庇取り付け工事・修理の価格相場と知っておきたい基礎知識

 庇取り付け工事・修理の価格相場と知っておきたい基礎知識

何気なく毎日過ごしている家の中には、「縁の下の力持ち」のような様々なものが存在します。そういったものの一つに、庇があります。庇は実は機能面でなくてはならないものの一つなのです。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

庇の主な役割は、雨や雪、紫外線などの外的要因から住宅を守ることにある
・庇の取り付けをする際の注意点はサイズや太陽角度に気をつけること
・庇取り付け工事/修理にかかる価格相場は、5万~15万円程度

「縁の下の力持ち」な庇の役割って?

まずは、一戸建てに特に多くみられる庇について、その役割を詳しくご紹介していきましょう。庇は、窓や玄関などの出入り口の部分にとりつけるもので、小さな屋根のようなもののことを言います。最近の住宅では、庇を取り付けていないお宅も多いようですが、デザイン性のみを重視して庇を取り付けないなどの理由ならば、きちんともう一度検討したほうが良いです。それほど、庇は日本における住宅にとって大事な役割を果たしています。

庇の主な役割は、外的要因から住宅を守ることです。外的要因とは、ここでは雨や雪、紫外線などの天候によってもたらされるもののことを指します。庇があることで、雨や雪がそのまま窓や玄関に付着することを避けることができますし、また雨や雪が窓や玄関からそのまま吹き込むことを防ぐこともできます。

また、雨や雪だけでなく、実は庇は紫外線の直射を避けることを目的とすることも多いです。もし庇がない場合、直射日光がそのまま窓から侵入し、内装を日焼けさせたりすることがあります。内装が日焼けしてしまうと、見栄えも悪いため張替えなどを希望する方もいらっしゃるかと思いますが、その分リフォーム費用もかかってしまうので、お金がかかってしまいます。

加えて、窓や玄関などの開口部は、熱の侵入や放出がされやすく、特に夏や冬は窓際は過ごしにくいこともあるかと思います。夏の場合は、せっかくエアコンなどで部屋を涼しくしても、窓から熱気が侵入するため台無しになってしまいますし、冬場はその逆が考えられます。

こういった問題も、庇を取り付けることで改善されることも多いです。たとえば紫外線の遮蔽数が高い素材でつくられた庇などを取り付けることで、住宅の外で日射を遮断してくれるため、室内まで熱気が入ってきません。

この場合、庇を取り付けずに遮光カーテンやブラインドなどを取り付けても、同じ効果があるように見えますが、実は効果は異なります。庇はあくまで住宅の外部に設置するものですので、遮光性が高い素材を用いて利用しようとしても、それが行われるのは外なので、部屋の内部に熱がこもることはありません。しかし、遮光カーテンやブラインドは、あくまで部屋の中に設置するものなので、吸収した日射や熱をそのまま部屋の室内で含んだままになってしまうのです。

遮光性のあるカーテンやブラインドを設置した場合と、とある庇を取り付けた場合の日射の遮蔽率を測ったところ、2倍以上もの差があったという結果も出ているほど、庇の日光への遮蔽性は抜群なのです。

監修者コメント
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屋根や庇が外壁を守る

「軒先で雨宿り」なんて言いますが、屋根や庇が大きく張り出していると、雨や紫外線が外壁に当たるのを防いでくれます。雨に濡れなければ、外壁の内部に雨が侵入する「雨漏り」のリスクを減らすことができます。また、紫外線が外壁に当たる時間を減らせれば、紫外線による外壁材の劣化を遅らせることができます。屋根や庇が大きいと暮らしに便利なことも多いですが、このように家を守る大きな役割も担っているのです。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

庇の取り付けをする際の注意事項をご紹介!

続いては、庇を実際に取り付ける際に、気を付けたい注意事項についてご紹介していきましょう。

日本家屋に取り付けられている庇は、ほとんどの場合きちんとサイズを測ったうえで取り付けられています。庇は、特に夏場や紫外線が強い初夏などに活躍する部分であり、そういった時期に日差しを防いでくれる効果が期待されているため、業者の方にきちんと太陽角度や地域によるちょっとした変化を見てもらい、取り付けをしてもらう必要があります。

基本的に、庇を設置することで夏場の日差しを防ぐことができますが、ありがたい冬場の日差しを防ぐことはありません。これは、季節によって異なる太陽角度によって調整して庇を取り付けてもらっているからなのですが、一般的に冬場の方が日差しが低いため太陽光を遮断せずに済むのです。

したがって、庇を取り付ける際は、こういった太陽角度も頭に入れながら取り付ける必要があります。その際、冬場は日差しが低いため、夏場に標準を合わせた庇を取り付ける必要があることも念頭に入れておいてください。冬場に庇を取り付ける際は特に注意が必要なのです。

庇を取り付ける際、知っておきたい庇の種類とは

 庇 庇(※画像はイメージです)

庇は、取り付ける時期によって大きく分けて2つに分類することができます。その2つとは、「先付け庇」と「後付け庇」と呼ばれています。

先付け庇と後付け庇

先付け庇とは、家を建てる際に工事の一環で庇を取り付けた場合の、最初からある庇のことを言います。反対に、家を建てた後に「やっぱり庇を取り付けたい」となった場合に取りつける庇のことを後付け庇と呼びます。大きな違いとしては、最初から取り付けるためっ見栄えが良いのが先付け庇で、逆に後付け庇はネジなどがどうしても見えてしまうことが多く、外観上は一段劣ってしまいます。

監修者コメント
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後付けで庇をつけるには

玄関から出てすぐや、掃き出し窓から出入りする際など、雨に濡れたり吹き込んできたりするのは嫌ですよね。そんな時には、庇を後付けできるかどうかを検討したいものです。庇は強風に煽られることもあるため、下地にしっかりと固定する必要があります。そのため新築時に検討することが望ましいですが、後付けできる商品もあります。まずは信頼できるプロに相談し、どんな庇なら取り付け可能か、現況を見てもらえるといいですね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

庇取り付け工事・修理にかかる価格相場とは?

それでは最後に、庇取り付け工事・修理にかかる価格相場についてご紹介していきたいと思います。庇を取り付ける場合と修理の場合で工事も異なっていきますので、そういった面でも費用は変動していきますが、大体は5万~15万円が庇取り付け工事・修理にかかる価格相場といっても良いかと思います。

ちなみに、庇の修理や塗装などは、大体5万円程度で工事が可能となることが多いです。反対に、庇の取り付けは比較的高額な工事となることも多く、30万円以上の費用がかかることがありますので、まずは業者の方に見積もりを出してもらってみてください。

まとめ

庇は日本で戸建てに住む場合は、必要な設備となります。特に日本では四季があり、気温も変動しますので、より住みやすい環境を作るためには庇の取り付けは約二なってくれるかと思います。また、修理などの工事は、もし費用を抑えたいのならばDIYとして施工も可能です。ぜひ参考にしてみてください。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

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noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

プロフィール


利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
編集者画像

大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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