浴室の部分的なリフォーム方法|フルリフォームと比較した価格相場とは
毎日利用するお風呂を快適なものにしたいという人は多いと思います。今回は、お風呂や浴室のリフォームの中でも、交換や入れ替えに焦点を当てていきます。換気扇や浴槽などの部分的なものから、全体的な浴室全体にかかわるものまで、ぜひ参考にしてください。まずはこの記事のポイントをまとめました。
目次 [ 非表示 ]
お風呂・浴室を丸ごと交換・入れ替えする場合
そもそも現在ご家庭で使用されている浴室には、大きく分けて3パターンあります。それが、「ユニットバス(システムバス)」と「ハーフユニットバス」、「在来工法で作られた浴室」です。
自宅の浴室のタイプを知ろう!
ユニットバスとは、工場であらかじめ規格化されて作られている浴槽や壁、床などを、現地で組み合わせることで作り上げる浴室のことをいいます。それに対して、在来工法のものとは浴室から壁、床などを自分の好きなようにオーダーし、その場で作られる浴室のことで、築30年以上の古い家では普通に置かれています。
そしてこれら2つを併せて作り上げた浴室のことをハーフユニットバスと呼びます。ちなみに現段階では、日本で使用されているお風呂の95パーセントがユニットバス(システムバス)であると言われています。
お風呂・浴室の交換は全部どのタイプでも可能?
お風呂・浴室を丸々交換するとなると、なかなか費用もかかりそうですよね。実際に、在来工法で作られた浴室は浴槽などのそれぞれのパーツがオリジナルのものなので、交換となると費用も掛かりますし、工事日数も長くなる傾向にあります。
また、在来工法の浴室からユニットバスへ交換する場合も、費用や工事日数はかさみやすくなります。その際の具体的な工事内容としては、解体工事を行ってから配線配管工事、断熱工事ののち、ユニットバスの組み立て、外壁・内壁工事などが必要となるので、工事日数は最短で3日、最長で10日かかると考えられます。
一方で、規格化されたパーツで作られているユニットバスの場合、新しいものへの交換は比較的安価なうえ工事日数もかからないことがメリットとして挙げられます。具体的な工事内容としては、まず既存のユニットバスの解体工事、その後水道工事・電気工事、部品の搬入、そして取り付け、クリーニングで終了となりますので、工事日数は長くて4~5日と考えられます。
お風呂・浴室を全体的に交換・入れ替えする場合の費用の価格相場
お風呂・浴室を丸ごと交換・入れ替えする場合、その価格相場は40~140万円と考えられます。先述したように、ユニットバスからユニットバスへの交換は比較的安価であるのに対して、在来工法のものからユニットバスへのリフォームは高額になりやすいので注意しましょう。
具体的な費用を把握するためには、是非一度業者の方へ見積もりを依頼してみてください。
お風呂・浴室を部分的に交換する方法
お風呂・浴室を全体的に交換することで、新築のようなきれいで新しい状態を再現することはできますが、いかんせん費用がその分かかります。
もちろん浴室が全体的に経年劣化してしまっていて、取り換えたいという場合や、いたるところで不具合がみられる場合などは丸ごと交換する方が良いかと思いますが、もしそうでないのであれば部分的な交換でもことは済むかもしれません。具体的に浴室内で交換できるものをいくつか紹介していきましょう。
1. 浴槽の交換
浴槽にひび割れが生じてしまったり、浴槽の傷が目立ってしまったりするのなら、浴槽を交換してみてはいかがでしょうか?例えば自宅の浴室が在来工法ならば、いろいろな種類の材質の浴槽の中からお気に入りのものへと交換することができます。
その際は、浴槽のサイズ、デザイン、材質などで費用が変わってきますので、お財布とも相談しながら決めるようにしましょう。ちなみに最も安価な材質はステンレス、最も高価なものはヒノキなどの木製のものとなります。
そのほかベーシックで人気なFRP(ガラス繊維強化プラスティック)、滑らかな手触りが楽しめるホーロー、高級感あふれる人工大理石など、いろいろなものがありますので、ぜひショールームなどで実際に見て体験してから決断してみてください。
2. 浴室換気扇の交換
浴室に必ず設置されているもののひとつに換気扇があります。浴室換気扇は湿気が溜まりやすいため、カビが発生しやすい場所でもあります。そのため、定期的にメンテナンスを行うことが大切です。
また、浴室換気扇は10年をめどに交換する必要があります。もし10年経っていなくても、異音や異臭がしたり、動かなくなったりと、異常を感じたらすぐに業者の方に点検してもらうようにしましょう。場合によっては、清掃や部品交換で済むこともありますが、交換を勧められることももちろんあります。
3. シャワーヘッドや水栓の交換
浴室内のシャワーヘッドや水栓を節水効果があるものに交換することもできます。こちらもいろいろな商品が販売されており、デザイン性が高いものや機能性が高いものなどがありますが、どちらも商品自体は1~3万円で購入できます。こちらは自分で交換することもできるので、費用を抑えたい方は特に実践してみてください。
