【2023年最新】天井点検口をDIYで設置するには|知っておきたいサイズと注意点

天井点検口をDIYで設置するには|知っておきたいサイズと注意点

天井の点検を行う際に必要になる天井点検口ですが、サイズはどれぐらいのものを造っておけばよいのでしょうか?今回は天井点検口のサイズや取り付け方法・費用目安などを解説します。住宅に限らず天井がある建物を点検する際には必要ですが、なかには天井点検口がない住宅もありますので、後付けをご検討される際にも参考にしてください。まずはこの記事のポイントをまとめました。

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POINT この記事のポイント

・天井の点検口が必要となるタイミングは6つ
・天井点検口のサイズには3つある
・天井点検口がない場合は後付けが必要
・後付けにはさまざまな注意点があるため業者に頼むのが良い
・天井点検口本体の価格は約8,000円

もしご自宅に天井点検口がない場合、上記のように天井裏の点検や工事のための作業が必要になった際は、天井を一部解体することになります。もちろん天井を一部でも解体したあとには、元通りに戻す内装工事が必要になります。

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450角サイズがベター

点検口のサイズとして多く使われているのは、450角(450mm×450mm)です。このサイズなら、天井裏を覗き込んで目視するだけではなく、天井裏内部へ身を乗り出すことができるため、点検や工事などの際に便利です。
600角(600mm×600mm)もいいのですが、より多陽菜スペースが必要になることや野縁という天井の構造材をむやみに切断してしまうことを考えると、450角で十分かと思います。また、300角(300mm×300mm)は小さすぎて天井裏を覗き込みにくく身を乗り出すのも難しいため、よほど設置したいスペースに余裕がない時以外はあまりおすすめ出来ません。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

天井点検口のサイズ

天井点検口は天井裏の点検や作業をするための開口部ですので、人が出入りできるサイズが必要になります。一般的には下記の3つのサイズがあります。

天井点検口の呼称サイズ
300角300mmx300mm
450角450mmx450mm
600角600mmx600mm

天井に十分なスペースがある場合は大きめの600角を設置しておくと良いですが、最低でも300角以上は確保しておきましょう。

ご自宅に天井点検口があるかどうか確認!

天井点検口は主に下記のような場所に取り付けられてることが多いので、今まで気に掛けたことがなかった方は一度確認しておきましょう。

・ユニットバスの天井
・押入れやクローゼットの天井

最近の住宅の浴室はユニットバスが一般的で、天井点検口はこのユニットバス内に設置されていることが多いです。ユニットバスでない場合には、押入れやクローゼット内など、目立ちにくい場所に設置していることが多いので、よく探してみてください。

1. 天井点検口がない場合は後付けしておこう

天井点検口は長く住めば住むほど使う機会がある設備です。基本的には天井点検口は新築時に設置されていますが、もし設置されていない場合はいつか使う機会がありますので後付けで設置しておきましょう。

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用意しておくと良いもの

天井は石こうボードという板が張ってあり、切断すると細かい白い粉が発生します。天井という顔より高い位置での作業なので、作業中はこの白い粉が顔に降りかかってくることに。そこでスムーズに作業を進めるためにも、防護メガネがあると作業しやすいと思います。使い捨てマスクと汚れても構わないフード付きの服もあると、より安心です。
天井点検口以外にもたくさんDIYをする予定のある方なら、電動のボードカッターを購入してもいいかもしれません。ボードカッターとは、石こうボードを切断するための工具。発生した白い粉が入るダストボックスが付属しているので、手動で切断するよりは白い粉を飛散させずに作業することが出来ます。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

1-1. 天井点検口を後付けするための工具

天井点検口を後付けするための工具

天井点検口を後付けするために必要な工具は上記になります。天井点検口は市販で3サイズが販売されていますので、天井の広さに合わせて購入しておきます。

1-2. 天井点検口のDIYでの後付け方法

天井点検口を後付けする手順は下記の通りです。

1. 野縁(のぶち)と言われる下地材をできるだけ避けて天井点検口を設置するため、下地探しで野縁を探します。野縁(のぶち)とは、天井材を取り付けるための下地材のことを言います。

2. マスキングテープで目印をつけます。

3. 天井点検口の大きさにノコギリでカットしていきますが、天井裏には断熱材が詰められていますので慎重にカットしましょう。 野縁にできるだけかぶらないように下地材でカットする石膏ボード部分を探していきますが、やむを得ず野縁と重なる場合はカットします。

4. 天井点検口を取り付けたら断熱材も元通りに戻します。

5. カットした野縁がある場合は必ず補強をして完成です。

1-3. 天井点検口を取り付ける時の注意点

天井点検口のサイズによっては、野縁をカットしなければならないことがあります。天井材を支えるための下地となる野縁は30cm~45cm間隔で設置されていますので、多くの場合天井点検口と重なるためカットすることになるでしょう。材質は、木材以外にもアルミ材や軽鉄骨製のものもあるので、電動ノコギリが必要になることも。カットしたあとは、必ず補強をしておくように注意しましょう。

天井点検口を取り付けるならプロの業者さんに依頼!

天井点検口はDIYで取り付けされる方もいらっしゃいますが、下記のような注意点があります。

・下地をきちんと確認する必要がある
・天井材を支える野縁(のぶち)をカットしなければいけない
・野縁をカットしたら必ず補強
・天井裏には断熱材があるので切らないよう注意
・高所作業なので二人以上で作業

このように素人でのDIYでは注意点が多く、万が一下地を大きくカットしてしまったり、断熱材が破れてしまったりすると住宅性能が落ちる原因となります。そのため、天井点検口を取り付けたい場合はできるだけプロの業者さんに依頼したほうが安心です。

1. 天井点検口の取り付けを業者に依頼した場合の費用

天井点検口|ナカ工業
出典:天井点検口|ナカ工業

では、天井点検口の取り付けを業者に依頼した場合、どれぐらいの費用がかかるのでしょうか?天井点検口本体の価格は、約8,000円~程度から販売されています。天井点検口の施工費用は下記が目安です。

天井点検口
(1ヶ所あたり)
費用目安
天井点検口の基本工事2万円~6万円
廃材処分費1万円~
内装工事1万円~

住宅全体で天井点検口は最低1ヶ所は必要です。ユニットバスに設置されている天井点検口では、天井裏全体を確認することは難しいため、もう1~2ヶ所は作っておくと良いでしょう。

天井点検口は必ず作っておきましょう!

天井点検口は普段はあまり意識してみることはありませんが、天井裏で何かトラブルが起こった場合や、配線工事をする際には必要になります。多くの住宅では天井点検口が設置されていますが、もし設置されていない場合は後付けでも必ず設置しておきましょう。

天井点検口をお得に設置するには?

天井点検口をお得に設置するには、複数の専門業者さんに見積もり依頼をして比較検討することです。天井裏には実は断熱材や配線などの様々な設備が隠れている場所ですので、DIYより専門業者さんに依頼したほうが安心です。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

【保有資格】

【所属】

noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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編集責任者

家仲間コム編集部

プロフィール


利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
編集者画像

大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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