屋根裏部屋にベストな階段とは|注意点や費用目安を解説

屋根裏部屋にベストな階段とは|注意点や費用目安を解説

屋根裏部屋に上るための階段には「はしご階段」と「固定階段」がありますが、収納する物によってどちらが最適かが変わります。今回は、屋根裏部屋に設置する階段の選び方や施工方法、費用目安を解説します。後ほど詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・屋根裏部屋へ上がる階段は、主に「はしご」「固定階段」の2種類
・はしごの設置にかかる費用目安は7万円~12万円で、固定階段の設置にかかる費用目安は10万円~18万円
・自治体によって固定階段を設置できない場合は、収納家具を階段代わりに使用する方法もある

屋根裏部屋へ上がる階段の種類

屋根裏部屋へ上がるためには階段が必要ですが、屋根裏部屋に収納する物によって適した階段があります。

関連記事:屋根裏リフォームにかかる費用目安【施工内容別】と注意点を解説

屋根裏部屋へ上がる階段には主に下記の2種類があります。

・はしご
・固定階段


階段の種類としては、螺旋階段や外階段を設置する方法もありますが、これらの階段は本来の屋根裏部屋の用途から外れて建築基準法に触れてしまうことがあります。

1. はしご

屋根裏部屋へ上がる階段としてはしごを採用される方は多いです。特にお子様がいらっしゃるご家庭では、お子様にとって楽しい遊び場所としても喜ばれるでしょう。はしごを設置する場合は、屋根裏部屋に滅多に上がることがない場合がおすすめです。屋根裏部屋を使わない時は収納しておけるので、階下の邪魔にもなりません。

はしごには下記の2種類があります。

・天井に収納し、使う時に下ろしてくるタイプ
・取り外しできるタイプ


はしごの設置にかかる費用目安は7万円~12万円です。デメリットとしては、屋根裏部屋に大きくて重さのある物を収納する場合、はしごだと持って上がることが困難になる点です。

バランスを崩して落下してしまう危険性もあるので、屋根裏部屋の用途を先によく考えておくことが大切です。傾斜も急ですので、お子様や高齢者の昇降時にも注意が必要です。屋根裏部屋は定期的に開口部を開いて空気を入れ替えてあげると、湿気対策や換気になり屋根裏部屋の劣化を防ぎます。

2. 固定階段

固定階段固定階段(※画像はイメージです)

固定階段ははしごと反対の使い方をする場合におすすめです。はしごは重いものを持って上がるには不安定で危険ですが、固定階段は安定感があるので重たい物や大きな物を持って上がりやすく安全です。また、固定階段があることで屋根裏部屋と階下の空気が移動するので、通気性が良くなります。

デメリットとしては固定階段は設置スペースが必要になるので、階下が階段のために狭くなってしまうことです。さらに、1階から2階へ上がる階段と同じように造っていくためはしごと比較すると費用がかかります。固定階段の設置にかかる費用目安は10万円~18万円です。

2-1. 固定階段の注意点

お住まいの地域の自治体によっては、屋根裏部屋に固定階段を設置することが禁止されている地域があります。万が一禁止されている地域であった場合には固定階段ではなく、はしごを設置することになります。そうなると必然的に屋根裏部屋の用途が限られてくるので、屋根裏部屋の設置を検討したらまずは先に自治体に階段について確認しておくほうがよいでしょう。

建築基準法で屋根裏部屋の用途は収納部屋であることが定められており、居室として使うことはできませんのでご注意ください。

屋根裏部屋への階段の設置方法

屋根裏部屋に階段を設置する場合、はしごのほうが施工が簡単で固定階段は費用も時間もかかります。固定階段の場合は、自治体に設置してもよいか確認してから施工していきます。

1. 屋根裏部屋にはしごを設置する方法

屋根裏部屋に設置するはしごは、天井に開口部を造り、そこに取り付けていきます。屋根裏部屋へ上がる時には、開口部を開き屋根裏部屋に収納しているはしごを下ろして使用します。設置手順は下記の通りです。

1. 天井に開口部を設ける
2. 天井裏の根太を補強する
3. 天井裏からはしご本体を吊り上げ仮固定する
4. ネジなどの取り付け金具でしっかり固定する
5. 開口部に木枠を設置


「根太(ねだ)」とは天井材を支えるための横木のことで、根太をさらに補強して天井材が壊れないようにしておく必要があります。

2. 屋根裏部屋に固定階段を設置する方法

屋根裏部屋に固定階段を設置するには、一般的な階段の設置と同じように造っていきます。階段の昇り降りがしやすいよう、階段寸法は建築基準法で下記のように定められています。

階段 サイズ目安
蹴上(高さ) 23cm以下
踏面 15cm以上
階段と踊り場の幅 75cm以上

上記ではやや昇降しにくいという意見も多く、昇降のしやすさや安全性を考えると、実際の施工では下記のサイズで作られることが一般的です。

階段 サイズ目安
蹴上(高さ) 15cm
踏面 30cm以上

階段下も収納できるように作ってもらうと空間を有効活用できます。

関連記事:階段下を有効して収納スペースを作ろう!気になる費用や気をつけるポイント

3. 屋根裏部屋に固定階段(収納付き)を設置する方法

自治体によって固定階段を設置できない場合は、収納家具を階段代わりに使用する方法があります。階段下スペースも収納になるので、スペースの有効活用ができます。

この方法は固定階段ではないので安全確保が大切です。設置の際は専門業者に依頼して転倒防止対策をしてもらいましょう。

また、人が乗っても壊れないよう耐荷重量にも注意が必要です。収納家具を階段として兼用するには、屋根裏部屋までの高さと階下のスペースに合わせてサイズを測り、造り付けで設置してもらいます。先述した固定階段の寸法目安と同じサイズではなくても、屋根裏部屋を利用する人が使いやすいサイズの階段でも構いません。

屋根裏部屋の階段はDIYでも設置できる?

屋根裏部屋の階段を設置するには、住宅の構造に近い部分に手を加えることと間取りが変わってしまうので、DIYで行うにはかなりの困難を極めます。天井に開口部を設けたり、根太の補強を行い下地の強度を高めるなど、到底素人が簡単にできるものではありません。

天井の開口部に照明を取り付けるなど電気工事が必要な場合は特に、決して素人が行ってはいけません。
電気工事は電気工事士の資格を持った専門家による工事が必要です。施工経験が豊富な専門業者であれば、下地の補強や階段の勾配なども住宅に合わせて計算して設置してくれるので、プロに依頼したほうが安心安全に使用できます。

屋根裏部屋に階段を設置してくれる業者を探すには?

屋根裏部屋に階段を設置してくれる業者を探すには一括見積りが便利です。専門業者ならではの知識と多くの施工経験に基づいて、はしごと固定階段のどちらが合っているかを実際の造りを見てアドバイスしてもらえたり、安全かつ安心して使えるようプロの技術で施工してもらえます。

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執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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