廊下に手すりを取り付ける|リフォーム費用と選ぶポイントは?
昨今の高齢化にともない、家庭内での高齢者の事故が増えています。例えば、廊下は照明も十分とは言えず足元が暗かったり滑りやすい素材を使っていることも少なくありません。では、どうすればご家庭での思わぬ事故を防げるのでしょうか?この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。
POINT この記事のポイント
・廊下の手すりを選ぶポイントは、手すりの「高さ」「太さ」「握力を考慮した握りやすさ」「素材」「下地の強度」の5つ
・廊下手すり取り付けにかかる費用は、3万円~5万円(施工代)が相場で、下地補強をする際は追加で1万円~2万円程度かかる
・廊下に手すりを取り付ける目的が介護であれば「介護保険制度」による助成金を受け取れるので、施工前にご住まいの自治体に確認するのがおすすめ
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廊下の手すりを選ぶポイント
廊下に取り付ける手すりは、住宅の中でも長い距離を水平移動するという点で他の場所に取り付ける手すりと異なります。廊下の手すりを選ぶ際には、どのようなポイントに注意すれば良いでしょうか?
1. 高さ
廊下に手すりを取り付ける際に最も重要な点は、手すりを取り付ける高さです。手すりを伝って歩くという動作を考えると、一般的に床から750mm~850mmの高さが良いとされています。
手すりを使う人が決まっている場合は、その人に合わせた高さに調整してあげても良いでしょう。その場合は、使う人がまっすぐ腕を下ろした時の手首の位置を目安に取り付けます。
2. 太さ
水平移動が基本となる廊下の手すりは握り続けられるような太さであると使いやすくなります。一般的に手すりの直径は280~350mm程度が使いやすいとされており、目安としては、手すりを握った時に指先が軽く触れる程度の太さが基本です。
例えばLIXILの壁付け用手すりは、握りやすく安定感のある太さを考えて直径35mmに設定されています。
出典:壁付け用手すり|LIXIL
3. 握力を考慮した握りやすさ
高齢者が使う場合、高齢者の握力を考慮しなくてはいけません。リウマチや麻痺など手に障害があると、さらにしっかり握ることが難しくなるので注意が必要です。丸い形状でなく平らな面状であれば、握らなくても腕を置きながら歩くことができるので握力の弱い人にも使いやすいでしょう。
4. 素材
廊下へ取り付ける手すりは伝い歩きをする前提ですので、手すりの途中で引っかかるような金具がないものを使います。思わぬ怪我を避けることもできて安心です。また、握った時に滑りにくい素材であること、触った時に冷たさを感じにくい物を選びましょう。樹脂や木材などの素材はこれらの条件を満たしているのでおすすめです。
5. 下地の強度
体重をかけて水平移動する手すりには、実際には体重以上の力がかかります。必ず下地の強度を確認しておきましょう。下地が弱いと体重プラスαの重量に耐えられず壁ごと落下してしまい、大けがにつながる可能性もあり大変危険です。下地の強度が足りなければ下地補強を行います。
廊下手すり取り付けの価格相場は?
手すり本体代と施工費用の価格相場は下記をご参考になさってください。
内容 | 価格相場 |
---|---|
手すり本体代 | 0.5万円~0.7万円/1m当たり |
施工費用 | 3万円~5万円 |
上記を参考に、廊下の長さ別の手すり本体の価格相場を計算してみました。
廊下の長さ | 手すり本体の価格相場 |
---|---|
3m | 1.5万円~2.1万円 |
5m | 2.5万円~3.5万円 |
7m | 2.1万円~4.9万円 |
10m | 5万円~7万円 |
上記の価格プラス施工費用、下地に強度が足りない場合は下地補強費用が必要になります。下地補強をする際の価格相場は4万円~6万円程度かかります。壁紙クロスも剥がしてしまうので張替え費用も発生します。
関連記事:壁紙クロスの素材と機能|張替えリフォームにかかる費用はどれくらい
廊下の手すり取り付けリフォームをお得にするには?
廊下に手すりを取り付ける目的が介護であれば「介護保険制度」による助成金が出るかもしれません。
助成金の内容 | 主な適用条件 | 助成金目安 |
---|---|---|
住宅改修費用助成金 | ・手すり等バリアフリー化の住宅改修時 ・介護保険対象者 |
実費の9割相当額 (上限あり) |
介護保険制度以外にも「高齢者住宅改修費支援制度」や「障害者住宅改造費助成制度」などが適用される場合もありますので、どれかに該当しないか問い合わせをしてみましょう。
助成金を受け取るには工事前の申請・手続きが必要ですので、工事着工前に確認しておきましょう。助成金の有無や条件は各自治体によって異なります。
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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