おしゃれな外階段で住宅の外観を素敵に|押さえておきたいポイントとは
玄関アプローチなど外階段がある住宅では、階段としての使い勝手の良さなどと同じぐらい見た目のおしゃれさも重要です。外階段は外観の一部ですので、おうちのインテリアと合わせておしゃれなデザインになるようプランニングしてみましょう。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。
POINT この記事のポイント
・外階段は玄関アプローチに設置されることが多い
・外階段をおしゃれに仕上げるためには「住宅外観と色やテイストを統一する」「あえて外階段だけ色、材質を変えてアクセントにする」「階段の素材にこだわる」「螺旋階段にする」「スケルトンにする」などの工夫を凝らすと良い
・外階段を作る際には、安全性と耐久性に気をつけることも重要
1. 外階段の役割
外階段とひとまとめに言っても、いろいろなパターンがあります。例えば下記のような取り入れ方です。
・玄関アプローチの外階段
・完全分離タイプの二世帯住宅の外階段
・中庭から屋上へ続く階段
など
基本的に、住宅内への移動のために設置する外階段は室内に設けることもできるのですが、あえて日常と切り離すため・デザイン性を高めるため・室内スペースを広くとるため、などの理由から外階段を希望される方は多いです。
1-1. 玄関アプローチの外階段
外階段は玄関アプローチに設置されることが多いです。土地の高さや傾斜の問題を解消するためであったり、公道と私道との境界をはっきりさせるためといった理由で設置されますが、もちろん外観のインテリア性をアップさせる目的でも設置されます。
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1-2. 完全分離タイプの二世帯住宅の外階段
完全分離タイプの二世帯住宅では、家の中ではなく外に階段を設置するケースがあります。二世帯住宅では、玄関を共有すると帰宅時間の違いなどで気を遣うことがあります。その場合、外階段を設けることで出入りの音などが聞こえにくくなり、お互いのライフスタイルを尊重できる点がメリットです。
関連記事:完全分離タイプの二世帯住宅に多くみられる外階段のリフォーム、その費用目安は?
1-3. 中庭から屋上へ続く階段
住宅の中心部に中庭(光庭)を設けているところでは、屋上への出入りのために外階段を設置することがあります。外階段を設置することによって室内を広く使えます。外から見えない場所ですので、デザインの凝った外階段にするのもおしゃれです。
2. 外階段をおしゃれに造るには?
外階段は人の目に触れる場所ですので、外観にもこだわりたいところ。実用性も兼ねた上でおしゃれにするにはどうすれば良いのでしょうか?外階段をおしゃれに造る5つのアイデアをご紹介します。他にもいろいろとありますが、比較的取り入れやすいアイデアを上に挙げてみました。順番に詳しく見ていきましょう。
2-1. 住宅外観と色やテイストを統一する
出典:ストレート外階段|Archi EXPO
外階段で最もスタンダードな取り入れ方が、住宅外観と色やテイストを統一する方法です。外壁や塀と同じ材質や色にして統一感を出していきましょう。
2-2. あえて外階段だけ色・材質を変えてアクセントにする
出典:金属フレーム外階段|Archi EXPO
外観におしゃれにアクセントをつけたい場合、外観との統一感を持たせつつ、あえて外階段だけ色を変えたり材質を変えるなども素敵です。例えば、アイアンの手すりにしたりスケルトンガラスにするなど、いろんなバリエーションが採用できます。
2-3. 階段の素材にこだわる
出典:ストレート外階段|Archi EXPO
玄関アプローチに階段では来客も利用することがあり、住宅の印象を左右する最初の入口です。タイルや天然石を使用したり木目の美しい木製階段など、ワンランク上の外階段で上質なおしゃれを楽しめます。
2-4. 螺旋階段にする
出典:螺旋階段|Archi EXPO
中庭などから屋上へ続く外階段には、螺旋階段を採用してみてはいかがでしょうか?外観のアクセントにもなりおしゃれな印象になります。
2-5. スケルトンにする
外階段の存在感をあまり出したくない場合は、強化アクリルや強化ガラスなどでスケルトンの外階段を造るのも洗練された印象です。あまり高い場所へ通じる階段をスケルトンにすると足がすくんでしまう人もいますので、高さには注意しましょう。
階段は安全第一で
階段は家の中でも家庭内事故の発生率が高い、危険な場所です。まして外部となれば、雨に濡れれば滑りやすくなるため、なお一層の安全への配慮が求められます。スケルトンや螺旋階段は見た目の美しさが魅力ですが、足を踏み外したり、隙間から落下(人も物も)したりという事故が発生しやすくなります。手すりの形状や、隙間をできるだけふさぐ工夫などに配慮し、誰が使っても安心・安全なデザインにできるといいですね。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)
おしゃれな外階段でも気を付けるべきポイント
おしゃれな外階段を造りたいとどうしてもデザインや材質にばかり目がいってしまいますが、気を付けるべきポイントがあります。それは「安全性」と「耐久性」です。
1. 安全性
外階段は頻繁に利用することの多い場所ですので、誰でも安心して使えるような「安全性」は重要です。
・強度がある
・滑らない
・昇降しやすい高さ、幅、勾配
・手すりを設置
・スロープを設置
・照明を設置
子供ができてベビーカーを使うことになったり、高齢になった時にバリアフリーにすることも考えると、手すりやスロープも同時に設置しておくと安心です。
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土間のメリット・デメリットを知って使い勝手の良い土間を取り入れましょう
外階段は雨や雪など年中屋外の気候にさらされます。そのため、耐久性の高い材質を使わないとすぐに劣化してしまうことになります。
2. メンテナンスは定期的に
耐久性の高い外階段の材質といえばアルミやスチールが挙げられますが、表面はサビ止めなどのコーティング塗装を施していますので、定期的なメンテナンスは必要です。
外階段をおしゃれに設置するには?
外階段をおしゃれに設置するには、施工経験豊富な業者さんに一括見積りで相談してみましょう。依頼内容を入力すると業者から連絡が来て、訪問見積りや電話見積もりをしてもらえます。
家仲間コムの見積もりサイトには約1000社の登録業者さんがいるので、過去の事例集などを見せてもらいながらご自宅に合うおしゃれな外階段をプランニングしてみてくださいね。また、匿名・無料で見積もり依頼ができるのでしつこい勧誘などもありません。
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アールイーデザイン一級建築士事務所代表。
住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。
著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)
【保有資格】
- 一級建築士(登録番号:第331817号)
- 既存住宅状況調査技術者(証明書番号:第02201400260号)
- 住宅性能評価員(終了証番号:第02170424号)
- インテリアコーディネーター(登録番号:011961A)
- 福祉住環境コーディネーター2級(証書番号:05201851)
- 震災建築物応急危険度判定士(認定番号:730220552)
【所属】
- アールイーデザイン一級建築士事務所:代表
- JIO|株式会社日本住宅保証検査機構:検査員 及び 評価員
- 三井ホーム株式会社:リフォームプランナー
noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note
利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。
大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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外階段の新設には確認申請が必要な場合も
外部に階段をつけたら便利だったり、素敵なデザインに惹かれたりと、リフォームをご検討されることもあるかもしれません。しかし気をつけていただきたいのは、外部の階段を設置すると建築面積や床面積が増えてしまう可能性があるということです。場合によっては確認申請が必要になったり、面積に余裕がない場合は設置できないということもあります。まずは計画できるかどうかを、信頼できるプロに相談できるといいですね。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)