ステンレス製キッチンのメリット・デメリット|人気のメーカー3選
スタイリッシュな光沢と素材感から人気のステンレスキッチンは、プロも愛用する代表的なキッチン設備の材質です。今回は、ステンレスキッチンの魅力と取扱いメーカーの人気シリーズをご紹介します。後ほど詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。
POINT この記事のポイント
・ステンレスキッチンのメリットは、「スタイリッシュで高級感がある」「無機質でクールな印象がスッキリ見える」「汚れがつきにくい」「錆びにくく耐久性が高い」「匂いがつかない」など
・ステンレスキッチンのデメリットは、「無機質な印象は好みが分かれる」「経年と共にくすんで光沢がなくなる」「重いものを落とすとへこむことがある」「サビには強いがもらいサビには注意」など
・ステンレスキッチンの本体価格目安は60万円が相場で、上位モデルになると200万円ほどかかることもある
・ステンレスキッチンで人気のあるメーカーは「サンワカンパニー」「クリナップ」「LIXIL」の3社
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ステンレスキッチンの特徴
キッチンのシンク部分はステンレス素材でできていることが多いので、大半のご家庭ではキッチンにステンレス部分があります。ステンレスキッチンは、このシンクに使用しているステンレスを調理スぺースや収納部分に至るまで、すべてに使用したオールステンレスキッチンのことを言います。そのスタイリッシュな見た目とクールさは、本格的な料理を作ることができそう!というイメージにもつながり、家のインテリア性も上質に魅せてくれます。
ステンレスキッチンのメリット
ステンレスキッチンのメリットは主に上の5つが代表的です。おしゃれな見た目だけでなく、キッチン設備としても耐久性が高くお手入れがしやすい点もステンレスキッチンのメリットです。
出典:ステンレスキッチン「エレバート」|サンワカンパニー
商品価格:555,800円~
こちらは人気のステンレスキッチンです。調理中に何かをこぼしても、さっと拭き取るだけで汚れが落ちるので、色うつりや匂いがつくこともありません。飲食店の厨房でも採用されているステンレスは、アルコールを吹き付けて殺菌消毒ができるほどの耐性がある点も衛生的で優れています。
ステンレスキッチンのデメリット
ステンレスキッチンのデメリットは主に上記の4点です。ステンレスの無機質でクールな見た目はメリットである反面、人によっては業務用すぎると感じる場合もあります。デザイン性の高いキッチン小物や観葉植物を取り入れて、少し柔らかさと動きを出してあげるのも良いですね。
ステンレスは耐久性が高いものですが、細かな傷がつきやすいというデメリットがあります。お手入れの際にメラミンスポンジや金たわしなどでゴシゴシこすると細かい傷が増えていきますので、柔らかいタオルやスポンジなどでお手入れするのがおすすめです。また、ステンレスのくすみ対策として、設置の際に表面をコーティングしておくとよいでしょう。傷や汚れから守ってくれて長持ちします。
ステンレスキッチンの設置費用目安
ステンレスキッチンの本体価格目安は60万円~で、上位モデルになると200万円ほどかかることもあります。設置にかかる費用はおおよそ下記が目安です。
キッチンリフォームの内容 | 費用目安 |
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ステンレスキッチン本体価格 | 60万円~200万円 |
設置工事費用 | 25万円~35万円 |
キッチンの内装工事費用 | 4万円~25万円 |
ステンレスキッチンで人気のあるメーカー
ステンレスキッチンで人気のある3大メーカーをご紹介します。ステンレスの良さはそのままに、インテリア性を高めたデザインのバリエーションも豊富に揃っているのでどんな住宅にも合わせやすくなっています。
ステンレスキッチン「グラッド45」|サンワカンパニー
出典:画像提供:ステンレスキッチン「グラッド45」|サンワカンパニー
商品価格:335,400円
サンワカンパニーのステンレスキッチンは、ステンレス素材を全面に採用し、無駄のない上質なデザインに仕上げています。ステンレスの美しさをより際立たせるために、扉やサイドパネルの小口が見えないよう加工にも配慮した設計になっています。
オールステンレスキッチンは、カビが発生しにくいので、いつも清潔に使うことができる点が魅力です。表面の傷や指紋が目立ちにくいバイブレーション加工をオプションで選ぶことも可能です。
サイズ | 幅:1800~2700mm 高さ:800~900mm 奥行き:650~900mm |
---|---|
キッチンタイプ | ウォール型/アイランド型/ペニンシュラ型 |
ステンレスキッチン「STEDIA」|クリナップ
