天井修理・工事に必要な費用相場とは|工事の種類もあわせて解説
天井に見覚えのないシミや汚れ、クロスがはがれていたりなど、天井のトラブルは見た目に出てくるものも多いです。そこで今回は、天井の修理・工事に関して、実際にかかる価格相場と、よくみられる天井の工事の種類どについて紹介します。まずはこの記事のポイントをまとめました。
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天井の修理・工事、どんなものがあるの?
天井に気になるダメージや異変を感じたら、修理・工事をおすすめします。中には、DIYとしてご自身でもできる工事もありますし、不安だったら業者の方に依頼したほうがよいかと思います。
まずは、天井の修理・工事について、どんな種類の工事があるのか見ていきましょう。場合によっては、ご自身で施工が可能なものもあります。DIYとして工事をするなら、価格も抑えることができますし、手軽さも魅力のひとつです。
しかし一方で、どうしても素人なので、うまくいかない場合もありますし、表面だけでなく内部の異変などが起きていても、それに気づけないというデメリットもあります。しっかりと工事をしてほしい方は、迷わず業者に肩に依頼してみてください。
1. 天井の穴の修理
まずは天井の修理として、穴が開いてしまったときなどの部分的な修理についてご紹介していきましょう。天井に穴があいてしまった場合は比較的手軽な工事で済むことが多いです。天井に開いてしまった穴をふさぐ工事の場合、一例をあげれば以下のような工事となります。
例1) A社で天井の穴をふさいでもらった場合
工事内容・・・穴部分のクロスはがし→穴の補強(グラスファイバーを使用)→パテでならし→クロスの貼り直し
施工日数・・・1日
他にも、天井の傷の補修なども多くみられますが、どちらも工期も短めで価格も比較的安価な工事となる場合がほとんどです。価格相場としては、2万円前後で工事が可能ですし、施工日数としては半日~1日で済む場合がほとんどです。
もちろん、穴や傷の具合、大きさ、程度などによって工事の内容や費用も変動してきます。まずは見積もりを出してもらうためにも、状況を話して業者の方にメンテナンスをしてもらうことをおすすめします。
穴や傷はそのまま放っておくと、見た目が悪いだけではなく、特に穴がダメージが広がってきますので、気になったらぜひ業者の方に問い合わせてみてください。
2. 天井の塗装工事
続いては、天井の修理として、天井の塗装工事についてご紹介していきます。天井は塗装できる天井材が多くありますが、そうではないものもあります。また、日常生活でよく使用するリビングやダイニング、寝室などとは違って、浴室の天井塗装などは特殊な塗料を使用することもあるので、検討中の方は注意も必要となります。
天井塗装の場合、それぞれの塗料のメリット・デメリットなどもきちんと把握しておくことが必要となります。
2-1. アクリル系塗料
メリット・・・塗料自体の価格が抑えめ、透湿性が高い
デメリット・・・塗り直しの周期が短い、耐用年数が短い
2-2. エマルション系塗料
メリット・・・機能性が高い、耐用年数が長い
デメリット・・・価格設定が高め
この二つを見ても、機能や耐用年数などは大きく違いますので、きちんと塗料に関しても把握しておくことが必要となるのです。もちろん、デザイン性も大事ですが、機能性もきちんと考えて塗装をすることをおすすめします。
3. 天井のクロス張替え工事
続いては、天井のクロスを張り替える工事をご紹介しましょう。基本的に、クロスを張り替えるだけでかなり室内の雰囲気も変わりますし、現在はデザイン性の高いクロスも多く販売されていますので、気軽にリフォームが可能となります。
クロス張替えは、天井だけでなく壁も一緒に施工できます。もちろん使用している素材にもよりますが、一気にリフレッシュしたい、という方にもおすすめな工事となります。天井のクロス張替えとしては、価格相場は2万~3万円であると考えられます。
こちらも比較的安価で済む工事ですし、道具やクロスが手に入ればDIYとしてご自身でも施工が可能なものとなりますので、ぜひ検討してみてください。
4. 天井の改装工事
最後は、天井の修理・工事の中でも比較的大規模な工事である改装工事についてです。この場合、下地部分の補修工事も含まれることがありますし、工事によってはプラスターボードなどを設置する時もあります。
例えば天井に断熱材を入れて、部屋を暖かくしたい場合も、天井部分に下地処理が必要となります。このとき、クロスのはがしやクロスの張替えも含まれてきますので、全体的に費用は高めの工事となる場合がほとんどです。
他にも、天井にシャンデリアを設置したい場合などは、状態によっては別途補強工事が必要となります。シャンデリアのほかにも、重量のあるものを取り付ける場合には、そのままの天井では重みを支えきれない場合が多いのです。
したがって、シャンデリアなどを取り付ける場合には、きちんと施工業者に連絡して、主に下地の状態を見てもらってからにしましょう。
クロスの貼り替えのついでに
天井の修理でクロス貼り替えるなら、せっかくですから壁のクロスも一緒に貼り替えておきたいですね。数量をまとめた方が、工事単価も安くなるからです。でも壁のクロスを貼り替えるなら、コンセントやスイッチの位置の変更など、壁の中の配線を伴う工事も一緒に行っておきたいところです。また、エアコンの交換なども同時に行えば、裏まできちんと貼り替えられます。リフォームはまとめて行う方が、長い目で見てお得なのです。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)
天井修理・工事にかかる実際の価格相場とは?
それでは最後に、全体的に天井修理・工事にかかる価格相場をご紹介していきます。天井の修理だけならば、2万~4万円が価格相場として多くの事例を見ることができます。傷や穴の修理などは、天井のリフォームの中でも比較的安価で施工日数も短い、手軽な工事ですので、需要も高いです。
一方で、天井の改装など、大掛かりな工事は、場合によっては高額であることが多いです。この場合、10万円前後の価格設定である場合も多いですし、石膏ボードの張替えとなると、クロス張替よりも高額な4万~6万円となる場合も多いです。ぜひ価格相場を踏まえたうえで、工事を検討してみてください。
まとめ
天井リフォームの中でも、傷や穴などの部分的な修理は、比較的お手軽なものであることがほとんどです。気になるダメージの個所があるお宅は、この機会にぜひ修理・工事を検討してみることをおすすめします。
他にも、天井の修理・工事はいろいろな種類のものがありますので、まずは業者の方に状態をお話して見積もりを出してもらってください。ぜひ検討してみてください。
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アールイーデザイン一級建築士事務所代表。
住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。
著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)
【保有資格】
- 一級建築士(登録番号:第331817号)
- 既存住宅状況調査技術者(証明書番号:第02201400260号)
- 住宅性能評価員(終了証番号:第02170424号)
- インテリアコーディネーター(登録番号:011961A)
- 福祉住環境コーディネーター2級(証書番号:05201851)
- 震災建築物応急危険度判定士(認定番号:730220552)
【所属】
- アールイーデザイン一級建築士事務所:代表
- JIO|株式会社日本住宅保証検査機構:検査員 及び 評価員
- 三井ホーム株式会社:リフォームプランナー
noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note
利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。
大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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天井の穴、放っておくとどうなる?
天井に物をぶつけ、うっかり穴を開けてしまった!
でも天井はあまり視界に入らないし、穴も小さいし…と、放っておかれることもあるかもしれません。しかし一戸建ての場合は、天井裏というのは一般的に外部空間となっています。穴を放っておくと、寒い又は暑い外気が室内に入ってきたり、虫が出入りすることもあります。穴が開いたら、見た目うんぬんよりも、まずはテープなどでも塞いでおきましょう。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)