高齢者向けトイレリフォームとは|外せないポイントは全部で4つ

高齢者向けトイレリフォームとは|外せないポイントは全部で4つ

いまや人口の約3割が高齢者と言われている現代では、ご家族の高齢化だけではなく、ご自身の高齢化のことも考えておかなければなりません。老老介護をするかもしれない未来に備えて、元気なうちに高齢者が住みやすい住宅リフォームを計画しておきましょう。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・高齢者のとって使いやすいトイレの条件は「座ったり立ったりする動作が楽」「手すりにつかまれると安心」「杖や車椅子でもトイレの蓋を開閉しやすい」「段差がなく転倒するリスクが少ない」の4つ
・トイレのリフォーム費用の目安はおおよそ2万円~50万円ほど
・トイレのバリアフリーリフォームを検討する際には、安全で使いやすくするとともに、できる限り自力で使用できるような環境を作ってあげることが大切

高齢者が使いやすいトイレとは?

高齢者が使いやすいトイレの特徴

高齢者にとって使いやすいトイレとはどんなトイレでしょうか?上記のようなトイレだと使いやすくて体の負担にならず安心安全ですね。では、リフォーム内容や価格相場を順に見ていきましょう。

1. 和式トイレから洋式トイレへリフォーム

和式トイレから洋式トイレへのリフォーム例和式トイレから洋式トイレへのリフォーム例(※画像はイメージです)

ご自宅のトイレは洋式トイレでしょうか?もし和式トイレのままだとしたら洋式トイレへのリフォームをおすすめします。高齢になり足腰が弱ってくると、和式トイレを使用するたびにしゃがんで立ち上がって、という動作が負担になってきます。洋式トイレにリフォームするだけで体への負担がずいぶん楽になります。

和式トイレから洋式トイレへのリフォームの価格相場は25万円~50万円となっていますが、現状や購入する洋式トイレの種類などによっても価格が異なってきます。リフォーム内容と合わせて下記TIPSをご参考になさってください。

関連記事:和式トイレの住まいのTIPS

家仲間コムでは、現状のトイレの仕様などでリフォームプランを検索することもできます。

関連記事:和式トイレから洋式トイレリフォームの費用

2. トイレに手すりをつける

トイレの手すりトイレの手すり(※画像はイメージです)

高齢になってくると座ったり立ち上がったりといった動作を自力で行うことが大変になってきます。そんな時、トイレに手すりがあると体を支えられるので、動作が楽になります。手すりをつかむことで体が安定すれば思わぬ転倒事故を防ぐこともできますね。

関連記事:バリアフリーリフォーム/トイレの手すりを設置して自力で動ける工夫をする!

3. トイレのドアを引き戸へリフォーム

手すりのある廊下と高齢者向けの引き戸手すりのある廊下と高齢者向けの引き戸(※画像はイメージです)

住宅のトイレのドアは一般的に外開きであることが多いのですが、高齢者がいるご家庭では引き戸にしたほうが開閉しやすくなります。杖を使ったり、車椅子を利用したりすることになっても、引き戸であれば自力でトイレを使用することが可能です。



出典:左右どちらでも開閉できる 「3枚連動引違い」引き戸|Panasonic

左右どちらからでも開閉でき、狭小スペースのトイレにも設置可能です。介助スペースを確保できるので介護もしやすい引き戸です。

関連記事:バリアフリーリフォーム/トイレを引き戸にして車いすでも出やすい工夫。

監修者コメント
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トイレの入り口はできるだけ広く

昔のトイレの入口ドアは、幅60cm程度が標準的でした。この間口では一人で出入りするには問題ありませんが、いざ介助者も一緒に入ろうとするととても困難になります。現在の入り口が狭い場合は、入り口の幅を広げることを第一に考え、可能であれば引き戸に変更し、床に段差があるなら同時に解消しておけば、将来も安心のトイレを準備することができます。トイレのリフォームは入り口から、ぜひ検討してみてくださいね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

4. トイレ入口の段差を解消

古い住宅のトイレは内開きドアで段差を設けてあることが多く、10cmもの段差がある場合もあります。
高齢者にとって10cmの段差はかなり高く感じるでしょう。10cmまでなくても高齢者はちょっとした段差でつまづいたり視力の低下から段差に気づきにくいことも多いので、段差を解消して平らにしておくと安心です。

トイレ入口の段差解消リフォームの価格相場は2万円~15万円で、施工内容によって費用が変わってきます。簡単に段差を解消する方法として、段差解消スロープを設置する方法もあります。その際は、スロープがずれてしまわないように固定して安全性を高めておきましょう。

高齢者が自分でもできる環境を作ることが大切

高齢化や病気などで体が不自由になったために出来ることがどんどん減ってしまうと人は元気をなくしてしまいます。日常生活の中で「ご自身でできる」ことが多いほど自信になり、生きる気力にもつながっていきます。

バリアフリーリフォームをご検討の際には、安全で使いやすくするとともに、できる限り自力で使用できるような環境を作ってあげることが大切です。

監修者コメント
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10年、20年後を想定してリフォームしよう

新築やリフォームでは、ついその時点で必要な機能や欲しいものを取り入れてしまいますが、家の機器類というのは、一度設置すれば20年、30年と長く使えるものが多くあります。ものは何十年も使えるのに、使う人が加齢などにより使いづらくなってしまっては残念ですよね。人は必ず年を取りますから、将来の自分を想像しながら、ぜひ誰にとっても使いやすいデザインを考えてみてくださいね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

高齢者向けトイレリフォームお得にするには?

バリアフリートイレリフォーム業者費用見積もりを依頼する際は、一括見積りが便利です。依頼内容を入力すると業者から連絡が来て、訪問見積りや電話見積もりをしてもらえます。業者によって独自のサービスや技術があり、また便器などの設備の割引率も異なるので、希望に合う業者を比較検討しましょう。

家仲間コムの見積もりサイトには、約1000社の登録業者さんがいて、いろんな依頼に対応できるのが魅力です。また匿名・無料で見積もり依頼ができるのでしつこい勧誘などもありません。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

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アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

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高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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