屋根のリフォームを考える|塗装や葺替えでお得にするには?

屋根のリフォームを考える|塗装や葺替えでお得にするには?

家のリフォームの中でも屋根リフォームは、普段見えない場所であることもあってか後回しにすることが多い場所です。しかし、屋根リフォームは家を長持ちさせるためにとても大切なリフォームです。屋根リフォームをするかどうかは、家の寿命に直結することになるのです。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・屋根リフォームには大きくわけて、屋根塗装と屋根葺き替えの二種類のリフォーム方法がある
・屋根リフォームの費用は、40,000円前後〜7,000,000円程度で、屋根塗装の場合は200,000円〜400,000円程度、屋根葺き替えの場合は800,000円〜1,600,000円程度が相場
・屋根は普段見えない場所であるため、リフォーム時期を見逃しがちなため注意が必要

屋根リフォームの種類

屋根塗装と屋根葺き替え屋根塗装と屋根葺き替え(※画像はイメージです)

屋根リフォームには大きくわけて、屋根塗装と屋根葺き替えの二種類のリフォーム方法があります。屋根塗装と屋根葺き替えではかかる費用も大きく変わってくるので、状況や年数などに合わせて屋根リフォームの方法を選ぶことが大切です。

屋根リフォームの種類と費用

屋根リフォームの費用相場

屋根リフォームの費用は、40,000円前後〜7,000,000円程度と大変幅が広くなっています。その理由としては、屋根リフォームの方法やリフォームする屋根の面積、傷み具合などによって費用が大幅に変動することがあります。

屋根リフォームの方法

屋根リフォームの最多価格帯分布

屋根リフォームの方法としては、大きく分けて屋根塗装と屋根葺き替えがあります。屋根塗装の場合で一番多い価格帯は200,000円〜400,000円で、比較的手ごろに屋根リフォームを行うことができます。一方屋根葺き替えの場合で一番多い価格帯は800,000円〜1,600,000円と、屋根塗装リフォームに比べて金額的に大きなリフォームとなります。

屋根塗装リフォームの方法と費用

屋根葺き替えに比べて手ごろにできる屋根塗装は、築10年以内の住宅や屋根材の傷みが少ない場合にお勧めできる屋根リフォームです。定期的に屋根塗装による屋根リフォームを行うと、塗料によって屋根材が保護されることになるので屋根の寿命を延ばすことにつながります。

屋根塗装の工法としては、まず屋根材表面に付着したカビなどを洗浄するところから始まります。洗浄が完了したら、塗料の接着力を高めるため専用シーラーで下塗りを行い、その後塗料を上塗りして塗装による屋根リフォームは完了となります。

■屋根塗装による屋根リフォーム費用

★アクリル樹脂塗料
単価・・・1,900円〜2,200円
屋根リフォーム費用・・・250,000円〜300,000円
耐用年数・・・4年〜6年

★ウレタン樹脂塗料
単価・・・2,000円〜2,600円
屋根リフォーム費用・・・300,000円〜400,000円
耐用年数・・・5年〜7年

★シリコン樹脂塗料
単価・・・2,700円〜3,100円
屋根リフォーム費用・・・350,000円〜450,000円
耐用年数・・・8年〜12年

★フッ素塗料
単価・・・4,700円〜5,100円
屋根リフォーム費用・・・500,000円〜600,000円
耐用年数・・・12年〜20年

屋根塗装の費用

塗料別「屋根塗装」の費用分布

※2階建て戸建て住宅(1階床面積60m2〜100m2程度)を想定
 上記費用は一例です

■耐用年数で計算した1年あたりの費用

★アクリル樹脂塗料・・・40,000円〜75,000円
★ウレタン樹脂塗料・・・45,000円〜80,000円
★シリコン樹脂塗料・・・30,000円〜60,000円
★フッ素塗料・・・25,000円〜50,000円

屋根塗装リフォームの1年あたりの費用

1年あたりの屋根塗装費用分布

屋根リフォーム費用全体で見るとフッ素塗料は金額が比較的高く、アクリル樹脂塗料などで安価なリフォームを行いたくなりますが、屋根リフォームには耐用年数がとても重要です。

塗装による屋根リフォームの費用を耐用年数で割り計算してみると、アクリル樹脂塗料よりもシリコン樹脂塗料やフッ素塗料での屋根リフォームのほうが1年あたりの費用が安いことがわかります。長く住み続ける家である以上、耐用年数の長い塗料を使用した屋根リフォームを行うほうがお得に屋根リフォームができるのです。

屋根葺き替えリフォームの種類と費用

屋根材や下地材の傷みが激しい場合には葺き替えによる屋根リフォームが必要です。屋根葺き替えとは、屋根をすべて剥がし下地補修を行い、新しい屋根材に取り替えを行うことです。工事が大規模になる分、費用も高くなりがちです。

■屋根リフォームに使用される屋根材
屋根リフォームに使用される屋根材は、大きく分けて「金属系」「スレート系」「粘土系(瓦)」の3種類に分けられます。

金属系

銅板銅板(※画像はイメージです)

★銅板

耐久性が大変高く、塗りなおしなどメンテナンスの必要がない。独特の色調の美しさが人気の屋根材。

単価・・・15,000円〜20,000円
屋根リフォーム費用・・・2,600,000円前後
耐用年数・・・メンテナンス不要

スレート系

化粧スレート化粧スレート(※画像はイメージです)

★化粧スレート(コロニアル)

代表的な屋根材で、瓦よりも軽量で施工しやすいことから屋根リフォームにもよく使用される。

単価・・・3,500円〜4,000円
屋根リフォーム費用・・・1,100,000円前後
耐用年数・・・20年〜30年前後

粘土系

瓦屋根瓦屋根(※画像はイメージです)

