天井の解体工事はDIYでも可能|価格相場と手順をまとめて解説

天井の解体工事はDIYでも可能|価格相場と手順をまとめて解説

天井の解体をすると、おしゃれなカフェや事務所でよく見られる梁がむき出しの状態に変化させることもできますし、低い天井を高くすることも可能です。今回は、そんな天井解体リフォームについて実際の工事方法や価格相場、リフォームにあたっての注意点などを紹介します。まずはこの記事のポイントです。

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POINT この記事のポイント

・天井解体のメリット・デメリットはそれぞれ
・天井解体はDIYでも可能
・アスベストが使用されている場合は費用面や安全面で注意が必要
・天井解体にかかる費用の価格相場はおよそ5~10万円

メリット1. 部屋に開放感が生まれる

天井が低いことで部屋に圧迫感が生まれやすくなります。実際に、例えば身長が比較的高い人は身長が低い人と比べて低い天井に圧迫感や閉塞感を抱きやすいのではないでしょうか。

もちろん天井だけでなく間取りや部屋自体の広さも関係あるでしょうが、天井にも部屋の居心地に影響を与える一因があるように思えます。一方で、そんな低い天井は、一度解体することで高さを変えることもできるのです。

鉄筋コンクリート構造であろうと、木造であろうとプロの業者の方ならば、解体し高さを調整してから再び新たな天井を貼ることが可能だと言われています。天井が高くなることで開放感が生まれるので、それまで以上に居心地よく感じることもあるかもしれませんね。

メリット2.おしゃれな雰囲気を演出できる

リフォームについて調べていくと、「スケルトン化」という言葉がよく出てくるかもしれません。「スケルトン化」とは基本的には建物の構造以外を撤去し、天井や壁、配管や床までをもとに戻す工事のことを指します。

また、家のリフォームに関しては梁や柱、配管などの構造上の骨組みをそのままにして、内装を解体したり設備を交換したりする工事のことを「スケルトン工事」と呼びます。

そんなスケルトン化の一環として天井を解体することで、一般的な石膏ボードで構築された平らな天井ではなく、梁や配管がむき出しのおしゃれな空間を演出することができるようです。こういったありのままの天井は雰囲気も出ますし、カフェやオフィスなどでも最近は多く活用されていますね。

デメリット1.天井解体は手間がかかる

天井を解体する際は、その部屋の家具や家電などをすべて移動させる必要があります。といいますのも、天井を解体する場合は天井を構成している板や石膏ボードなどをすべて除去することになるため、除去したものがすべて下に落ちてしまいます。そのため、工事に当たっては手間がかかることもあります。

監修者コメント
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天井の裏側は外部空間

天井高さを上げれば開放感もあり、部屋も広く見えますね。しかし天井材を撤去する際に気をつけていただきたいのは、天井裏は通常「外部空間」(※構造による)ということです。虫が出入りすることもありますし、暑い・寒い外気が流入することもあります。もし天井裏に断熱材が施工されている場合は、断熱方法も考え直さなければなりません。天井を撤去する前に現況をよく調査し、少しでも不安があれば工事はプロにお願いしましょう。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

天井解体は自分でできる?DIYの方法とは

天井解体をDIYで行なう方法

天井の解体となると、脚立を使って幾人もの業者さんが行う大掛かりな工事になるというイメージを抱く人も少なくありません。

天井解体工事はもちろん業者さんに依頼して施工してもらうこともできますが、実はDIYとして自分で施工している人もいます。続いては、そんなDIYとしての天井解体工事についてその方法をざっくりと紹介していきたいと思います。

1.天井を切断して天井裏を確認する

まずは天井を本格的に解体する前に、天井裏の状態を確認しておく必要があります。場合によっては天井裏には電気配線などが配置されている可能性もあるためです。

天井を切断するとはいっても天井に点検口をあけて様子を見るだけでよいので、電動式ののこぎりなどを使って30センチほどの大きさに切り込みを入れ、穴をあけてみると良いと思います。

2.天井の壁紙をはがす

対象となる天井裏の状態に問題がないのなら、実際に天井を解体していきます。まずは一番外側にある天井の壁紙をはがしていきます。

3.天井の石膏ボードをはがす

壁紙をはがすと次に石膏ボードがお目見えするかと思います。そこかしこにビスが留まっていると思うので、それらを取り除き、石膏ボードを外していきましょう。

4.天井の下地板やベニヤ板を外す

最後に天井の下地部分を取り除いていきます。天井の一番奥には下地板が設置されているようなので、どんどん外していきましょう。場合によっては、その裏にさらにベニヤ板が設置されているかと思いますので、それらも併せて取り外していきます。

アスベスト製の天井は要注意!

天井を解体するにあたって、注意点もいくつかあるようです。その中でも、天井に「アスベスト」という材質が使われている場合は費用面や安全面で注意が必要となります。

アスベストは昭和30年ごろから保温材として新築を立てる際などに多く使用されてきましたが、アスベストの粉塵を吸い込むことで呼吸困難などの症状を発症する恐れがあるとして危険視されています。

それゆえ、アスベストを含む天井を解体する際は業者の方が防護服を着たり、処理に手間やお金がかかったりすることから工事費用が高額になります。また、もし自宅にアスベストが使用されているかどうか確かめたいのなら、事前に調査をしてもらうこともできます。

ちなみに平成8年以前に建てられた建物の場合、アスベストの規制が強くかかってはいないため材質調査をした方が良いかもしれません。また、アスベストが使用されている材質を撤去する場合、事前に申し出も必要なので注意しましょう。

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解体前にアスベスト調査をしよう

現在は製造が禁止されているアスベスト製品ですが、平成18年以前に建てられた家には、アスベストが含まれる建材が使われている可能性があります。建材として安定した状態にあれば特に心配する必要はありませんが、解体工事を行うとアスベストが飛散する恐れがあります。住まう人はもちろん、作業に携わる人たちにも健康被害のないよう、事前にしっかりと調査し、対策を講じておきたいですね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

天井解体にかかる費用の価格相場

天井を解体するにあたってまず気になるのはその工事費用ではないでしょうか。実際に天井解体にかかる費用の価格相場はおよそ5~10万円です。こちらの金額はあくまで天井を解体するだけの費用となります。アスベストが含まれている天井を解体する場合は、アスベストの処理費だけで1平方メートルあたり2万円~が目安となります。

まとめ

天井を解体する際は、その目的を照らし合わせながら費用や工事方法などを業者の方とよく相談することをおすすめします。その際は、複数の業者の方に相談したうえで、見積もりを比較検討してみましょう

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

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【所属】

noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

プロフィール


利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
編集者画像

大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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