使わなくなった太陽熱温水器は早めに撤去しよう|撤去費用の目安とは

使わなくなった太陽熱温水器は早めに撤去しよう|撤去費用の目安とは

太陽熱温水器とは太陽光を利用した給湯システムですが、最近では故障したり、使わなくなったりで放置されている方も多いのではないかと思います。使わなくなった太陽熱温水器をそのまま放置していると危険なので、早めに対応することがお勧めです。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・太陽熱温水器のメリットは、「給湯にかかる電気・ガス代等のランニングコストがかからない」「太陽光を利用するので環境に優しい」「構造がシンプルなのでDIYで自作することも可能など
・太陽熱温水器のデメリットは、「初期の導入コストがかかる」「気候等の条件に左右される」「タンクを屋根に置く場合、屋根に負担がかかる」など
・使っていない太陽熱温水器を放置しておくと、屋根への負担や台風等の強風時に被害を受けるリスクが否めないため、早めの撤去がおすすめ

太陽熱温水器とは

太陽熱温水器とは太陽熱を利用して水を暖め、お湯を供給できるようにするシステムです。電気やガスを利用しないので、ランニングコストがかからず、環境にも優しいというのが特徴です。一方気象条件に左右される、屋根に負担がかかる等の面や太陽光発電の普及もあり、以前よりもあまり注目されることが少なくなってきました。

【太陽熱温水器の構造】

太陽熱温水器はシンプルな構造をしています。主に「集熱器」と「貯湯槽」の二つの部分から成り立ちます。

集熱器

太陽の熱を集めて、水を暖めます。「平板型」と真空のガラス管に水を通す「真空管型」の二種類の方式があります。

・平板型
集熱面に水を直接流して暖める方法です。シンプルな構造で、初期の設置コストも安く導入することができます。

・真空管型
真空のガラス管に水を通す方法です。魔法瓶に近い構造となるので、気温が低いときにも効率よく暖めることができます。平板型に比べてコストは高めになります。

集熱器は太陽光を効率的に集めるため、屋根の上など日当たりの良い場所に設置されます。

貯湯槽

暖めたお湯を貯めておくタンクです。集熱器と一体になったものや、分離したものなど形状にいくつか種類があります。タンクと集熱器が一体となったものは「自然循環式」、タンクと集熱器が分かれているものは「強制循環式」の循環方式をとっていることが多いです。

・自然循環式
集熱器とタンクの間を水が自然対流して循環していく方法です。構造的に集熱器と一体になっていることが多いですが、屋根に負担がかかるという理由であえて分離させていることもあります。構造が簡単で費用も安価に抑えられるため採用されることの多い方式です。

・強制循環式
ポンプを利用して水、または不凍液を強制的に循環させます。タンクが分離しているので、屋根に負担を掛けずにすみます。一方ポンプを動かす電力が必要であり、また自然循環式と比べるとコストは高くなります。

メリットとデメリット

太陽熱温水器のメリットとデメリット

太陽熱温水器は環境とお財布に優しい機器のように思えますが実際のところはデメリットも存在します。メリットとデメリットを比べてみました。

太陽熱温水器のメリットは大きいですが、反面初期費用の回収やデメリットを計算に入れて運用していく必要があります。一時期はアイデアの優れた機器で注目を浴びていましたが、気候などの条件や太陽光発電の普及により最近はあまり注目を集めることがなくなりました。

使っていない太陽熱温水器を放置しておくとこんな事が…

太陽熱温水器が故障したり、使わなくなった後は放置せずに早めに撤去することがお勧めです。放置しているとこんな事が起こってきます。

1. 屋根に負担がかかります。耐震面でも△

特にタンク一体型でタンクを屋根に置いている場合、屋根に重量分の負担がかかります。屋根が重いと建物に負担を与えて劣化を進行させます。また建物の耐震性を考えると、重心は下にある方が安定して理想的です。その為屋根を軽量化させることは耐震の一つの方法でもあります。しかしタンクを上に乗せて屋根の重量が上がると、重心が上に上がってしまい、耐震性も落ちてしまいます。

2. 台風等の強風時に被害を受けることも

太陽熱温水器は台風対策として、台風の前にはタンクに水を一杯入れておくことが推奨されています。タンクの重さで吹き飛ばされたり風であおられるのを防ぐためです。しかし故障や使わずに放置してある太陽熱温水器には水が貯められていない為、かえって危険ともいえます。風にあおられたりして周囲の屋根などを破損させる可能性もあります。

故障した、使わなくなったなど理由は様々ですが、屋根に太陽熱温水器を放置しておくと危険だということが分かっていただけたかと思います。撤去には費用が掛かってしまいますが、早めに対策をするのがお勧めです。

撤去費用の目安

太陽熱温水器の撤去にはどれくらいに費用を見積もればよいのでしょうか。業者に見積もりを依頼した場合、5万円~10万円の間に収まることが多いです。

屋根の勾配や機器の大きさなどによって別途足場や重機が必要な場合は、10万円~20万円の範囲になってきます。まずは業者に相談してみると良いでしょう。

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。