バリアフリー工事の費用の目安と工事事例を紹介

バリアフリー工事の費用の目安と工事事例を紹介

毎日暮らしている使い勝手の良い家の中でも、年月を経るにつれて不具合が生じてきます。特に自分が年を取るにつれて、ちょっとした段差であったり、階段であったりと、移動が大変になる箇所が家の中には多くあります。そんなとき、必要となるのがバリアフリー工事です。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

バリアフリー工事の補助金給付の対象となる工事内容は、「階段の勾配緩和の改良工事」「通路や出入り口の幅拡張工事」「浴室関連の改良工事」など
・バリアフリー工事補助金給付の対象者は、「50歳以上の方」「高齢者と同居している方」「要介護または要支援者と認定されている方」「所得税法上の障害者とされている方」が挙げられらる
バリアフリー工事にかかる費用は、10万円〜100万円ほど

工事補助金の対象となるバリアフリー工事の内容とは?

具体的に、バリアフリー工事を施す場合に工事補助金給付の対象となる工事内容は、以下の通りです。

・階段の勾配の緩和など、改良工事
・通路や出入り口の幅拡張工事(介助用の車いすで通れるように)
・浴室関連の改良工事(床面積の増加、浴槽の交換、移乗台や踏み台などの設置、水栓器具の取り換えなど)
・トイレ関連の改良工事(床面積の増加、便器の交換、座高の調整など)
・要所における手すりの設置
・出入り口の戸の改良工事(開戸の交換、器具の設置など)
・要所の床の材料の変更(滑りにくいものへなど)

工事補助金の対象者とは?

バリアフリー工事補助金の対象者

次に、工事補助金給付の対象者についてですが、上記の通りになります。また、具体的な工事補助金の額についてですが、要介護または要介護者と認定された場合は、介護保険が工事費用の約9割を支給してくれます。また、地域によっては自治体がバリアフリー工事の場合に特別な工事補助金制度を設けている場合もありますので、事前に役所などで問い合わせてみることをおすすめします。

バリアフリー工事に実際にかかる費用とは?

次に、バリアフリー工事に実際にかかる費用についてを価格帯別にご紹介していきます。

10万円以下でできるバリアフリー工事とは?

まずは10万円以下でできるバリアフリー工事についてご紹介していきます。10万円以下でできるのは、どうしても簡単なものになりますが、具体的にいえば手すりの取り付けなどになります。もちろん、手すりの設置場所や取り付ける手すりの大きさ、種類などによっても異なってきますが、大体I字型、L字型の手すりを設置する場合、手すり代が2万円前後、他に手すりをつけるための下地補強や設置代金が3万円前後するので、約5万円ほど費用が掛かります。

手すり自体の価格としては5,000~30,000円ほどが目安となります。手すりの材料や、長さ、形状(L字型かI字型かなど)によって価格はもちろん変動しますので、まずは実際に見てみることをおすすめします。

10~20万円でできるバリアフリー工事とは?

次の価格帯として、10~20万円でできるバリアフリー工事をご紹介します。具体的に挙げれば、戸の交換などがこの価格の工事にあたります。

普段出入りが激しいドア部分は、実は段差があるところが多いです。特に開戸は、出る時もはいる時も段差が気になって、それを不自由に感じている方もいらっしゃるかと思います。そこで、開戸を、段差が少ない引き戸に変更する際、一般的な間口のドアが対象なら大体15~20万円で工事ができます。引き戸にすればスペースも確保できますし、段差も少ないので、一石二鳥になりますね。また、この価格帯での他の工事例は以下の通りです。

実際の工事例
ケースA)10~20万円でバリアフリー工事を施した場合
・建物・・・築30年以上の戸建
・工期・・・約2週間
・工事箇所・・・トイレ
・工事内容・・・手すりの設置、滑りにくいクロスへの変更、トイレの間口の拡張、便器の交換
・工事費・・・約20万円

50~100万円でできるバリアフリー工事とは?

50~100万円でできるバリアフリー工事としては、具体的には浴室の改造等が挙げられます。特に多いのがバリアフリーのユニットバスの設置です。

浴室は、転倒事故が起こりやすくもありますし、温度差もありますので、バリアフリーが不可欠な場所の一つでもあります。ごく一般的なユニットバスを設置する場合、設置代金と設備代込で大体50万円~100万円かかる場合が多いです。また、ユニットバスの設置だけでなく、そこに浴室乾燥機や暖房を設置すると、別途20万円前後の工事費が追加されますので、用途に合わせてリフォームをした方が良いかと思います。

実際の工事例
ケースB)50~100万円でバリアフリー工事を施した場合
・建物・・・築30年未満の戸建
・工期・・・約一か月
・工事箇所・・・浴室
・工事内容・・・手すりにもなるスライド式シャワーの導入。浴槽の交換、床の張替え、扉を引き戸に交換、出入り口の間口の拡張など
・工事費・・・約75万円

100万円以上でできるバリアフリー工事

最後に100万円以上でできるバリアフリー工事についてご紹介していきます。家全体的なバリアフリー工事は、大体200万円以上かかりますし、中にはエレベーターを設置することで、移動を楽にするご家庭もいらっしゃいます。自宅に設置することができるものとしては、ホームエレベーターと呼ばれるもので、設置代金、機器代金込みで250万円以上が費用の目安となります。

実際の工事例
ケースC)100万円以上でバリアフリー工事を施した場合
建物・・・築30年以上戸建
・工期・・・約一か月
・工事箇所・・・玄関周辺
・工事内容・・・玄関部分の勾配の緩和、階段の改良、スロープ取り付け、手すりの取り付け
・工事費・・・約450万円

ケースD)100万円以上でバリアフリー工事を施した場合
・建物・・築20年未満の戸建
・工期・・・約二か月
・工事箇所・・・和室部分
・工事内容・・・部屋の拡張、畳からフローリングへの張替え、外部へ昇降機を設置、
・工事費・・・約230万円

まとめ

いかがでしたか?大体バリアフリー工事を施す場合、手すりなどの比較的小規模な工事から手を付け始める方が多いです。バリアフリー工事に関しては、必要な方には補助金も出ますので、必要な部分から施工してもらい始めるといいかと思います。ぜひ参考にしてみてください。

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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