【壁掛けテレビのメリット・デメリット】費用相場はどれぐらい?

 【壁掛けテレビのメリット・デメリット】費用相場はどれぐらい?

近年、テレビの壁掛け設置が人気を集めています。一見難しそうな壁掛けテレビですが、意外と簡単に設置することができ、テレビボードにはないメリットも存在します。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・近年、テレビの壁掛け設置が人気に
・テレビを壁掛けにすることで、テレビの設置スぺースが広く使えるほか、見た目もスタイリッシュになりスッキリした空間を演出できる
・地震発生時に、テレビが倒れる心配がない点も壁掛け設置のメリット
・壁掛けテレビの設置費用は、約3万円~8.5万円が相場

じわじわ人気が出ているテレビの壁掛け設置

 調湿建材さらりあーとと壁掛けテレビ|ダイケン  画像提供:調湿建材さらりあーとと壁掛けテレビ|ダイケン


出典:調湿建材さらりあーとと壁掛けテレビ|ダイケン

テレビの設置方法といえは、今まではテレビボードの上に置く方法が一般的でした。現在でも誰かのお宅訪問した際には、テレビボードの上に置かれたテレビのほうが多いのではないでしょうか?

ですが、最近の新築住宅や住宅リフォームでは、壁掛けテレビの人気がじわじわと高まってきています。なぜなら、新しいテレビはどんどん薄くて軽量になってきており、そのデザインを生かすには壁掛け設置が最適だからです。

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意外と手軽な壁掛けテレビ

以前のテレビには、ビデオやDVD、スピーカー、地上波アンテナ、BSアンテナ、LANケーブル…等々、様々な配線が必要とされていました。壁掛にするとなると、これらの配線をどうするか?と問題がどっさりあったものです。
ところが今のテレビは、最も簡単なものでは、配線は電源だけで他は全部無線対応というものもあります。これなら、テレビの荷重を支えられられる下地と電源さえあれば、簡単に壁掛けにすることができます。ぜひ、ご検討されてみてはいかがでしょうか。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

壁掛けテレビを設置するメリット

 壁掛けテレビを設置するメリット

壁掛けテレビを設置するメリットは上記の3つです。ひとつひとつを見ていきましょう。
 

1. テレビの設置スぺースが広く使える

 調湿建材エコカラットプラスと壁掛けテレビ|LIXIL 画像提供:調湿建材エコカラットプラスと壁掛けテレビ|LIXIL


出典:調湿建材エコカラットプラスと壁掛けテレビ|LIXIL

せっかくテレビが薄型になっているのに、テレビボードはあまり薄型ではありませんよね。それもそのはず、テレビボードまで薄型にしてしまうと、高さと重心のバランスが取れず転倒リスクが高まってしまうからです。昔よりはテレビボードもスリム化されていますが、薄型テレビを壁掛け設置にすればテレビボードを置くスペースが不要になり、空間を広く使うことができます。

2. 見た目がスタイリッシュでスッキリ

 調湿建材さらりあーとと壁掛けテレビ|ダイケン 画像提供:調湿建材さらりあーとと壁掛けテレビ|ダイケン


出典:調湿建材さらりあーとと壁掛けテレビ|ダイケン

テレビボードがなくなってテレビが壁掛け設置になると、見た目がスタイリッシュでスッキリとします。湿度をコントロールしてくれる調湿建材との相性も良く、リビングのインテリア性を高めるコーディネートとして人気があります。ゲーム機やスピーカーを設置するためにテレビボードを置く場合でも、テレビボードの上はスッキリしますよ!

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最近のテレビは薄くて軽いため、テレビボードの上にテレビを置いているだけだと、地震があった場合に転倒する可能性が高くなります。壁掛けテレビは壁にしっかりと固定して設置するため、壁が壊れない限りテレビが落下することはありません。設置不良の場合は落下する恐れがありますので、取り付け業者選びは大切です。

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壁掛けテレビを設置するデメリット

 壁掛けテレビを設置するデメリット

壁掛けテレビを設置するデメリットも上記の3つです。
 

1. 壁掛け設置ができない壁がある

 ひび割れた壁 ひび割れた壁(※画像はイメージです)

