防水塗装工事の必要性とは|工事にかかる費用と塗料の種類を紹介

防水塗装工事の必要性とは|工事にかかる費用と塗料の種類を紹介

「防水塗装」は雨漏りを防ぐためにも大変重要な工事のひとつです。屋根・屋上・ベランダ・バルコニー・外壁など、住宅で防水塗装が必要な場所は多くあります。今回は、防水塗装の必要性や再塗装が必要な症状、費用目安や塗料の種類を解説します。まずはこの記事のポイントを以下にまとめました。

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POINT この記事のポイント

・防水塗装は劣化するので定期的なメンテナンスが必要
・防水塗装工事にかかる費用目安は、1㎡あたり約4,500円~7,500円
・塗膜防水に使用される塗料は主に「ウレタン塗料」「FRP塗料」の2種類
・塗装防水後、外壁には弾性塗料、ベランダや屋上などの床にはトップコートを塗る

防水塗装の必要性

防水塗装は、日常生活で一般の人はあまり意識することは少ないかもしれませんが、実はあらゆる場所に施工されている必須工事です。住宅の中でも外に露出している部分、例えば下記のような場所には必ず防水塗装が施されています。

・屋根
・屋上
・ベランダ、バルコニー
・外壁

ベランダやバルコニーは、ほぼ毎日洗濯物干しなどで利用する場所ですが、意外と防水性については意識することが少ないです。

防水塗装は劣化する

防水塗装の劣化のサイン

上記の場所へは新築時に必ず防水塗装で防水性を高めますが、残念ながら永久的ではなく劣化します。防水塗装の耐用年数は約10年が目安ですが、7~8年頃から何らかの不具合が見られるようになります。上記のような現象が見られたら劣化のサインです。

目で見て分かりやすい劣化は上記の5つです。特に雨漏りが起こっている場合は劣化がかなり進行していて、下地にまで雨水が浸透していますので早急に補修が必要です。

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防水塗装工事にかかる費用目安

防水塗装工事にかかる費用目安は、1㎡あたり4,500円~7,500円で、使用する塗料によって費用に差が出ます。2㎡~6㎡は約1帖~3帖です。

・1帖の防水工事:約9,000円~15,000円
・3帖の防水工事:約27,000円~45,000円

という計算になります。

1. 高所作業は足場代が追加

足場を組んだ住宅足場を組んだ住宅(※画像はイメージです)

防水塗装工事は場所によって多少の施工内容が異なりますが、足場が必要になる屋根や外壁の場合は、プラス15万円ほど追加で費用がかかります。

関連記事:足場工事の見積書の見方を知ってトラブル回避!見積書の内容や足場工事費用の目安

2. 補修工事費用が追加される

外壁のひび割れ外壁のひび割れ(※画像はイメージです)

リフォームで防水塗装を行う場合は、単純に重ねて塗装すれば良いというものではなく、必ず下地の補修を行います。丁寧に洗浄してゴミを取り除き、はがれたり浮いたりしているところははがして下地を補修、ひび割れがある場合はコーキングを充填するなどひびの補修を最初に行います。

どの程度の下地補修が必要なのかは実際に現場を確認しないとわかりませんので、見積もりの際は訪問見積りをしてもらいましょう。訪問見積りはほとんどの業者さんが無料で行ってくれます。

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防水塗装に使用される塗料(防水層)

塗料を塗って防水性を高めることを「塗膜防水」と言います。

関連記事:【工法別の費用目安あり】屋根・屋上防水工事の基礎知識

塗膜防水に使用される塗料には下記の2種類があります。

・ウレタン塗料
・FRP塗料


これらの2種類は塗料ですが、ベランダなどでは防水シートを使った塗膜防水もあり、塗装防水やシート防水をまとめて「防水層」と言います。

関連記事:ベランダ防水・補修工事のメリット・デメリット|工法は主に3つ

1. ウレタン塗料

ウレタン塗料は、費用が安価で施工しやすいので防水層の塗装に多く採用されています。耐用年数は10年~12年程度ですので、定期的に再塗装メンテナンスが必要です。再塗装時に重ね塗りが可能な点と、機能性塗料を使うことも可能なので、メンテナンス費用が安価で施工性が良い点がメリットです。

2. FRP塗料

ベランダ塗装ベランダ塗装(※画像はイメージです)

FRP塗料はガラス繊維強化プラスチック(FRP)を原料としており、塗装した面に防水層を作ります。比較的新しい塗料で普及し始めて10年~15年程度ですので、確かな技術力と施工経験の多い業者に依頼したほうが安心です。

塗膜が固いため地震で割れてしまうデメリットもありますが、耐久年数は10年程度で乾燥しやすいので工期が短く済むメリットがあります。塗料の匂いがするためご近所へ影響が出る場合はウレタン塗料のほうが安心ですが、軽量なのでベランダへの施工に向いています。

関連記事:ベランダ防水の施工事例集

防水層を守る防水塗料とは?

屋上防水工事屋上防水工事(※画像はイメージです)

「ウレタン塗料」と「FRP塗料」などで防水層を作ったら、その防水層を守るために「防水塗料」を上から塗っていきます。「防水塗料」は外壁用とベランダなどの床用で呼び方が異なり、下記の2種類があります。

・外壁:弾性塗料
・ベランダ、屋上などの床:トップコート

「弾性塗料」は主に外壁に使用される防水塗料で、一般的な塗料と比べると伸縮性に優れ、外気温の変化などで伸縮しやすい場所に最適です。伸縮するということはひび割れにも強く、塗膜が伸びることでひび割れからの水の侵入を防ぎます。

耐用年数は約8年~12年程度で、湿気に弱いデメリットがありますので、塗装前の水洗いはよく乾燥させてから施工を始めることが大切です。窯業系サイディングボードには使用できません。

関連記事:
外壁がひび割れた時に必要な外壁修理の種類と工法
外壁防水シートの重要性|施工方法や製品価格の目安

2. トップコート(床用)

トップコートはベランダ・バルコニー・屋上など、人が歩くことを前提とした場所の防水層を保護するために表面に塗装する防水塗料です。ウレタンやFRP塗料、シート防水などで防水層を作った上からトップコートを塗装して防水性をさらに高める場合と、防水層無しでトップコートのみ塗装する場合があります。

新築時には「ポリエステル系トップコート」、リフォーム時には「ウレタン系トップコート」がよく採用されます。

ベランダやバルコニーの表面の色あせ程度であればご自身でトップコートのDIYをすることも可能ですが、ひび割れや浮きなどの症状がある場合は下地補修をきちんと行う必要がありますので、業者さんに依頼しましょう。

防水塗装まとめ

防水塗装は、大切な住宅を守るために非常に重要な役割があります。DIYでの作業をされる方もいますが、防水効果を高めるためには丁寧な施工と熟練の技術が必要です。集中豪雨や台風時の雨漏りリスクを減らすためにも、信頼できるプロの業者さんに依頼してきっちり防水対策をしておきましょう。

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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