2階リビングリフォームの気になる費用目安|リフォームの種類別に紹介

2階リビングリフォームの気になる費用目安|リフォームの種類別に紹介

今まで日当たりが悪く、暗いリビングだった住宅でも、2階リビングにすることで日当たりが良くなり、明るく快適に過ごせるようになります。他にも、開放感のあるリビングになったり、外部からの視線を気にしなくてよくなるなど、メリットがたくさん存在します。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・2階リビングのメリットは、「日当たりが良くなるので、部屋が明るくなる」「広いリビングを確保できる」「バルコニーと相性が良い」「外からの視線を気にしなくてよい」など
2階リビングリフォームの施工期間は、おおよそ1ヵ月~2ヶ月程度
・2階リビングリフォームは、工事内容が広範囲になることに加え水廻り設備などの工事も必要なため、内容によっては高額になる場合がある

どうして2階リビングがおすすめなの?

2階リビングのメリット

昔の住宅では、リビングは1階にあるのが当たり前で、2階リビングという発想はここ数年で認知され始めた間取りです。さて、その新しい発想の間取りである2階リビングが、どうしておすすめなのか?2階リビングのメリットをご紹介します。中でも「日当たりが良くなる」点と「外からの視線を気にしなくてよい」点は、大きなメリットではないでしょうか?

施工期間はどれぐらい?

2階リビングリフォームの施工期間は、おおよそ1ヵ月~2ヶ月程度かかることが多いようです。水廻り工事、壁や天井などの張替え、1階の新たな基礎工事、床や壁の再構築などが必要で、工事内容も広範囲に及ぶためです。

2階リビングリフォームにかかる費用

では、気になる2階リビングリフォームにかかる費用を見てみましょう。工事内容が広範囲になることと、水廻り設備などの工事も必要なため、内容によっては高額になることもあります。

1.耐震補強工事

元々リビングは部屋の中でも広い間取りであることが多く、その分上階を支える柱が少ないと考えられます。もちろん建築基準法に基づいた耐震工事はされているはずですので、柱が少ないからといって心配することはありません。

2階リビングリフォームをするにあたって、1階には、寝室や子供部屋などの各居室を設けることになりますが、その際、柱や壁などに耐震補強工事をすることで、住宅全体の耐震性を上げることが可能になります。この耐震補強工事をする場所が多くなればなるほど、費用もかかってきます。現状の住宅がどの程度の耐震性があるかによって、部分的な耐震補強工事で済む場合もあります。

耐震補強工事の内容は、主に

●基礎の作り替え
●基礎と土台を金物で緊結する工事
●壁の補強
●筋交いの接合部分を補強


などが挙げられます。耐震補強工事はその工事の内容や範囲によって大きく変わります。

■基礎工事の費用目安:おおよそ"4万円~5.5万円"/㎡
■外壁工事の費用目安:おおよそ"13万円~15万円"/㎡
■内壁工事の費用目安:おおよそ"9万円~12万円"/㎡

監修者コメント
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2階のほうが壁が少なく、大空間も可能

2階は1階に比べ、日当り・通風・眺望などの居住環境が良く、日中多くの時間を過ごすリビングが2階にあったら快適ですよね。実は2階のメリットは環境だけでなく、地震時に家を支える耐力壁が1階よりも2階の方が少なく済むため、広々とした大空間が作りやすいのです。もしリフォームで間取りを変更する場合は、必ず信頼できるプロに相談し、リフォーム後の間取りが耐震基準を満たせるよう、しっかりとプランニングしてもらいましょう。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

2. 水廻り設備

2階リビングリフォームをするにあたり、家事の動線を考えると、水廻り設備も2階へ移動させるほうが使い勝手が良くなります。水廻り設備とは、キッチン、浴室、洗面所、トイレなどが挙げられます。水廻り設備を2階に設けるためには、一般的には、外壁に沿って外部に配管等の設備を新設する方法が採用されます。

■キッチン増設の費用目安:おおよそ"250万円~"
■トイレ増設の費用目安:おおよそ"50万円~150万円"
■浴室増設の費用目安:おおよそ"150万円~250万円"

水廻り設備の施工費用は、現状や環境、施工内容によって特に大きく異なります。水廻り設備をまとめてリフォームすることで、大幅割引のある業者さんもありますのでよく相談しましょう。

監修者コメント
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2階の水まわりの注意点

水まわりは使い勝手も大事ですが、見えていない部分にも気をつけたいところです。蛇口をひねれば湯水が出ますし、排水は流れていきますね。これは給排水管が壁や天井・床下などに隠れて配管されているからです。水が流れれば排水管から排水音が発生しますし、給排水管からは漏水などの不具合が生じるかもしれません。水回りは1階にある方が維持管理がラクですが、2階に設置する場合は遮音対策や配管の点検などができるよう、しっかり検討してもらいましょう。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

3.内装工事

内装工事とは、壁や天井の壁紙交換や、フローリングの張り替え、間仕切りの撤去などの工事のことを指します。使用する壁紙などの材質によって施工費用が大きく変わってきます。

■内装工事の費用目安:おおよそ"~50万円"
(一般的なグレードの内装材の場合)

まとめ

今回お伝えした2階リビングリフォームの費用目安は、あくまでも目安です。現状やリフォーム内容、使用する素材、設備などによって大きく異なってきますので、一概にいくらというのは難しいのですが、業者さんに値引き交渉などもしつつ、よく相談することが大切です。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

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noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
編集者画像

大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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