押入れのカビ対策は「換気」「除湿」「掃除」の3つ|有効な予防策を紹介
秋に増えやすいアレルギーは、実はカビが原因であることが多いんです。住宅の中でもカビが生えやすい押入れにはきっちりカビ対策をしておきましょう。今回は、押入れに発生しやすいカビを予防する対策や、発生してしまったカビを取る方法などを解説します。まずはこの記事のポイントを下記にまとめました。
POINT この記事のポイント
・押入れに発生しやすいカビ予防対策のポイントは「換気」「除湿」「掃除」
・すのこの上に物を置いたり整理棚を使ったりするのがおすすめ
・湿気取り剤や除湿機や扇風機を使うのも有効
・押入れのカビが除去しきれない場合は押入れリフォームをしたほうが良い
1. 押入れの「換気」
押入れにはたくさんの物を収納することが多いので、どうしてもぎゅうぎゅうに物を詰め込んでしまいますよね。物を詰め込みすぎると、上手に換気ができません。
1-1. すのこの上に物を置く
押入れ収納は「通気性」が大切です。荷物を入れる前にすのこを全体に敷いて、その上に物を収納していきましょう。すのこの下から風が通り、通気性が良くなります。
1-2. 整理棚を使う
物を収納する時に上に重ねて積み上げてしまうと、隙間がなくなり通気性が悪くなります。押入れ整理棚やプラケースなどを利用して、積み上げ方式の収納は避けましょう。物と物の間に隙間を開けることで通気性が良くなります。使った布団は、人の汗や体温などでカビが発生しやすい状態です。必ず天日干しするか布団乾燥機で乾燥させてから押入れに収納しましょう。
2. 押入れの「除湿」
押入れは湿気が溜まりやすいので「除湿」できる環境を整えることが大切です。
2-1. 湿気取り剤を使う
湿気を含んだ空気は下に溜まりますので、湿気取り剤は下の方を中心に置いていくと効率よく除湿できます。
物と物の間には、細長い棒状の湿気取り剤が置きやすくて便利です。湿気取り剤には取り換え目安が記載されていますので、押入れの入り口などに期限をメモして分かりやすく貼っておくと交換忘れがなくなります。
2-2. 除湿機や扇風機を使う
押入れのふすまは閉めたままにせず、日に一度は開けて空気を入れ替えましょう。その際、除湿機を併用すると効果的です。
除湿機がない場合は、扇風機で押入れ内に風を送るのも効果的です。雨の日は湿度の高い風を送ってしまうので、お天気の良い日を選びましょう。
3. 掃除
押入れ内の掃除は物が多いので大変ですが、大掃除の時にはぜひ押入れ内も掃除してください。湿気を含んだほこりはカビの発生の原因にもなりますので、やはり掃除は重要です。
掃除をしやすくするためにも、整理棚を使ったり、キャスター付きのプラケースを使って取り出しやすい工夫をすることが大切です。
押入れのカビ対策|除去編
すでに押入れにカビが発生している状態であれば、一刻も早くカビの除去をしなくてはいけません。
1. 押入れ内の物を全て取り出す
収納したものを取り出すのは面倒ではありますが、カビが生えている以上すべて取り出さなくてはいけません。そのまま放置しておくとどんどんカビが広がり、収納している物もすべてカビが繁殖して使い物にならなくなります。
取り出したら、カビが生えていないか中身を確認しましょう。処分できるものは処分し、処分できない物は消毒用アルコールですべて拭き取っていきます。消毒用アルコールを使用する際は、換気を良くしてマスクやめがねで顔を防御し、火の元には十分注意してください。
2. 押入れ内を消毒する
押入れ内のカビが生えているところを重点的に、消毒用アルコールで拭きとっていきます。カビを拭き取ったら、押入れ全体にも消毒用アルコールをふきかけて拭き掃除をしておきます。消毒し終わったら、扇風機や除湿機で完全に乾かします。
3. 拭いてもとれないカビの場合
広範囲にカビが発生している場合、消毒用アルコールでは対処できません。押入れの下地にまで広がっている可能性があるので、業者に依頼して押入れリフォームをおすすめします。下地にまで広がっていると、家の基礎部分の腐食につながり家屋の倒壊の恐れがあります。
押入れリフォームする際は「調湿建材」を使用すると湿気対策になりカビの発生を防いでくれます。また、掃除がしやすいクローゼットにリフォームするのもおすすめですよ。
関連記事:押入れをクローゼットにリフォーム!湿気対策を忘れずに。
押入れのカビ対策まとめ
押入れはもともと通気性が悪く湿気が溜まりやすいので、カビが発生しやすい場所です。押入れに収納する際には、ご紹介したポイントに気を付けてカビ予防をしましょう。カビが発生してしまったら、早めに除去することで広がりを防ぐことができますよ。
押入れに換気扇をつけるには
押入れやクローゼットには湿気や臭いがこもりやすく、カビも生えたりしてお困りの方も多いですよね。そんな時、換気扇によって空気の循環をつくることができれば、湿気を排出しカビの発生を抑えることにも役立ちます。換気扇は天井付けの場合はダクトの配管工事が必要ですが、外壁に面した押入れなら、壁付けの換気扇を簡単に設置できる場合もあります。気になる方はぜひ、信頼できるプロに相談してみてくださいね。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)
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アールイーデザイン一級建築士事務所代表。
住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。
著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)
【保有資格】
- 一級建築士(登録番号:第331817号)
- 既存住宅状況調査技術者(証明書番号:第02201400260号)
- 住宅性能評価員(終了証番号:第02170424号)
- インテリアコーディネーター(登録番号:011961A)
- 福祉住環境コーディネーター2級(証書番号:05201851)
- 震災建築物応急危険度判定士(認定番号:730220552)
【所属】
- アールイーデザイン一級建築士事務所:代表
- JIO|株式会社日本住宅保証検査機構:検査員 及び 評価員
- 三井ホーム株式会社:リフォームプランナー
noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note
利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。
大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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しまう前に湿気を飛ばそう
押入れには湿気がこもりやすいですが、湿気の発生源は、水分を多く含んだものを収納していることが原因となっている場合が多くあります。特に布団は、寝ている間に体から放出される水分を含み、朝起きてすぐは湿った状態になっています。起きたらまずは掛け布団を剥がし、寝ていた部分を空気にさらし、できるだけ早く乾燥させるように心掛けましょう。湿ったものを収納しないのも、押入れのカビを防ぐ大きなコツです。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)