お風呂・浴室の部分的な交換・入れ替えにかかる費用の価格相場
先述したような浴槽の交換・入れ替え、浴室換気扇の交換・入れ替えのほかにも、その部分のみに不具合がある場合は部分的なリフォームで済むことがあります。
浴槽の交換にかかる費用の価格相場としてはおよそ10~50万円、浴室換気扇の交換にかかる価格相場は2~5万円と考えられます。シャワーヘッド・シャワー水栓の交換に関しては、工事費の価格相場は1~2万円となります。
ユニットバスで安心の防水性能を
シャワーヘッドや換気扇の交換など、部分的なリフォームで快適性を高められるのもお手軽でいいですね。しかし、もし在来工法の浴室で防水層に問題が見つかった場合には、この機会にユニットバスに変更することをおススメします。ユニットバスなら防水性能も良く、床下を点検できるようにしておけば漏水も発見しやすくなるため、今後のメンテナンスコストを抑えることができます。10年、20年先のことも考えて、リフォームをご計画いただけたらと思います。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)
まとめ
いかがでしたか?お風呂・浴室はどうしても水を大量に使う場所なので、水垢やカビも発生しやすいですし、長く使っていればいるほど経年劣化も目立つようになります。毎日快適に入浴を楽しむためにも、ぜひお風呂・浴室の交換・入れ替えを検討してみてください。
お風呂・浴室交換、入れ替えをお得に行うには?
お風呂・浴室交換、入れ替えを行ってくれる業者を自分で探して、複数の業者に見積もりを依頼するのはなかなか大変です。そこで便利なのが、リフォームのポータルサイト「家仲間コム」です。
サイト上にお風呂・浴室交換、入れ替えの概要を書き込むだけで、業者からの見積もりや提案が届きます。見積もり依頼は匿名で行えるのでしつこい営業の心配もありません。
お風呂・浴室交換、入れ替えの見積もりを匿名で一括依頼してみる
完全無料で利用できるので、お気軽にご利用ください。
家仲間コムなら
\業者の手数料が無料だから安くなるかも!/
一般的に業者さんがサイトに支払う成約手数料
(売上の約10〜20%)が家仲間コムではかかりません。
業者さんを匿名で探してみる
アールイーデザイン一級建築士事務所代表。
住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。
著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)
【保有資格】
- 一級建築士(登録番号:第331817号)
- 既存住宅状況調査技術者(証明書番号:第02201400260号)
- 住宅性能評価員(終了証番号:第02170424号)
- インテリアコーディネーター(登録番号:011961A)
- 福祉住環境コーディネーター2級(証書番号:05201851)
- 震災建築物応急危険度判定士(認定番号:730220552)
【所属】
- アールイーデザイン一級建築士事務所:代表
- JIO|株式会社日本住宅保証検査機構:検査員 及び 評価員
- 三井ホーム株式会社:リフォームプランナー
noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note
利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。
大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
関連するテーマの見積もり依頼
据置FRP浴槽のみ 塗装か交換 | ¥95,000 ~ ¥915,000 |
---|---|
浴室床シート | ¥50,000 ~ ¥60,000 |
バスタブの交換 | ¥150,000 ~ ¥300,000 |
浴室の床へのバスナフローレ施工の費用 | ¥29,000 ~ ¥100,000 |
浴槽のみ交換したい | ¥68,000 ~ ¥87,000 |
※価格はこの依頼での一般的な価格相場です。
在来工法の浴室は、防水層の寿命がカギ
浴室は汚れやすい場所なので、どうしても見える部分が気になりますよね。しかし在来工法の浴室の場合は、仕上げによって隠れて見えない「防水層」の寿命を一番に気にしなければいけません。防水層は、入浴によって流れる水が、家の構造材を濡らさないように防いでいます。この防水層が劣化してひび割れたりすると、水が漏れて柱や土台を腐らせてしまいます。家を長持ちさせるためにも定期的にプロに見てもらい、しっかりメンテナンスしていきたいですね。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)