床暖房リフォーム・工事の価格相場とは|床暖房の種類も紹介

床暖房リフォーム・工事の価格相場とは|床暖房の種類も紹介

冬場にも快適で、足元から温まるとして人気も高い床暖房。いろいろなメーカーが床暖房システムを販売していますが、リフォームも人気が高いものとなっています。しかし、工事費や電気料金などの理由から床暖房リフォーム・工事に踏み切れない方も多くいらっしゃいます。そこで今回は、床暖房リフォーム・工事にかかる価格相場や、床暖房の種類などについてご紹介していきたいと思います。後ほど詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・床暖房のシステムは、大きく分けて「電気式床暖房」と「温水式床暖房」の2つ
・電気式床暖房のメリットは工事費が安いことで、デメリットは光熱費が高い傾向にあること。反対に温水式床暖房のメリットは光熱費が安いことで、デメリットは工事費が高いこと
・床暖房のリフォームの価格費用は80~100万円が相場

市販されている床暖房システムは、大きく分けて2種類!

床暖房の2つのシステム

それではまずは、現在販売されている床暖房システムの種類についてご紹介していきましょう。床暖房システムは、大きく分けて2種類に分類されます。

1. 電気式床暖房とは?

床暖房システムの中でも、電気を熱源としているものが電気式床暖房です。この場合は、施工法が2種類あります。

一つ目は、既存の床材を剥がして、床下にヒーターを内蔵したパネルを張るといった施工法の電気式床暖房です。この場合、ヒーターを内蔵したパネルを設置することで、通電した電熱線で床を温めるといった仕組みとなっています。また、この施工法の場合、床材を剥がしての工事となりますので、床部分に断熱材が入っていないと効果が薄れてしまいます。したがって、断熱材が入っていない床の場合、同時に断熱材を設置する工事も施工されることが多いです。

くわえて、床暖房の設置工事費とは別に、床の補修工事なども必要になってくることがほとんどです。工事自体は比較的簡単なものですが、追加工事が増えてくると費用が高額になりやすい施工法でもあります。

電気式床暖房の設置に関しては、もう一つ施工方法があります。それが、既存の床材を剥がさずに、上から直貼りする方法です。既存の床材の上に、ヒーターが内蔵されている床材を貼り付けるだけの工事ですので、工期も短めですむ簡単な工事となります。しかし、一方で直貼りの場合デメリットもあります。既存の床材を剥がさずに施工することで、ほこりなども出なく簡単な工事である一方、どうしても床材を重ね張りという形となってしまうので、その分厚さが出てしまいます。15ミリ前後の段差ができてしまうときもありますので、バリアフリーの工事済みであったり、これからそういった予定がある方には、あまりおすすめできない工事となります。

電気式床暖房のメリット・デメリット

電気式床暖房のメリット・デメリット

続いては、電気式床暖房システムを設置したい場合に、知っておきたい知識として、そのメリット・デメリットをご紹介していきたいと思います。

まず大きなメリットとしては、電気式床暖房の設置にかかる工事費の安さにあります。フローリングなどは、どうしても一定期間たつと劣化し、張替えが必要となりますので、その際に床暖房システムを設置するリフォームにすれば、工事費も削減できます。また、電気式床暖房は定期的なメンテナンスなども基本的に不要ですので、そういった面でもコストや手間は抑えることができます。

しかし一方で、電気式床暖房システムのデメリットの一つにランニングコストの高さがあります。電気式暖房システムは、どうしても電熱線に通電させることで、熱を発生させる必要があります。電熱線によっては、結合部分が冷たくなってしまい、温かさに違いが出てしまう場合もありますし、それ以上に床暖房自体の立ちあがりが遅い場合がほとんどです。したがって、電気式床暖房を設置するにあたっては、部屋の用途や広さによって使い分ける必要があります。洗面所や脱衣所など、1日に使う頻度が少なく、比較的狭い場所の場合は電気式床暖房が最適だといえます。

2. 温水式床暖房とは?

続いては、もう一つの床暖房システムとして温水式床暖房をご紹介していきましょう。温水式床暖房とは、電気を熱源にしている電気式床暖房とは異なり、温水を専用のパイプに循環させることで部屋を暖めるシステムのことを言います。お湯を沸かせる方法としては別置きのボイラーなどで、石油やガス、電気を使用する必要があります。このシステムを導入する場合には循環させるためのポンプの設置や配管工事、温水を作りだすための給湯器などの設置も必要となってきます。

監修者コメント
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温水式か電気式か、選べない場合もある

床暖房には上記のように、電気ヒーターと温水循環の二つの方式がありますが、どちらを選べばいいか悩ましいところですね。しかし家の状況によっては、どちらかしか選べない場合もあります。例えばマンションなどで契約電力の上限が決められていれば、電気式は大きな電力を消費するため容量オーバーになることもありますし、温水をつくる熱源機の設置スペースが確保できなければ、温水式を選択できない場合もあるのです。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

温水式床暖房のメリット・デメリットとは?

温水式床暖房のメリット・デメリットとは?

それでは実際に温水式床暖房を設置する際に頭に入れておきたい、そのメリット・デメリットについてご紹介していきましょう。先ほどご紹介した通り、温水式床暖房システムは設置にいろいろな設備が必要となります。したがって、工事費が比較的高額となりやすいことが一番のデメリットといえます。

一方、温水式床暖房は、電気式のものと比べて立ち上がりが早く、光熱費も抑えられることが最大のメリットです。また、給湯器を選ぶ際に、効率の良いものを選べば、さらに光熱費を抑えることができますので、ランニングコストも安くなります。したがって、使う頻度が高い部屋や、面積が広い場所などは、温水式床暖房がお勧めとなります。しかし一方で、温水式床暖房は、給湯器や配管などの点から、定期的なメンテナンスが必要となります。それらを踏まえたうえで、しっかりと検討してみてください。

床暖房リフォーム・工事にかかる価格相場とは?

床暖房リフォーム・工事にかかる価格相場とは?

床暖房リフォーム・工事では、先ほどもご紹介しました電気式床暖房を選ぶか、温水式床暖房を選ぶかで多少費用に変動があります。一般的には、リフォームの価格相場としては80~100万円ほどが目安となっています。

一方、取り付けなどの大掛かりな工事ではなく、修理や部分的なものでしたら、20万円前後が価格相場となっています。希望するメーカーがなかったり、機能面を重視しないのならば、型落ちのものも多数ありますので、ぜひ業者の方に希望を伝えてみてください。

まとめ

いかがでしたか?床暖房リフォーム・工事に関しては、電気式のものか温水式のものかで初期費用やランニングコストも変わっていきます。設置したい部屋の用途や、使う頻度、広さなどによって使い分けることで、無駄な費用を抑えることもできますので、ぜひ参考にしてみてください。

監修者コメント
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床暖房の予算は早めにご相談を

床暖房の熱源を電気にするか、温水式にするか。また温水式とした場合も温水を電気でつくるか、ガスでつくるか。そして床暖房のパネルは今のフローリングの上に重ねて張るか、それとも剥がして張り替えるか…。選択肢はたくさんありますし、どれを選ぶかで予算は大きく変わってきます。また現況によっては選べないものもあります。床暖房にしようと思ったら、早めにプロに現況を見てもらい、相談できるといいですね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

【保有資格】

【所属】

noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

編集責任者プロフィール
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編集責任者

家仲間コム編集部

プロフィール


利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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