【天井補強が必要なタイミングとは】理想的な補強方法と費用目安を紹介

【天井補強が必要なタイミングとは】理想的な補強方法と費用目安を紹介

ご自宅のリビングや吹き抜けの玄関に、シャンデリアやシーリングファンがあると素敵ですよね。シャンデリアやシーリングファンは、思った以上に重量があるため、取り付け時には天井の強度に注意が必要です。今回は天井補強リフォームについて調べましたが、この記事のポイントは以下のとおりです。

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POINT この記事のポイント

・天井の構造は主に「吊り下げ天井」と「直(じか)天井」
・10kg以上の照明器具取付時には天井を補強する必要がある
・天井補強リフォームの費用目安は約10万円~20万円

天井の構造

天井は、梁に、木材や軽量鉄骨で格子状に下地を作り、さらに天井材を張って作られています。天井材は、一般的に、ベニア板などの薄い木材や石膏ボードが使われます。天井の構造には、主に「吊り下げ天井」「直(じか)天井」の2種類があります。

1. 吊り下げ天井

吊り下げ天井吊り下げ天井

「吊り下げ天井」は、一般的な建築工法で作られた天井で、梁から下地材を吊り下げ、石膏ボードを張って、天井材を張ります。部屋から見上げると、凹凸がなく平面的で丈夫そうに見えますが、石膏ボードなので、重量のあるものを吊るすには強度が足りません。梁のある部分を探すか、天井の補強をすることで対応できます。

2. 直(じか)天井

直天井直天井

構造部分や梁に直接、ビニールクロスなどの天井材を張って作られた天井を「直天井」と言います。こちらは、構造がコンクリートなどの丈夫な素材が天井材の下にあるので、重量のあるものを吊り下げても耐久性があります。

天井の補強が必要な場合

天井照明器具を取り付けた天井(※画像はイメージです)

一般的な住宅の天井は、重さ10kg程度までは耐えることができます。シーリングライトなどは、重さが約3kg程度以下なので、天井に取り付けても問題ありませんが、シャンデリアやシーリングファンは、10kg以上のものも多く、こういったものを取り付けたい場合には、天井の補強が必要になってきます。

20kgを超える照明器具などを取り付ける場合には、梁にボルトをつなげ、そのボルトに照明器具などを直接吊るすことになります。

ネットショップなどで、重量のある照明器具を購入し、ご自身で取り付けをされて落下してしまったケースもありますので、10kg以上の照明器具を取り付ける際は、必ず業者さんに取り付けを依頼してください。

監修者コメント
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重量物の天井取り付けはできるだけプロに頼もう

DIYが好きな方は、天井の下地探しくらいなら難なく行えるかもしれませんね。でも、天井の重量物の取り付けには、十分な注意が必要です。天井の構造は、基本的に天井材と通常の照明器具程度を支えられる重量しか想定されていません。想定を超える重量物を取り付けた場合、たとえ下地にしっかり固定できたと思っても、天井材ごとバサッと落ちてしまうこともあります。天井からの落下は命の危険も伴いますので、重量物の取り付けは、できるだけプロにお願いしたいですね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

天井裏がどうなっているかを簡単に調べる

天井裏がどうなっているかを簡単に調べるには、天井をバールや金づちで叩いてみると、コンコンという軽い音の部分があり、これは天井裏が空間であることを表します。次に、ゴンゴンと固い音がする部分があり、これは梁がある部分です。

空間の部分を30cm大程開けてみて、中がどのようになっているかを確認します。電気の配線や排水管がある場合もあるので、中はよく見てください。あとは、裏の高さを測ります。シャンデリアやシーリングファンなど、重量のある照明器具などを取り付ける場合は、天井の強度を上げる補強工事を行います。

天井補強の方法

天井補強の方法

天井に点検口があれば、そこから天井裏に上がり、中から天井補強が可能です。天井裏にある梁または野縁部分に補強のための木材などをビスで固定すれば完成です。点検口がない場合は、点検口を開けるか、天井材に木材を打ち付けて固定する方法をとります。

補強材が見えてしまうので、見た目には格好悪いのですが、重量のあるシャンデリアやシーリングファンを取り付けるためには、しっかりと補強しておかなければいけません。

天井補強リフォームの費用目安は?

天井補強リフォームは、現状によって大きく費用が変わってきます。電気工事も必要であれば、電気工事士の有資格者でないと施工ができませんし、ダクトスペースの移動が必要なケースもあります。

おおよその費用目安は、10万円~20万円程度で、断熱工事も同時に施工する場合は、プラス5万円程度費用がアップします。

監修者コメント
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一戸建てなら、工務店に相談してみよう

天井補強をプロにお願いしようと決まったら、どこに頼むか?がまた悩ましいところですね。餅は餅屋で、リフォーム業者にも得意分野があります。マンションであれば、マンションリフォーム専門で行っているところであれば、コンクリートの天井補強の方法も詳しく知っているでしょう。しかし木造一戸建ての場合は、木造の知識が豊富な工務店の方が、構造を理解しているので安心です。得意分野を見極め、間違いのない業者選びをなさってくださいね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

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noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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