タンクレストイレは壁排水トイレにも対応可能|リフォームの方法とは

タンクレストイレは壁排水トイレにも対応可能|リフォームの方法とは

トイレの排水方式には「壁排水」と「床排水」の2種類があり、「壁排水」「床排水」のどちらでもリフォームが可能になったトイレが発売されています。今回は、トイレの「壁排水」と「床排水」について、またどちらの排水方式にも対応したおすすめのタンクレストイレについて解説します。まずは記事のポイントをまとめました。

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POINT この記事のポイント

・トイレの排水方式は「壁排水」と「床排水」の2種類
・壁排水・床排水のどちらでもリフォーム可能なタンクレストイレがある
・タンクレストイレのリフォーム費用は約39.8万円〜

最新のタンクレストイレに交換したい

タンクレストイレはコンパクトなデザインでタンクがない分、狭いトイレにも空間を生み出すことができるので人気があります。

トイレの排水方式には「壁排水」「床排水」の2種類があり、以前は同じ排水方式でないとリフォームができませんでしたが、どちらの排水方式でもリフォーム可能な商品を発売しているメーカーがあります。ここでトイレの排水方式について先に解説しておきましょう。

1. 壁排水


出典:壁排水と床排水|TOTO

「壁排水」はマンションなどの集合住宅に多いトイレの排水方式です。便器本体の後ろ部分と壁とを配管でつないでおり、便器の中に多くの水を溜めてくれるメリットがあります。また、元から水が多く溜まっているのでトイレを流す時に多くの水を必要とせず節水効果が高いのも特徴です。

2. 床排水

上記の画像にも掲載されていますが、「床排水」は便器の下部分と床に配管を通した排水方式です。戸建住宅に多く見られます。排水管が見えないので便器周りがスッキリするのが特徴です。古い住宅に多い和式トイレも「床排水」です。

関連記事:和式トイレから洋式トイレのリフォームをお得にするには?

壁排水にもリフォーム可能なタンクレストイレ

壁排水は壁と便器を配管でつなぐ排水方式なので、トイレのデザインによってはリフォームができない場合もよくあります。「壁排水」は集合住宅によく採用されている排水方式ですが、トイレ空間に限りがある集合住宅こそタンクレストイレを設置してトイレ内を広々と使うのがおすすめです。

TOTOとPanasonicのタンクレストイレは排水方式を問わずリフォームが可能になっており、タンクレスでトイレ空間が広くなった分手洗い場を設けることもできて人気があります。

関連記事:狭いトイレの収納アイデア3選!スッキリしたトイレを作るポイントは?

タンクレストイレ「ネオレスト」|TOTO

タンクレストイレ「ネオレスト」|TOTO画像提供:タンクレストイレ「ネオレスト」|TOTO


出典:タンクレストイレ「ネオレスト」|TOTO
商品価格:17.8万円~

TOTOのタンクレストイレ「ネオレスト」シリーズは、床排水と壁排水のどちらからもリフォームができます。排水位置に合わせて排水心の位置が調節でき、大がかりな工事も不要です。便器の後壁から便器先端までの寸法は下記をご参照ください。

排水方式 便器の後壁から便器先端までの寸法
床排水 692mm
壁排水 757mm


床排水方式のトイレからリフォームするほうが、若干トイレ内の余裕が多くなります。マンションのトイレは高層階になるほど水圧が弱くなる傾向がありますが、「ネオレスト」はマンションリフォーム専用のハイブリッドエコロジーシステムで低水圧でも設置可能です。その他の「ネオレスト」の特徴は下記です。

・TOTOオリジナルの「キレイ除菌水」で使うたびに便器内の汚れを取り除き除菌
・「セフィオンテクト」加工で菌すら入り込めないナノレベルの便器表面
・便器のフチをなくした「フチなし」便器でお手入れが簡単

監修者コメント
監修者画像

壁排水は便器の位置にご注意を

マンションに多い壁排水のトイレですが、排水管の接続位置が固定されているため、便器の設置位置がその配管によって決まるという制約があります。上記の「便器の後壁から便器先端までの寸法」も、排水管の接続位置が手前にある場合は、便器の後ろに隙間が生じ、便器が手前に出てくることがあります。あとから「こんなはずではなかった!」という思いをしないよう、気になる商品があったら、早めにプロに相談できるといいですね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

タンクレストイレ「アラウーノ」|Panasonic

タンクレストイレ「アラウーノ」|Panasonic画像提供:タンクレストイレ「アラウーノ」|Panasonic


出典:タンクレストイレ「アラウーノ」|Panasonic
商品価格:18.9万円~

Panasonicのタンクレストイレ「アラウーノ」シリーズもどちらの排水方式でもリフォーム可能です。「アラウーノ」には給排水工事が不要な「アラウーノ専用手洗い」があり、タンクレスで広くなったトイレに手洗いも設置するのがおすすめです。便器の水を流すと自動で手洗いの水が出て止まる連動水栓が便利です。

現状のトイレにもよりますが、リフォーム工事が数時間で完了するのもPanasonicのトイレの魅力です。その他の「アラウーノ」の特徴は下記です。

泡と水流でしっかり洗浄
・汚れがつきにくい有機ガラス素材の便器
・少量でしっかり流しきるパワフル洗浄で節水
・壁の匂いも自動脱臭してくれる「ナノイーX」搭載

監修者コメント
監修者画像

タンクレスなら、手洗いも考えよう

タンク付きのトイレからタンクレスに変える際に気をつける点は、「手洗いをどうするか?」ということですね。今までタンクに手洗いが付いていたなら、どこか別に手洗いを用意しなければなりません。リフォーム用のタンクレストイレなら、便器の横に手洗い器が別についたものが、簡単な給排水工事で設置できる商品も用意されています。ぜひカタログやショールームで、じっくりと商品を選んでみて下さいね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

タンクレストイレの取り付け費用

タンクレストイレを取り付けたい場合は、まずは現状の排水方式を専門業者に見てもらって設置可能か判断してもらうと安心です。

先述したTOTOとPanasonicのタンクレストイレは、壁排水トイレにも設置できるようオプション部品が用意されているので、マンションなどのトイレリフォームの際にも候補に入れることができます。タンクレストイレにリフォームする場合の費用目安は下記の一覧をご参考になさってください。

リフォーム内容費用目安
既存便器の解体処分約2万円~3万円
段差解消工事(和式トイレの場合)約6万円~
配管費用約3万円~
電気工事約1.5万円~4万円
手洗い場新設約9.5万円~
タンクレストイレ本体代約17.8万円~

和式トイレからタンクレストイレへのリフォームが最も費用がかかりますが、使用時の体の負担や掃除の手間などを考えると、リフォーム費用をかけてでも交換しておく方が使いやすく快適になります。

タンクレストイレを壁排水トイレにお得に取り付けるには?

タンクレストイレを壁排水トイレにお得に取り付けるには一括見積りが便利です。タンクレストイレの本体価格は約32万円~程度しますが、トイレリフォームを行っている業者さんは独自のルートでトイレ本体を仕入れており最大で45%程度の大幅割引をしてくれることが多いです。

家仲間コムの見積もりサイトには約1000社の登録業者さんがいて、「壁排水」や「床排水」のトイレのリフォーム経験が豊富なので安心です。また、匿名・無料で見積もり依頼ができるのでしつこい勧誘などもありません。


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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

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noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
編集者画像

大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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