ベランダ防水・補修工事の3つの工法とそのメリット・デメリット

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ベランダやバルコニーは、直接雨にさらされるため、防水工事は必須です。防水工事とひとくちに言っても様々な種類があり、住宅に合わせた防水工事を選ぶことが大切です。経年劣化や自然災害によってベランダ防水が劣化してくると、家の内部にまで雨水が侵入したり、家そのものの腐敗や劣化につながりますので、ベランダ防水はまめに補修をしておくほうが安心です。今回はベランダ防水・補修工事の3つの工法とそのメリット・デメリットなどについて調べてみました。

ベランダ防水・補修工事の工法は主に3種類!

ベランダ防水・補修工事に使われる工法は主に3種類で、「FRP防水」「ウレタン防水」「シート防水」があります。

<FRP防水>

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FRP防水は、繊維強化プラスチック(FRP)を使った防水加工のことで、この加工により防水層を作ることで、ベランダの床面に水を浸入させないようにする工法のことを言います。一般的なベランダやバルコニーに最も取り入れられている工法です。

■メリット■
最大強度まで対応できるほど耐久性に優れており、密着性も高いため、剥離の心配がありません。軽量、衝撃性耐磨耗性にも優れている工法です。

デメリット
プラスチックを原料とするため、強い匂いがします。施工時には周囲への配慮が必要です。また、紫外線に弱いため、定期的にトップコートを塗り直す必要があります。FRP防水専用の塗料(アクリルウレタン樹脂、アクリルシリコン樹脂)を使用すると、変色やひび割れ、はがれなどを防ぐことが出来ます。

伸縮性がいまひとつなので、木造の広いベランダには向かず、また、下地が鉄素材のベランダには使えません。

紫外線に弱いため、長期間の使用で劣化します。定期的にトップコートを塗り替えて紫外線対策をする必要があります。

■単価目安:4,000~7,500円/㎡
■耐久年数:約10年

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◎FRP防水の施工の流れ
1.清掃、ゴミ取り、トップコートの研磨
2.プライマーを塗布してはがれにくくする
3.1回目の防水用樹脂塗料を塗布
4.乾燥したら、2回目の防水用樹脂塗料を塗布
5.表面をサンドペーパーなどで綺麗に整える
6.トップコートを塗布

<ウレタン防水>

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ウレタン樹脂塗料を塗装し、ゴム状の防水膜を作る工法です。下地に決められた厚さの塗料を塗るだけで防水層を作ることができます。

■メリット■
下地の形状に馴染みやすいため、複雑な形のベランダやバルコニーでも継ぎ目がなく塗ることができます。
軽量安価、工事が簡単なため短い工期で施工可能です。匂いもなく廃材も出ないため、環境にも優しい工法と言えます。

デメリット
機械ではなく、刷毛やローラーなどを使って、職人さんの手作業により塗装するため、塗膜が均一になりにくいことがデメリットです。また、紫外線に弱く経年劣化でひび割れが生じやすいため、定期的なトップコートの塗り替えが必要です。

■単価目安:3,000~7,000円/㎡
■耐久年数:約10年

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◎ウレタン防水の施工の流れ
1.清掃、ゴミ取り、トップコートの研磨
2.プライマーを塗布してはがれにくくする
3.通気緩衝シートを敷き詰めて貼る
4.シートの重なり部分をテープで留める
5.脱気筒を取り付ける
6.立ち上がり部分にウレタン防水塗料を塗布
7.平面に1回目のウレタン防水塗料を塗布
8.乾燥したら、2回目のウレタン防水塗料を塗布
9.トップコートを塗布

<シート防水>

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ゴムや塩ビシートを下地に貼る工法で、接着剤で貼り付ける「密着工法」と、ディスク板で固定していく「機械固定工法」の2種類があります。

■メリット■
「密着工法」は接着剤で貼るだけなので工事が簡単です。また、「機械固定工法」は雨が降った後でも施工可能なため、工期の日程を選ばず、工期を短縮出来ます。その他にも、耐候性、紫外線・熱・オゾンに対する耐久性、伸縮性、耐摩耗性、保護層なしで軽歩行が可能です。

軽量かつ安価で、伸縮性が高く耐候性にも優れており、また、ベランダにはよく鳥が飛んできますが、鳥害に強い点も挙げられます。

■デメリット■
接着剤で貼り付けるため、下地を平らにしておく必要があります。接着剤にもシートにも化学物質が使われるため、シックハウス症候群に注意する必要があります。

■単価目安:3,000~7,500円/㎡
■耐久年数:約13年

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<シックハウス症候群・化学物質過敏症とは>
主に、【ホルマリン・トルエン・キシレン】が原因とされ、住宅の内装材などに含まれる有害な化学物質が人の健康障害を引き起こす病気です。
喘息や頭痛、目がチカチカする、鼻水やくしゃみがでる、吐き気、疲労感といった症状が現れ、他の疾患との区別もつきにくいため、診断がつくまでに時間を要します。

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◎シート防水「密着工法」の施工の流れ
1.清掃、ゴミ取り、下地を整える
2.接着剤を塗布
3.シートを敷き詰めて貼る
4.ローラーで押さえつけながらぴったり貼り付ける
5.重なった部分を熱で溶かして圧着する
6.シーリング材で隙間を埋める

◎シート防水「機械的固定工法」の施工の流れ
1.清掃、ゴミ取り、下地を整える
2.絶縁用シートを機械で固定する
3.シートを敷き詰める
4.誘導加熱装置でシートを固定する
5.重なった部分を熱で溶かして圧着する
6.シーリング材で隙間を埋める

結局どの工法が良いの?

3工法とも、それぞれメリット・デメリットがありますが、ベランダやバルコニーに向いているのは、FRP工法でしょう。
仕上がりが美しく、重歩行にも耐えられる強度があり、かつ軽量なため、住宅から張り出しているベランダやバルコニーには最適です。
費用も普通で、工期は1~2日で完了します。

ベランダ防水・補修工事の工法を決めるポイントは、「下地の処理」「防水の種類」「膜の厚さ」「工事予算」などを考慮して決めるとよいでしょう。

DIYで行うならウレタン防水

ベランダ防水・補修工事をDIYで行いたいという方は、工法が簡単な「ウレタン防水」が良いでしょう。

マスクやゴーグル、手袋、作業着などを準備し、あとは、ウレタン防水塗料、刷毛などの道具類をそろえて塗るだけです。均一に塗ることが大切で難しく、ここにプロの職人さんとの差が出ますので、なかなか素人には難しい点ではありますが、簡易的な防水補修をすることが可能です。

ただし、あくまでも簡易的な防水補修ですので、数年後にはきちんと業者さんに見てもらいましょう。

賃貸物件でベランダ雨漏りがしたら?

賃貸物件のベランダから雨漏りがしたら、借主と貸主とどちらに責任があるのか?という話になります。様々な事例があるため、一概にはどちらが原因と明言することは難しいのですが、基本的に「経年劣化」「構造部分が原因」であれば、貸主の責任になりますが、掃除を怠ったために排水溝が詰まって雨漏りがした、という場合は借主の責任になります。

雨漏りの原因にならないよう普段から掃除をきちんとしておき、万が一雨漏りがしたら、すぐに不動産屋さんへ連絡をしましょう。放置しておくと、家の内部にまで雨水が侵入し、補修工事も大掛かりになります。

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ベランダ防水工事・補修業者を一括見積り!

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