は、複数の業者に既存ユニットバス再利用の見積もり依頼をして費用内訳を確認してみましょう。新品ユニットバスと交換場合との費用を比較をされることもおすすめします。
費用対効果を考えると、新品に交換がおススメ
リフォームでお風呂の位置を変える時など、今使っているユニットバスがキレイなら、捨ててしまうのはもったいないとも思いますよね。しかし移設となると、解体時に壊れてしまう、再設置時に部品が足りなくなる、部材が歪んで漏水が生じるなど、リスクも多くあります。移設したけどすぐ交換するハメになった…となっては残念ですよね。ユニットバスは基本的に移設を想定してつくられていないため、できれば新品に交換されることをおススメします。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)
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アールイーデザイン一級建築士事務所代表。
住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。
著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)
【保有資格】
- 一級建築士(登録番号:第331817号)
- 既存住宅状況調査技術者(証明書番号:第02201400260号)
- 住宅性能評価員(終了証番号:第02170424号)
- インテリアコーディネーター(登録番号:011961A)
- 福祉住環境コーディネーター2級(証書番号:05201851)
- 震災建築物応急危険度判定士(認定番号:730220552)
【所属】
- アールイーデザイン一級建築士事務所:代表
- JIO|株式会社日本住宅保証検査機構:検査員 及び 評価員
- 三井ホーム株式会社:リフォームプランナー
noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note
利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。
大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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ショールームでは常に新商品を展示しなければならないため、1~2年で入れ替えられてしまうことも多くあります。非常に数は少ないですが、この展示品が格安で市場に出回ることがあるので、見つけた場合はお買い得になるかもしれません。ショールームでは基本的にお風呂として使われていませんし、消耗部品は新品に交換可能な場合も多いです。メーカー保証が付くかどうかなども確認し、検討できるといいですね。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)