シャワーの水栓交換をするには｜不具合の症状と交換費用目安

シャワー水栓から水漏れがしたり異音がするなど不具合が出始めたら交換のタイミングです。シャワー水栓は水の中のミネラルが固まり蓄積していくため、劣化しやすい箇所でもあります。同時にシャワー以外の水栓や他の部分にも劣化が起こっているタイミングですので、メンテナンスをしておくことをおすすめします。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

POINT この記事のポイント

シャワー水栓にこんな症状が出ていませんか？

シャワー水栓を使っていて上記のような症状を感じることはありませんか？シャワー水栓の耐用年数は約10年程度ですが、約7年目ごろから何かしらの不具合が出始めます。ご家族が多い場合やシャワー水栓の使用頻度が高い場合には特に耐用年数より早く劣化しますので、日頃からメンテナンスをしておくことが大切です。

1. 水漏れしている

シャワー水栓の不具合で最も多いのが「水漏れ」症状です。水漏れが多い部分は主に下記の5ヶ所です。

・シャワーヘッド
・シャワーヘッドの根元
・シャワーヘッドのホース部分
・シャワーホースと水栓のつなぎ目部分
・シャワー水栓と壁の接続部分

1-1. シャワーヘッド

シャワーヘッド（※画像はイメージです。）

シャワーヘッドからの水漏れは、内部に残っている残留水である場合が多いのであまり心配はいりません。シャワーヘッドを逆さまにすると残留水が流れますが、それでもポタポタと水が漏れてくる場合は水栓内のバルブに劣化があると考えられます。シャワーヘッドに明らかなひび割れなどが見られる場合は本体の劣化のため、交換しておきましょう。

・シャワーヘッドの交換にかかる費用目安：約0.8万円～1万円

1-2. シャワーヘッドの根元

シャワーヘッドの根元部分から水漏れが起こっている場合は、シャワーホースとシャワーヘッドの接続部分の部品の劣化が原因です。部品が落ちないよう注意してシャワーヘッドを外せば、パッキンの劣化や割れなどが確認できます。

1-3. シャワーヘッドのホース部分

画像提供：シャワーヘッド付きシャワーホース｜TOTO

出典：シャワーヘッド付きシャワーホース｜TOTO

シャワーヘッドのホース部分からの水漏れも多く見られる不具合です。ホース部分は樹脂でできており、使用するたびにひねってしまうことで徐々に割れてきたり、経年と共に劣化しやすい部分です。シャワーホースからの水漏れがある場合は、本体ごと交換が必要です。

・シャワーホースの交換にかかる費用目安：約0.8万円～1.5万円

1-4. シャワーホースと水栓のつなぎ目部分

画像提供：シャワー水栓｜LIXIL

出典：シャワー水栓｜LIXIL

シャワーホースと水栓のつなぎ目部分からの水漏れは、部品の劣化が原因と考えられます。部品が落ちないよう注意しながらシャワーホースとの接続部分を外して中を確認してみましょう。目で見てパッキンが伸びていたり割れている、ナット（留め具）が錆びていればその部分を交換します。

・シャワー水栓の部品交換にかかる費用目安：約0.8万円～1万円

1-5. シャワー水栓と壁の接続部分

画像提供：シャワー水栓｜TOTO

出典：シャワー水栓｜TOTO

シャワー水栓と壁の接続部分も部品の劣化が原因と考えられます。ただし他の箇所と異なる点は、部品の劣化だけが原因ではなく配管に問題があることも考えられる点です。部品の劣化が原因であればDIYでも交換することができますが、配管に問題がある場合は水道工事の専門業者に交換してもらう必要があります。配管は素人が触ると大きな漏水事故の原因にもなりますので、必ず業者に依頼してください。

・シャワー水栓の配管点検や修理にかかる費用目安：約0.8万円～3万円（大規模な配管工事が必要な場合は別途費用が追加されます。）

2. 異音がする

シャワー水栓から異音がする場合も部品の劣化が原因と考えられます。異音がする箇所の接続部分を取り外して、内部のパッキンやコマなどを交換することで改善されることが多いです。

3. 匂いがする

シャワー水栓から匂いがする場合、シャワーホースの内部に水垢や水カビが発生していることが考えられます。毎日使用しているシャワー水栓ではあまり水垢や水カビが発生することは少ないのですが、換気が悪く湿度の高い状態の浴室では不衛生になりカビが発生しやすくなります。

関連記事：浴室のカビ対策｜カビの3大要因とお手入れのコツ

賃貸住宅で空き室などのためしばらく使っていないシャワー水栓では、内部に残った水分が腐って匂いがすることもあります。この場合はしばらく水を流すことで解決する場合があります。ホースの内部までは掃除ができないので、清潔に使用するためにもシャワーホースやシャワーヘッド本体の交換をおすすめします。シャワー水栓から錆びたような匂いがする場合は、配管内の劣化で錆びが発生している可能性があります。ご自身で触らず水道工事業者さんに依頼しましょう。

4. シャワーの水圧が弱くなった

シャワーの水圧が弱くなった場合は下記の2つの原因が考えられます。

・シャワーヘッドとホースの間のフィルターの汚れや目詰まり
・給湯器の故障

4-1. フィルターの汚れや目詰まり

シャワーヘッドとホースの間には、シャワーヘッドからゴミが侵入しないようフィルターが取り付けられていますが、水垢など汚れによって目詰まりをしている場合があります。フィルターから水が通りにくくなるためシャワーの水流が弱くなる原因となりますので、フィルターの交換が必要です。

4-2. 給湯器の故障

給湯器（※画像はイメージです。）

給湯器の耐用年数は約10年で、新設時から約7年～8年ほど経過したあたりから不具合が出始めることがあります。シャワーの水圧が弱くなる場合は給湯器の寿命が考えられますので、給湯器の修理・交換が必要です。

・給湯器の交換にかかる費用目安：約20万円～40万円

関連記事：給湯器設置までの確認ポイントと2大メーカーの最新給湯器【2019年版】

5. 錆びている

シャワー水栓が目で見て錆びている場合は、経年劣化が原因です。

・シャワー水栓本体の交換にかかる費用目安：約0.7万円～1万円（シャワー水栓本体代別途）

シャワー水栓本体の交換とともに、配管内にも錆びが発生していないか確認する必要がありますので、水道工事業者さんに依頼しましょう。配管工事が必要な場合は大がかりな工事になるため、追加費用も高くなります。

シャワー水栓交換まとめ

シャワー水栓は経年と共に不具合が出てきますが、早めに異常に気付いた場合は部品交換などの軽度な修理で済む場合も多いです。DIYに慣れている人であれば部品を購入してご自身で交換ができる場合もあります。

シャワー水栓を取り外した時に「どこの部品が必要かわからない」「戻し方がわからない」など、少しでも不安に感じたらDIYはやめておいたほうが安心です。DIYでの修理や交換は必要な工具なども多く、内部の構造を理解していないと、バラバラになったまま業者さんを呼ぶケースもあります。修理・交換時の施工不良により水漏れなどの別のリスクも考えると、水道工事の専門業者に依頼することをおすすめします。

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※1．見積内容によって異なるケースがあります。
※2．業者様と直接ご連絡いただく際にはお名前・ご住所などの情報が必要となります。

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