出典:ステンレスキッチン「STEDIA」|クリナップ
クリナップのステンレスキッチンは、表面だけでなく内部にまでステンレスを採用し、キッチンの美しさや機能を内側からも支えます。サビや水・油汚れ、熱にも強いステンレスは、カビや匂いもつきにくく汚れも落としやすいので長持ちします。インテリアに合わせて表面のデザインが選べるので、無機質なステンレスが苦手な方でもステンレスの高い性能を存分に生かしたキッチンを導入することができます。
サイズ | 幅:1800~3000mm 高さ:800~900mm 奥行き:650~980mm |
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キッチンタイプ | ウォール型/アイランド型 |
ステンレスキッチン「リシェルSI」|LIXIL
出典:ステンレスキッチン「リシェルSI」|LIXIL
LIXILのステンレスキッチン「リシェルSI」は、使いやすさを高める機能性にこだわったキッチンです。
効率を良くする動線がすみずみまで考慮され、お手入れの手間をかけずに済むよう、汚れにくさや汚れ落ちも追及しています。ワークトップやキャビネット・引き出しの底板にまでステンレスを採用し、耐久性と清潔さにもこだわっています。
サイズ | 幅:2100~2850mm 高さ:800~900mm 奥行き:600~970mm |
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キッチンタイプ | ウォール型/アイランド型/ペニンシュラ型 |
ステンレスキッチンの3大メーカーまとめ
ステンレスキッチンはメーカー各社とも上位モデルになっていることが多いので、価格も高めに設定されていますが、耐久性が高くお手入れもしやすいので、キッチンの材質の中でも長く愛用できます。サイズやオプションなどによっても価格が変わってくるのでショールームなどで実際に見てみたり、業者に訪問見積りでカタログを見せてもらうなど、いろんなバリエーションを比較検討してみてくださいね。
長い目で見たら、ステンレスがお得
ステンレスキッチンは魅力的だけど、木製キッチンの方が安いし、見た目もほとんど変わらないし…と、迷われる方もいらっしゃるかもしれません。ステンレスキッチンが耐久性が高い理由は、本体(内部の箱)がすべてステンレスだからです。もし予算が合わなくて悩まれている場合は、扉やカウンターなど見える部分のグレードを下げ、費用を抑えるという方法をおススメします。見えない部分にお金をかけて、長い目でみてお得という選択、いかがでしょうか。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)
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アールイーデザイン一級建築士事務所代表。
住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。
著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)
【保有資格】
- 一級建築士(登録番号:第331817号)
- 既存住宅状況調査技術者(証明書番号:第02201400260号)
- 住宅性能評価員(終了証番号:第02170424号)
- インテリアコーディネーター(登録番号:011961A)
- 福祉住環境コーディネーター2級(証書番号:05201851)
- 震災建築物応急危険度判定士(認定番号:730220552)
【所属】
- アールイーデザイン一級建築士事務所:代表
- JIO|株式会社日本住宅保証検査機構:検査員 及び 評価員
- 三井ホーム株式会社:リフォームプランナー
noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note
利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。
大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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「見えない部分がステンレス」のキッチンが良い理由
ステンレスキッチンというと、カウンターや扉など、見た目に使われているのかな?と思いますが、実は見えない部分、内部の箱がステンレスでできているのです。内部の箱は通常木製のものが多いですが、木は湿気に弱い・臭いや虫もつきやすいなど、弱点も多くあります。これをすべてステンレスでつくることで、湿気に強く耐久性も高い、虫も寄せ付けないキッチンが出来上がるという訳です。見えない部分の実力を、ぜひ試してみませんか?
監修者:高橋 みちる(一級建築士)