★瓦屋根

日本を代表する屋根材で、耐久性も高く塗り替えの必要もないが重量があるため耐震には不利のため、屋根リフォームの際には注意が必要。

単価・・・5,500円〜7,000円
屋根リフォーム費用・・・1,800,000円前後
耐用年数・・・割れなどの発生状況次第

屋根葺き替えの費用

※2階建て戸建て住宅(1階床面積60m2〜100m2程度)を想定
 上記費用は一例です

■耐用年数で計算した1年あたりの費用

★ガルバリウム鋼板・・・70,000円〜140,000円
★銅板・・・30,000円〜50,000円
★化粧スレート・・・40,000円〜60,000円
★瓦屋根・・・40,000円〜90,000円

屋根葺き替えリフォームの1年あたりの費用

1年あたりの屋根葺き替え費用分布

屋根葺き替えによる屋根リフォームの場合、全体で見ると銅板屋根は費用が高く感じますが、1年ごとの費用で見るとメンテナンス不要である銅板屋根はコストパフォーマンスが高いことがわかります。

また、屋根リフォームに人気のガルバリウム鋼板は耐用年数が短く定期的なメンテナンスが必要であることから、1年ごとの費用で見ると少々割高になりがちです。

代表的な屋根の種類とは?

屋根リフォームの費用は、屋根の種類によっても変動します。日本の住宅で代表的な屋根は「切妻」と「寄棟」ですが、他にも屋根の種類があります。屋根リフォームの前に、自分の家の屋根の種類を知っておきましょう。

切妻屋根

切妻屋根切妻屋根(※画像はイメージです)

単純な形状で、雨じまいのしやすさからも合理的な屋根のかたちといえる。洋風でも和風でも合う形のため、切妻屋根を採用している住宅は多い。屋根リフォームのコスト面でも比較的有利。

寄棟屋根

寄棟屋根寄棟屋根(※画像はイメージです)

和洋どちらの住宅でも合うため、寄棟屋根も代表的な屋根のかたちとなっている。台風被害など、風圧に強く頑丈さが安心の屋根。屋根リフォームのコストは切妻屋根より少々高くなりがち。

入母屋屋根

入母屋屋根入母屋屋根(※画像はイメージです)

切妻と寄棟を合体したような屋根のかたちで、主に和風住宅で採用される。重厚で格式高い雰囲気で、鯱などの飾りを施したものも多い。屋根リフォームのコストは比較的高め。

片流れ屋根

片流れ屋根片流れ屋根(※画像はイメージです)

シンプルでモダンな雰囲気の屋根。シャープなデザインは、現代の住宅で人気が高まっている。屋根リフォームのコストは比較的有利な傾向にある。

その他にも、陸屋根やかまぼこ屋根など様々な屋根の種類がありますが、代表的な屋根の形としては上記の4つです。

概算屋根面積の算出方法とは?

簡単な概算屋根面積の算出方法をご紹介します。ただし、屋根形状や勾配によって誤差が発生しやすいため、業者による計測をおすすめします。

■平屋建て・総二階建ての場合
1階の床面積(もしくは建築面積)(m2)×1.5=屋根面積(m2)

■2階建てで1階2階ともに屋根がある場合
1階の床面積(もしくは建築面積)(m2)×1.6=屋根面積(m2)

屋根リフォームの注意点

屋根は普段見えない場所なので、リフォーム時期を見逃しがちです。そのため、飛び入り営業の業者が「屋根が危ないので早急なリフォームをしたほうがいい」などと勧めてくる場合がありますが、少々注意が必要です。

屋根が危ないと言われれば急いで契約してしまいたくなるほど不安になりますが、飛び込み営業の業者のなかにはかなり割高な屋根リフォーム費用を設定しているところもあります。

そのため、「早急な契約をすれば割引をする」などの提示があっても少し冷静に考えましょう。屋根リフォームが必要かどうか、また、屋根リフォーム費用の相場などをしっかりと自分で理解し、よく考えて屋根リフォームを行いましょう。

また、塗装での屋根リフォームなのか葺き替えでの屋根リフォームなのか、どのような傷みがあるのかなど親身に相談にのってもらえる業者を見つけることが大切です。大きな費用がかかるのが屋根リフォームですから、信頼できる業者を探しましょう。

お得な屋根リフォームのコツ

屋根リフォームをお得に行うには、まず、外壁リフォームとの時期を合わせることをお勧めします。屋根リフォームにはどうしても足場の設置が必要ですが、外壁リフォームにも基本的に足場の設置が必要です。そのため、同時に行えば足場設置費用が1回分で済むため、その分安くリフォームを行うことができるのです。

屋根は外壁に比べて雨や直射日光にさらされやすく傷みやすいため、塗装による屋根リフォームの場合は外壁よりワンランク上の、耐用年数の長い塗料を使用するのが良いと言われています。そのように屋根リフォームを行うと、屋根の劣化と外壁の劣化が同じくらいの時期で起こるために同時期にリフォームを行うことができます。

また、屋根リフォームの単価は業者によって設定に差があります。数百円の差でも、たとえば100㎡の屋根リフォームであれば結構な金額差が発生することになりますね。そのため、様々な業者に屋根リフォームの見積もりを取ることをお勧めします。その上で、どのような屋根リフォームが良いのか業者としっかり相談したうえで屋根リフォームを行いましょう。

信頼できる業者を見つけ、しっかりとアドバイスや説明をしてもらうことが、屋根リフォームをお得に行う最大のコツともいえます。プロの意見を取り入れ、納得するまでしっかりと相談を行うことで、よりよい屋根リフォームができるでしょう。

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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