クロスを張り替えたいの見積もり依頼

クロスの張り替えとのことですが、どんな種類のクロス・壁紙を希望されていますか？
クロス・壁紙には塩化ビニル樹脂の「ビニルクロス」、や「オレフェン樹脂」「織物（布）」「紙」「和紙」などのクロス・壁紙があります。
私たち日本では、内装材というと、壁紙が約90％を占めていると言われています。特に、クロスというと、ビニルクロスが壁紙の8割です。欧米では、塗装仕上げが7割で、壁紙が3割ですが、その壁紙にはビニルクロスはほとんど使用していません。
日本で、ビニールクロスがよく使われる理由は、まず値段が安く、様々な模様がつけやすく、均一な製品が出来、汚れが拭きやすいと言うことなどが理由であり、長所といえます。
しかし、日本で一番多く使用されている、塩化ビニル樹脂クロス（ビニルクロス）の環境や健康問題がオープンにされていません。
一例で、ビニルクロスの問題は、製造時点においても水質汚濁の問題など環境負荷が大きく、さらには、製品になっても、含まれる化学物質の種類が多く、私たち人間や生物に大きな悪影響を与えるのが「可塑剤」というものです。
可塑剤は、塩化ビニル樹脂を柔らかくするために添加されるもので、フタル酸エステル類と呼ばれる物質が多く使用されています。
これらは、「環境ホルモン」と呼ばれ、私たち人間はもちろん生物に対して、生殖機能に悪影響を与えて、奇形や子宮や精子などに影響があるため人類の未来が脅かされることになります。
ビニルクロスは、古くなると硬くなったり、パリパリになりますがこれは、この状態になるまで使用した室内に可塑剤が発散していたことになるわけです。
可塑剤の怖さは、50ｍプールに、目薬一滴の濃度で健康影響があると言われているのです。
また、使用後の廃棄の時も、燃やせば、ダイオキシン、埋めても土に帰ることはなく、問題です。
拭ける反面、調湿能力がなく、呼吸しない壁のため、結露のことやそのことで発生するカビやダニにより、アレルギーや喘息などの健康についても問題があります。
これらのことから、当事務所においては、ビニルクロスを使用する場合は、これらのことを理解していただいた上で使用していますが、基本的には、ビニルクロスは使用していません。
私どもは、沖縄の植物、月桃から造った「月桃紙」（げっとうし）や「越前和紙・玉紙」などの和紙クロス、また、木の繊維・ビスコースレーヨンでの自然派壁紙・ノイエローブ、ドイツのルナファーザーなどの基本的に、呼吸し、燃えてもダイオキシンを発生せず、廃棄したら土に還る素材の壁紙を使用しています。
内壁：材料価格
越前和紙・玉紙の場合、定価1,400円/m を、ユーザー価格：
月桃紙の場合、定価1,400円/m を、ユーザー価格：
天井：材料価格
自然派クロス・ノイエローブ　定価NR5501 〜5507　定価1,200円/mをユーザー価格
壁紙貼り施工費（内壁）の場合：
壁紙貼り施工費（天井）の場合：
クロス用澱粉糊　澱粉系接着剤を使用しています。
参考までに、ビニルクロス（ランクは、量産タイプ・大手ハウスメーカーから一般の工事まで、一般的に使用されている）の場合：材料費＋施工費共で、 の価格で施工が可能ですが、環境や健康を考えてほしいのです。
そのほかに、クロス剥がし・下地調整、仮設、養生、建設廃材処理、清掃、諸経費が必要になります。
家具の移動は、2人で移動できないような大型の家具や、ピアノは調律の問題、高価な大型時計など、特殊なものを除き、現場を見せていただき、サービスで出来るかどうかを判断させていただいています。
施工面積を調査するため、現場調査のための、日程の調整をお願いいたします。

親切なご説明ありがとうございました。申し訳ありませんが今回は予算等の問題もありますので、もう少し考えてみたいと思います。