防水工事の価格や種類はどれくらい|FRP防水工事の実例を解説
防水工事の種類や価格はさまざまです。現場規模や防水工事の種類によって、価格は大きくかわります。今回は、実際のFRP防水工事をご依頼いただいたケースを、FRP防水工事の価格を含めご紹介いたします。まずはこの記事のポイントを以下にまとめました。
POINT この記事のポイント
・FRP防水とはビルやマンションの屋上や住宅のバルコニーに用いられる防水工事方法
・FRP防水工事は前処理からプライマー塗り、ガラスマット貼り付けなどの工程がある
・FRP防水工事の価格は現場状況により異なる
目次 [ 非表示 ]
FRP防水工事とは?
FRP防水は、ビルやマンションの屋上や住宅のバルコニーに用いられる防水工事方法のひとつです。FRPとは繊維強化プラスチックの略で、強度・耐水性・成型性に優れ、船舶、バスタブ、屋根材等として広く使われています。
FRP防水は、耐水性の高いFRPを防水分野に応用したものです。FRPは耐水性の高さと工期の早さで優れた防水工事です。
戸建住宅の駐車場上のFRP防水工事
FRP防水工事前の状況
上記の写真は、FRP防水工事前の駐車場の上です。一見、雨漏りはわかりません。しかし、実は駐車場の中は雨漏りで水溜りがあり、天井には水滴が付着していました。FRP防水工事前の駐車場の中は、水滴がビッシリです。さらに、コンクリートからアルカリ気泡がでている状態です。
水漏れの原因は、以前、駐車場上には建物があったそうですが、その建物を撤去したとのことです。その撤去の際にその業者は、コンパネを打ちつけて人工芝を貼っただけで、防水工事をしなかったようです。(※業者としてあるまじきことです。)
1. FRP防水工事の下地処理
腐食したコンパネなどを撤去して、コンクリートの状態にしてきれいに清掃、天日とバーナーで完全に乾燥させます。その後、塗装箇所のラインにマスキングテープを貼り、塗料がはみ出ないようにします。上記の写真は、FRP防水工事の下準備(既存のコンパネなどを剥がす)をしているところです。
2. FRP防水工事
いよいよFRP防水工事開始!プライマーを塗り、ガラスマットを貼り付けます。
白い物がガラスマットです。強化プラスチックの材料であるチョプストランドマットです。ガラスマットの上から、エポキシ系樹脂である主剤と硬化剤を攪拌した原材料を塗りつけます。
中塗り後、硬化する前に硅砂を散布して、ノンスリップ加工を施します。その後、耐衝撃性のある床材をトップコートにして、完了です。
FRP防水工事の中塗り後、ノンスリップ加工を施します。
FPR防水工事の最終工程、トップコートです。
FRP防水工事の価格は?
今回のFRP防水工事の工期は、二日間の工事でした。気になる価格は、材料費、工事代金、諸経費共で189,000円(税込み)。FRP防水工事の価格は現場状況により様々です。
また、状況により他に最適な工法がある場合もあります。防水工事を検討中の方は、防水工事業者さんに状況を説明して見積もりを依頼することをお勧めします。
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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