耐震補強工事を考える|工事の内容と費用相場を知りたい
近年不安視されている大地震に備えて、家の補強が非常に大事になってきます。耐震補強工事については、対象となる建物によって内容が異なります。また、耐震診断を事前に行っておくことで、耐震補強工事が必要かどうかがわかるため、安全性の面からも重要視されています。今回は、そんな耐震補強工事について、その詳細やかかる費用の価格相場について紹介していきたいと思います。後ほど詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。
POINT この記事のポイント
・耐震補強工事の種類は主に、「屋根の軽量化」「耐震金具の設置」「柱や梁の交換」「建物の基礎部分の補強」「外壁の補強」の5つ
・耐震補強工事の費用の価格相場は、150~200万円程
・予算内で必要な耐震補強工事を行うためには、補助金を活用するほか、効果が高い耐震工事を先に行うのがポイント
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耐震補強工事は注意深く行おう!
地震が多い日本において、耐震補強工事は現在必要とされています。確かに、特に木造住宅では耐震診断の結果補強工事を必要とするケースが多く、実際にさまざまな業者が耐震補強工事を売り出しています。しかし中には、悪徳業者もあるので、耐震補強工事を依頼する場合は注意が必要なのです。
例えばすぐに契約を結ぼうとしてくる業者や、「この家は危険です」などと不安を募らせるような業者は、高額な工事費をふっかけて詐欺まがいな工事を行うケースも多くあります。そういった悪徳業者に引っかからないためには、まず耐震診断を依頼して、見積もりを出してくれるかどうかを確かめましょう。耐震診断もせずに、耐震補強工事の詳細を知ることはできません。
また、1981年6月以前に建てられた家の場合、耐震補強工事が必要となることが多いです。これには、この時期に建築基準法の耐震基準が大きく強化されたことが関係しています。この場合、より細かな耐震診断を必要としますので、数分程度で診断するような業者は、信用しないほうが良いかと思います。ぜひ、信頼のおける業者を選んで施工してもらってみてください。
耐震補強工事の種類について
続いては、実際に耐震補強工事を行う際に、知っておきたいその種類について紹介していきましょう。耐震補強工事は、対象となる建物によっても行うべき工事が異なります。全体的な耐震度を高め、安全を確保することを目標とするため、家によって異なる耐震工事を施す必要があるのです。その具体的な耐震工事の種類は、以下の通りになります。
屋根の軽量化
特に瓦屋根は、重量があるため耐震面で一段劣ります。瓦屋根やその他の重量感ある屋根の素材を軽量化することで、地震が起きた際に家へもたらす作用を減らすことができるのです。最近は、金属製の屋根やストレート屋根へと変更することで、耐震化を図る工事も行われています。また、屋根工事はその家に住みながら行うことができるので、多少の騒音はすれど生活に不自由なく済む工事でもあるのです。
耐震金具の設置
梁や土台、筋交い(自身の横揺れに強い部位)、柱などに専用の耐震金具を設置することで、耐震補強工事を行うこともできます。耐震金具はそれぞれつけるべき場所や用途などが異なっており、大抵は1か所につき数万円で施工することができます。また、筋交いを新しく設置することも耐震補強工事として有効です。この場合、壁や床などの内装部分を壊すことなく工事ができるため、安価で済むことも魅力の一つです。
柱や梁の交換
特に古い木造住宅の場合、ありとあらゆる場所で経年劣化がみられます。なかでも、見てみると柱や梁などが腐っているということがあります。その場合、柱を交換し、梁をかけ替えることで、耐震補強工事を施すことができます。また、リフォームなどで間取りを変更した場合にも、柱や梁の場所を変えることで耐震性を補強することができるのです。
建物の基礎部分の補強
建物を一度スケルトン状態にした後、劣化している建物の基礎部分を補強し耐震化を図ることもできます。この場合、工事中家に住み続けることができないうえ、大掛かりな工事になりますので、費用もかさみます。
外壁を補強する
外壁を一度取り外し、ブレースを取り付けて補強工事を行うという方法もあります。この場合、室内もしくは室外からいったん外壁を取り外す必要はありますが、内装には手を付けることなく工事を済ますことができます。家に住み続けることも可能です。
外壁部分は、耐震上とても大切な部分ですので、補強しておくことは自身に備えるためにも非常に必要なことなのです。工事の中で、壁の劣化状況を見ながら、必要な補修も施工してもらえますので、古い家にも最適な耐震補強工事かもしれません。
予算内で必要な耐震工事を行うコツとは
耐震工事が必要なことは重々承知していても、現実的な話において予算が問題になります。安全性はもちろん重要だとわかっていても、中にはそんなに予算はかけたくない、という方も多いのではないでしょうか。そこで、予算内で必要な耐震補強工事を行うためのコツを紹介していきたいと思います。
1. 耐震補強工事には補助金が出ることも!
お住まいの自治体によっては、耐震工事を行う際に補助金を配布しているところもあります。まずは自治体へ確認してみてください。工事まではいかなくても、耐震診断が無料になることもありますので、ぜひチェックしてみてください。
2. 効果が高い耐震工事を先に実践して行く
耐震補強工事を効率よく行うためには、まず優先順位を付けることが大切です。全てを補強するともちろん工事費もかかってしまうため、耐震診断を行ったうえで、危険度が高い部分から耐震補強工事を進めていくと予算内で落ち着かせることができます。
耐震補強工事にかかる費用の価格相場とは
耐震補強工事は、決して安いものではありません。しかし、いつ来るかわからない地震に備えるためには、耐震補強工事は必要不可欠なものでもあるのです。その費用の価格相場としては、150~200万円となります。しかし部分的な工事も可能ですので、まずは一度業者の方見積もりを出してもらってみてください。
まとめ
耐震補強工事は、これからの時代とても大切な工事でもあります。お住まいの住宅に十分な耐震性があるのかどうか不安な方は、ぜひ一度耐震診断だけでも受けてみてください。その上で、ぜひ耐震補強工事も検討してみてください。
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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