屋根・屋上防水工事の基礎知識|工法別にかかる費用は?

屋根・屋上防水工事の基礎知識|工法別にかかる費用は?

屋根・屋上を適切に防水して、雨漏り対策をしておくことは大切です。防水がされていないと、台風や豪雨の際に天井から雨漏りがして住宅全体が傷む原因となります。今回は、屋根・屋上の防水に関する基礎知識をお伝えします。防水工法別の費用目安もご参考になさってください。まずはこの記事のポイントを以下にまとめました。

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POINT この記事のポイント

・屋根・屋上に防水対策をするのは主に雨による雨漏りを防ぐ目的
・防水工事は「ウレタン防水」「シート防水」「FRP防水」「アスファルト防水」の4つ
・防水工法には耐用年数がそれぞれあるが約5年を目安に定期点検するのがおすすめ

屋根・屋上に防水が必要な理由

屋根・屋上には基本的に建築時に防水対策が施されています。主に雨による雨漏りを防ぐ目的で防水対策をします。雨漏りが発生すると雨が住宅内部に侵入し、天井・柱・壁などを伝って下地部分まで染み込み基礎部分が腐食していきます。

基礎が鉄筋であっても雨によって錆びてしまい、住宅を支える重要な部分の強度が落ちて倒壊が起こる危険性もあるのです。上記の理由から、屋根・屋上だけでなく外壁やベランダ・バルコニーなど外に出ている部分には必ず防水対策が必要です。

また、過酷な天候にさらされる屋根・屋上の防水対策は永久ではなく経年劣化してしまいます。耐用年数を迎えたら定期的にメンテナンスをすることも大切です。

屋根・屋上防水工事の4つの工法

屋根・屋上の防水工事には数種類の工法があり、施工費用や耐用年数が異なります。ご予算や適所に合うものを選ぶことが大切です。では、屋根・屋上防水工事の主な4つの工法の耐用年数と費用目安を一覧にしました。

工法耐用年数費用目安
ウレタン防水10~12年2,500円~7,000円/㎡
シート防水10~12年2,100円~7,500円/㎡
FRP防水8~10年4,000円~~7,000円/㎡
アスファルト防水15~20年5,500円~8,000円/㎡

各工法の特徴やメリット・デメリットは以下の項目で詳しくご説明します。

1. ウレタン防水

屋根・屋上のウレタン防水屋根・屋上のウレタン防水(※画像はイメージです)

ウレタン防水工法は、液状の樹脂を使用し現場で仕上げる工法のことを言います。

ウレタン防水のメリット

・複雑な形状をした場所でも完全な防水膜を加工することができる。
・改修工事が簡単。
・廃材が出ないため、工期と費用が抑えられる。

ウレタン防水のデメリット

・防水層の厚さを均一にすることが難しく外部からの衝撃に弱い。

2. シート防水

屋根・屋上の防水工事屋根・屋上の防水工事(※画像はイメージです)

シート防水は、塩ビ樹脂やゴム系の材料を下地に貼り付ける工法のことを言います。下地の種類や状態・使用用途によって「接着工法」「機械的固定工法」があります。

接着工法

下地とシートの裏面に接着剤を塗り張り付ける工法で、軽度の歩行程度の場所であれば、この工法が適用できます。

機械的固定工法

下地に緩衝材を使用し、鋼板やビスなどで防水層を機械的に固定していく工法です。歩行用には適していません。メンテナンス時に既存の防水層の上から被せて施工できます。

シート防水のメリット

・施工が簡単なので工期や費用を抑えることができる。

シート防水のデメリット

・厚みが薄いため損傷しやすい。
・複雑な場所への施工が難しい。

3. FRP防水

屋根・屋上のFRP防水屋根・屋上のFRP防水(※画像はイメージです)

FRP防水は、下記の施工手順で行われる工法です。

1. ポリエステル樹脂を塗布した上にガラスマットを張り付けます。
2. 上からポリエステル樹脂を塗布し硬化させます。
3. さらにその上にポリエステル樹脂を塗布して防水層を作っていきます。

FRP防水のメリット

・軽量で強度があることから、屋根・屋上以外にもベランダなど様々な用途で使われている。
・防水工法の中で最も耐水性・耐候性・耐食性・成形性に優れている。

FRP防水のデメリット

・下地との接着が強力なため地震等で割れてしまうことがある。
・施工中に臭いがする。

4. アスファルト防水

屋根・屋上のアスファルト防水屋根・屋上のアスファルト防水(※画像はイメージです)

アスファルト防水は、合成繊維の不織布にアスファルトを含ませてコーティングしたシート状の屋根材を貼り重ねて施工する工法です。

アスファルト防水のメリット

・防水層が厚いため施工のばらつきが少ない。
・耐用年数が長いので安心。
・屋上緑化などの仕上げも可能。

アスファルト防水のデメリット

・他の防水工法と比較すると費用が高い。

屋根・屋上は定期的なメンテナンスが大切です

上記でご紹介した防水工法には耐用年数がそれぞれありますが、天候などの条件によって耐用年数が短くなることもあります。おおよそ5年を目安に定期点検をし、必要であれば早めにメンテナンスをしましょう。

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執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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