【階段の手すりで安全な家づくり】選び方から助成金制度までを徹底解説

【階段の手すりで安全な家づくり】選び方から助成金制度までを徹底解説

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小さい子供や高齢者のいる家や家の安全性を高めるために、階段に手すりを取り付ける家が増えています。この記事では、家の階段からの落下事故リスクを減らすために、階段に手すりを取り付ける場合の工事費用や注意点、活用できる助成金制度について紹介していきます。

POINT この記事のポイント

・木製手すり本体と取り付け工事費の相場は50,000円〜100,000円前後
・飾り手すりの本体価格相場は約300,000円〜
・手すりを取り付ける最適な高さは、階段の床の角部分から750mm
・介護保険制度や高齢者住宅改修費支援制度、障害者住宅改造費助成制度を利用できることも
・自分で階段用手すりを取り付ける場合は下地の確認や高さ、長さの測定を正確に行う

監修者コメント
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階段手すりの設置は建築基準法で義務化されています!

え?うちには階段手すりはないけど?という方も多いですよね。それもそのはず、義務化されたのは2000年の法改正からなので、それ以前に建てられた家には階段手すりがないことはめずらしくありません。
現在手すりがないからといって違法ではありませんが、やはり安全のためにはあった方が安心ですよね。
高低差が大きい階段は、ちょっとした事故でも大ケガにつながる可能性もあります。ぜひ、設置をご検討してみてくださいね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

1. 階段用木製手すり

木製手すり木製手すり(※画像はイメージです)

上の写真のように、階段用の手すりは壁に取り付ける場合がほとんどです。このように一般的な手すりを取り付ける場合には、手すりの値段は40,000円程度でおさまる場合が多いです。

階段の形状は家によって様々ですが、カーブや角のある階段の家も少なくありません。そのような階段に取り付ける手すりは、次に紹介するいくつかのパーツを組み合わせて作成します。

1-1. 階段用手すり棒

階段用手すり棒階段用手すり棒(※画像はイメージです)

2mと4mが基本となる。カットして長さを調整することも可能。

2m・・・1本3,000円〜8,000円
4m・・・1本4,000円〜15,000円

1-2. 手すりエンドブラケット

手すりエンドブラケット手すりエンドブラケット(※画像はイメージです)

階段用手すり棒の両端に取り付ける。衣服の袖が手すりに引っかからないようにするための役割も持つ。

1個700円〜5,000円

1-3. 手すり中間ブラケット

手すり中間ブラケット手すり中間ブラケット(※画像はイメージです)

階段用手すりの中間に取り付けて手すりがしならないように固定する。

1個600円〜2000円

1-4. 手すりジョイントブラケット

手すりジョイントブラケット手すりジョイントブラケット(※画像はイメージです)

手すり棒同士をつなぎながら、手すりを壁に固定する役割をもつ。

1個1,000円〜6,000円

1-5. 手すりジョイント

手すりジョイント手すりジョイント(※画像はイメージです)

手すり棒同士を連結する。ジョイントブラケットと違い、壁への固定はできない。

1個500円〜3,000円

2. 階段用飾り手すり

階段用飾り手すり飾り手すり(※画像はイメージです)

この写真のように、階段に取り付ける飾り手すりの場合、手すりの値段だけで300,000円前後となる場合が多いです。

階段用手すりの取り付け費用は?

階段用の木製手すりを業者に取り付けてもらう場合、手すり代と取り付け工事費で50,000円〜100,000円前後となるケースが多くなっています。業者に階段用手すりの取り付けを依頼した場合の費用例を見てみましょう。

例1:角のある12段の階段に手すりを取り付けたい

(6段で右に曲がるタイプの階段の場合)

手すり・ジョイント金具代 27,000円
手すり取り付け工事費 20,000円
税込み(10%)合計 51,700円

例2:14段のU字型階段に木製手すりを取り付けたい

(下地がないので補強工事が必要となる)

手すり・ジョイント金具代 39,000円
手すり取り付け工事費 36,000円
税込み(10%)合計 82,500円

階段用手すりの最適な高さは?

