フェンスを基礎なしで設置する場合の注意点

フェンスを基礎なしで設置する場合の注意点

住宅の敷地境界線を明確にしたり、外部からの侵入を防ぐためにフェンスを設置しておくと安心です。フェンスは地面に基礎を打ち込んで設置しますが、基礎工事をすると時間と手間がかかります。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・フェンスには、「敷地の境界線を明確にする」「防犯対策として」「外部からの視界を遮る」などの役割がある
・フェンスの設置方法は、「基礎ブロックを埋めてフェンスを設置」「杭を打ち込んで支柱を立ててフェンスを設置」「地面に置くだけの簡易フェンス」の3つ
基礎なしフェンスを設置する際は安全性を重視することが大切

1. 敷地の境界線を明確にする

最近は「オープン外構」という敷地と道路などの境界線をはっきりさせない外構も人気ですが、オープンであるがゆえに起こる問題もあります。

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気になる方は敷地の境界線にフェンスを設置しておくと良いでしょう。

2. 防犯対策として

敷地にフェンスがないことで開放感は得られますが、防犯対策としては少し不安になりますよね。フェンスがあることで「侵入に時間がかかりそう」と思わせることができるので、心理的に犯行を諦めるきっかけにつながります。フェンスの材質が、金属製やアイアン製であればより高い防犯効果が期待できます。

関連記事:年末年始は見直すチャンス!窓の防犯対策に最適な格子ルーバー取り付けの費用や素材の特徴は?

3. 外部からの視線を遮る

外部からの視線を遮るには、フェンスは効果的です。さらに植栽と組み合わせれば、人通りの多い道路沿いに立つ住宅でもずいぶん安心になります。

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監修者コメント
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隣地境界のフェンスにご注意

フェンスがあれば境界も明確になるので、隣地とのトラブルも少なくなります。でも都心部などに多い狭小地では、隣地境界ギリギリまで建物を建てているケースも少なくありません。このような場合、家のメンテナンスで足場を建てる時などは、境界にフェンスがない方がお隣さんの敷地もお借りして作業がしやすくなり、お互いにメリットがあります。隣地境界にフェンスを設置する場合はそのあたりも考慮し、できればお隣さんとも話をしながら決めていけるといいですね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

フェンスの設置方法は主に3つ!

フェンスの設置方法

フェンスの設置方法は主に上記の3つの方法があります。順番に設置方法を見ていきましょう。

1. 基礎ブロックを埋めてフェンスを設置

基本的にフェンスを設置する場合はこの方法を選択します。地面を掘って基礎となるブロックを埋めてフェンスを差し込み、モルタルを流し込んで固めます。最も強度が高くフェンスが安定するのがメリットです。

2. 杭を打ち込んで支柱を立ててフェンスを設置

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こちらは基礎なしのフェンスです。地面に杭を打ち込んで支柱としてフェンスを設置します。地面を掘って基礎を埋め込む作業がないため、費用を抑えられる点がメリットです。

3. 地面に置くだけの簡易フェンス

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簡易タイプのフェンスの強度は低いものですが、設置工事が不要であるため、費用が最も安く抑えられます。賃貸住宅など期間限定でフェンスを設置したい方には、費用も安く、ご自身で置くだけなので取り入れやすいですね。

基礎なしでフェンスの設置はできる?

さきほどフェンスの設置方法3つをご紹介しましたが、基礎なしでフェンスの設置は可能です。費用も抑えられますし施工も簡単になりますが、基礎なしフェンスには注意点もありますので、よく考えて基礎なしにするかどうかご検討ください。

基礎なしフェンス設置時の注意点

基礎なしフェンス設置時の注意点

基礎なしフェンスが設置できるといっても、一番は安全性を重視しておかなくてはいけません。上記のようなケースでは、必ず基礎を造っておくようにしてください。安全性にかかわる部分ですので、詳しく見ていきましょう。

1. 公共道路沿いなど

住宅が公共道路に面していたり、人通りの多い場所に建っている場合のフェンスはしっかり基礎を造って強度を高めておきましょう。経年劣化により万が一フェンスが外側に倒れてしまった場合、人的被害になり大事故につながります。

通行人に何も過失がなく、単にフェンスの劣化・メンテナンスの怠りによりフェンスが倒れてケガを負わせてしまった場合は、損害賠償請求の対象となることがあります。

2. サイズが大きいフェンス

サイズが大きいフェンス、重量のあるフェンスもやはり基礎はきっちり造っておくほうが良いでしょう。基礎なしの場合は、大きさや重量に耐えられずにフェンスが倒れてしまう恐れがあります。

3. 台風や地震の多い地域

台風は毎年似たような進路をたどりますので、台風が直撃するような場所のフェンスも基礎を造っておきましょう。地震の場合は予想が立てにくいですが、今後想定されているエリアにフェンスを設置する場合は、基礎を造っておくほうが安心です。

フェンスの基礎ありか基礎なしか迷ったらプロに相談!

ご自宅に設置するフェンスを「基礎なしにしたいけど強度も不安」という場合は、専門業者さんに現地見積もりをお願いして判断してもらうと安心です。フェンスの施工経験の多いプロの目で実際に見てもらうことで、基礎なしでもよい部分としっかり基礎を造っておくほうが良い場所のアドバイスがもらえます。

監修者コメント
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プロのアドバイスは頼りになる

インターネットの普及でいろいろな情報を得るのが簡単になりましたが、あくまでもそれは一般的な知識。その情報が自分の家にも使えるかどうか?となると、なかなか判断するのは難しいですよね。フェンスの設置は「外構工事」と呼ばれる分野ですが、外構工事には建築工事とはまた違った専門知識があります。気になる方は、悩むより先に外構屋さんに相談されれば、すぐに解決できるかもしれません。まずはお気軽に、ご相談なさってみて下さいね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

基礎なしフェンスの設置費用を一括見積り!

基礎なしフェンスの設置費用の見積もりを依頼する際は一括見積りが便利です。基礎なしということは強度が弱くなりますので、業者さんに現地訪問で基礎を造るかなしでも問題がないか確認してもらったほうが安心です。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

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noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

プロフィール


利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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