壁リフォーム工事の目的は|リフォームの種類と費用を徹底調査
なんてことないいつもの慣れ親しんだ家、しかしちょっと目を向けると傷やシミなどが気になる、なんてことありませんか?そういった方におすすめなのが壁のリフォームです今回は、壁のリフォームで気になる種類や、壁リフォームにかかる工事費用などを中心に紹介します。まずはこの記事のポイントを以下にまとめました。
1. 部屋の雰囲気を変えたい方は壁紙を張り替えよう
最初は一番気軽にできる壁リフォームからご紹介していきます。それが、壁紙の張り替え工事です。部屋の中でも一番大きな面積を占めている所ってどこかわかりますか?あまり気にしたことが無い方も多いかと思いますが、実は壁なのです。
したがって、部屋の雰囲気を変えたかったり、気分を一新したい方は、思い切って壁紙を変えてしまえば、部屋の雰囲気がガラッと変わって、住み慣れた部屋も初々しくなることが多いです。そこで気になるのが、どんな壁紙があるのか?という点だと思います。
昔の砂壁と比べて、今はビニールやコルク、シルクなど、様々な種類があり、好みで合わせることができます。また、日本製のものだけでなく、海外製の壁紙を利用することもできます。その際は、日本製のものとは若干素材が違いますが、好みに合わせてもいいかと思います。
また、現在一番主流な壁紙として、ビニール素材があります。ビニール製の壁紙は、量産性に優れていて、価格も安価なため、多くの住宅で標準装備されています。また、加工性にも優れているため、消臭や抗菌、汚れ、調湿など、様々な機能を持った壁紙もあります。掃除がしやすいことも長所の一つです。
一方で、使われている材料による健康に与える影響などが指摘されてきています。また、処理に関していえば、焼却の際に出る有害物質などが問題視されており、様々な工夫がなされています。
他にも、おしゃれな雰囲気を出したいならコルクやシルク素材の壁紙がおすすめです。シルクは調湿性に優れていますし、コルクは耐久性に優れています。また先ほどもご紹介した海外製の壁紙に多いのが、紙や不織布のものが多いです。日本では、和の雰囲気を出したいときに、使われることもあります。
壁紙を張り替える場合、古い壁紙をはがしてから下地処理を施したうえで行います。この下地処理の際、新築ではないので完全には平坦にできないケースもあります。そういった場合のために、リフォーム用の壁紙は、厚手だったりと下地の状態に左右されないものが多いです。
ここで、薄い素材の壁紙を選んでしまうと、張った後で壁の凹凸が目立ってしまったりと、問題が残ることもあります。まずはしっかりと専門家の方に下地の状態を見てもらうことが大事です。そのうえで、好みの壁紙を選んで価格もチェックしておきましょう。
壁の面積や、素材によっては張る手間がかかったりと、費用は大きく左右される場合もあります。
2. 部屋の機能を重視したい方は、壁を塗り替えよう
次に、部屋の内観の変化ではなく、主に機能性を向上するための壁リフォームをご紹介していきます。それが、塗り壁リフォームです。こちらの大きなメリットとしては、壁紙を張り替えるより調湿、消臭、防カビなど、様々な機能性が優れていることです。他にも、変色しにくかったりと、効果はいろいろあります。
また、万が一火事の時に、珪藻土などの塗り壁の場合、基本燃えないので、有害なガスも出にくいとされています。ビニール製のものと比べると、静電気も起こりにくく、カビも生えにくいです。
しかし、一番の問題は、コスト面です。塗り壁リフォームにおいては、珪藻土や漆喰などの塗り壁素材を、左官職人が手作業で塗っていく工事になるので、かなりコストがかかります。また、掃除も大変です。ビニール素材のものとは違い、洗剤をつけてふけばいいといったものではないので、手間もかかります。
主にコスト面を解決するために、今は壁紙の上から多孔質な材料を使って塗り壁リフォームをする方も増えてきているようです。確かに既存の壁材をはがして工事する手間も省けますし、ビニール素材の壁材にそのまま塗れるので下地を調整する必要もありません。
これをするだけで、塗り壁リフォームと同じく調湿機能や消臭機能も併せ持つ壁になりますので、気軽にできるリフォームでもあります。
実際の工事費用
それでは気になる工事費用についてみていきましょう。まず壁材を張り替える場合、これは使用する壁材によって大きく費用が左右されます。先ほどもご紹介したビニール素材でしたら一番安価で済みますし、海外製のものだとその分価格外になる場合もあります。コルクやシルクも、値段が異なりますので、注意しましょう。
※A社で壁紙を張り替える場合
4.5畳の壁紙張替え費用・・・4~5万円程度(工事費含む)
工事内容・・・既存壁紙はがし、下地処理、壁紙張り、既存壁紙処分など
次に塗り壁リフォームの場合の費用をご紹介していきます。壁紙を張り替える場合と比べて、人件費もかかりますので、コストは上がります。しかし、何年かたった後のメンテナンスを見てみると、穴などができても材料さえあれば自分で直すこともできますし、小規模の工事で済むことがメリットの一つです。
※B社で塗り壁リフォームをする場合(専門の左官職人による施工)
4.5畳の壁、約14平方メートル・・・約10万円(1平方メートル当たり約3,800円)
まとめ
いかがでしたか?壁のリフォームは、天井などと比べれば大掛かりになります。しかし、部屋で一番の面積を占めている壁だからこそ、大事にメンテナンスしたり、リフォームして長く使えるようにすることが大事です。
壁紙ひとつで部屋の雰囲気もガラッと変わりますので、気分のリフレッシュにも最適です。ぜひ、参考にしてみてください。
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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