階段用手すりを取り付ける場合、高さに注意が必要です。家族みんなで使用する場合の最適な高さは、段鼻(階段の床の角部分)から750mmとされています。

ただし、高齢者など階段の手すりを使う人が決まっている場合は、その人の身体に合わせた高さに階段用手すりを取り付けるのがベストです。その場合、腰の大腿骨の付け根にある大転子骨の高さに手すりの高さを揃えます。

階段用手すり取り付けの際の自治体助成制度について

ここからは、階段用手すりを取り付ける際に利用できる自治体助成制度について説明していきます。

1. 介護保険制度

基本的に65歳以上の人の介護や介護予防として階段への手すりの取り付けを行う場合、介護保険制度を使用することが出来ます。20万円という上限はありますが、かかった費用のうち1割の負担で階段の手すりの取り付けが可能となります。

この制度は数回に分けて利用することが可能なため、上限20万円のうち階段の手すり取り付けに使用して余った分の金額は、別のリフォームに使用することが可能です。

2. その他助成制度

自治体によっては介護保険制度とは別に、高齢者住宅改修費支援制度障害者住宅改造費助成制度などの制度を設けている場合があります。

これは各自治体によって制度の有無や内容が違ってきますので、階段への手すりの取り付けなど高齢者や障害者のためのリフォームを行う場合は自治体に相談をしてみましょう。

自分で階段用手すりを取り付ける場合の注意点

自分で階段用手すりを取り付ける場合の注意点

自分で階段に手すりを取り付けたいと考えている人も多いかと思いますが、その場合には注意しなくてはならないことがあります。

1. 手すりを取り付ける壁の下地を探す

階段の手すりを壁に適当に取り付けることは絶対にやめましょう。壁には下地という柱になっている部分があり、その部分に手すりの取り付ける必要があります。下地の探し方は、慣れている人であれば音で判断できますが、慣れていない人は専用の工具を使用しましょう。

上の写真はどちらも壁の下地を探すための工具です。左はセンサータイプで、2,000円前後で販売しています。右は壁に針を刺して下地を探すタイプで、1,000円前後で購入可能です。階段の手すり取り付けを行う際は、このような工具を使用して必ず下地に取り付けるようにしましょう。

2. 高さ、長さの測定を正確に行う

カーブのある階段カーブのある階段(※画像はイメージです)

階段の手すりの場合、カーブや角があるため手すり棒のカットが必要となることがあります。手すり棒を購入する際にカットサービス(2,000円前後)を利用してカットしてもらうことも可能ですが、自分で手すり棒をカットする場合、長さを測り正確にカットしましょう。

また、取り付け高さもズレがないよう、正確な測定が大切です。

自分で階段の手すりを取り付ける場合の注意点を挙げましたが、階段の手すりの場合自分での取り付けはお勧めしません。手すりは想像より多くの負荷がかかります。階段の手すりがもしも外れ落ちてしまった場合、階段からの転落はほぼ避けられません。実際にそのような事故の例もあります。

安全のために階段に手すりを取り付けるのに、逆にリスクを負ってしまっては意味がありません。また、手すり棒同士のジョイントや壁に対して平行に取りつけることなどは、慣れないとかなり大変な作業となります。
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階段の手すりの取り付けは業者に依頼し、安全に使用できる環境を整えることを強くお勧めします。

監修者コメント
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プロに頼めば、下地探しも簡単

記事にもあるように、手すりが万が一にも外れたら、大きな事故にもつながってしまいます。取り付けはできるだけプロに頼みたいところです。
大工さんなら、下地の場所も簡単に探すことができます。木造住宅なら柱の位置なども予想がつきますし、下地を探す道具も持っています。鉄筋コンクリート造などで下地がない場合には、適切な補強方法を提案してくれるでしょう。
せっかく安全のために取り付ける手すりです。しっかりと取り付けてもらえるよう、ぜひプロにお願いしてみましょう。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

階段の手すりを格安で取り付けるには?

階段の手すりの取り付けを業者に依頼する場合、手すり棒や部品の値段と取り付け工事費によって費用に差が出てきます。部材代と工事費をわけた見積もりをもらい、どのような内訳になっているのか確認してみましょう。

また、業者によって下地補強工事費込みの工事費である場合と、下地補強工事は別途料金がかかる場合があります。補強工事の費用はどのようになるのかを確認してみましょう。

階段の手すりを格安で取り付けたい場合、すぐに一社に決めずに何社かの業者に見積もりを依頼してみましょう。自分の家の階段の場合はどのくらい費用がかかるのか知り、数社に依頼することで適正価格もわかってきます。

また、手すりの取り付け位置などの相談もプロならではの視点からアドバイスをもらえることでしょう。階段という、家の中でも怪我や事故のリスクの高い場所への手すり取り付け工事だからこそ、信頼できる業者を見つけ、しっかりと心配のない手すりの取り付けを行うことが重要です。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

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noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

プロフィール


利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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