テレビは軽量になったとはいえ約20kg以上はありますので、重さに耐えうる強度を持っていない壁には設置ができません。ご参考までに、SHARPのテレビAQUOS 4Kハイグレードモデル「CL1ライン」の場合の重さは下記です。
 

テレビのサイズ 重さ
40V 約22kg
43V 約23kg
50V 約29kg
55V 約35kg


参照:AQUOS 4K ハイグレードモデル「CL1ライン」|SHARP

例えば昔ながらの土壁や砂壁は強度が低いため、そのままでは壁掛けテレビが設置できず、補強壁を造る必要があります。

関連記事:ボロボロの砂壁を珪藻土にリフォームするには?下地の確認が大切です

監修者コメント
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壁掛けには下地をしっかりと

テレビは薄型・軽量化が進んでいるとはいえ、画面の大型化にともない、壁に掛けるとなればやはり重量物です。石膏ボードの壁にボード用アンカーなどを使用して取り付けたりすると、設計耐荷重はクリアできていたとしても、地震時などに想定外の荷重がかかり、落下する危険があります。
壁掛け工事はDIYでもできますが、下地がわからないなど不安な方は、安全のためにもプロに依頼するようにしましょう。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

2. 配線が見える

新築の場合は最初から壁掛けテレビを希望していれば、壁の中に配線を埋め込む方法で設置ができます。リフォームで壁掛けテレビを設置したい場合は、配線カバーを使うか、壁をいったんはがして中に埋め込む方法があります。

3. 設置費用がかかる

壁掛けテレビの設置費用は約3万円~8.5万円が目安です。DIYで設置することも可能ですが、工具を購入する費用もかかりますし、下地の補強は失敗例も多くあります。壁もテレビもどちらも大切な資産ですので、プロの業者さんに依頼したほうが安全で安心です。万が一の施工不良のために、アフターサービスが補償されている業者さんを選んでおきましょう。

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壁掛けテレビ設置の気になる疑問を解決!

壁掛けテレビを設置するにあたり、施工の流れや配線の方法、またテレビとの位置が気になるところですね。ここでは壁掛けテレビの設置時に特に多い不安や疑問にお答えします。

1. 施工の流れは?

壁掛けテレビの施工は下記の流れが一般的です。
1. 壁の強度確認、弱ければ下地補強
2. 取り付け位置の確認
3. 配線を壁裏に隠蔽
4. 取り付け金具の固定
5. テレビを設置して完成!

1-1. 新築の場合

新築の場合は、上記の施工の流れで設置できます。実際に生活をしていないので、他の家具の配置や窓からの日差しなどをリアルに想像して設置場所を決めることが大切です。

1-2. リフォームの場合

リフォームの場合は、壁の材質と強度確認が重要です。コンクリートの場合はドリルで穴を開けて壁掛けテレビを設置します。石膏ボードの場合は強度が不足していますので、石膏ボード用の取り付け金具を使用するか、間柱(壁内部の太い柱)に取り付けます。

リフォームの場合はどうしても配線が見えてしまいますので、壁紙をはがして内部に配線隠蔽を行うか、壁紙をはがしたくない場合は配線カバーで隠します。せっかくスタイリッシュな壁掛けテレビを設置するのであれば、やはり配線は見えないようにしたほうが美しく仕上がります。

1-3. 賃貸住宅の場合

賃貸住宅の場合は、まず規約で壁に穴を開けることができません。

関連記事:賃貸マンションやアパートの壁に穴を開けてしまったら・・・壁穴の修理費用目安を知っておくと安心です

設置したい壁が石膏ボードであれば、石膏ボード用の取り付け金具を使用すれば大きな穴が開きませんので、賃貸住宅でも設置可能です。賃貸住宅は壁が薄いことが多いので、音漏れ対策もしておきたい場合は、壁に補強板を設置して壁掛けテレビを設置しましょう。

2. 配線を隠したい時は?

壁掛けテレビはスタイリッシュでスッキリとした見た目が魅力ですが、配線が見えていると生活感が出てせっかくの美しい見た目が台無しです。できるだけ、壁の内部に配線隠蔽をしておくほうが仕上がりが綺麗ですが、難しい場合は配線カバーで隠しましょう。

3. テレビの位置はどれぐらいが良い?

 壁掛けテレビのあるリビング 壁掛けテレビのあるリビング(※画像はイメージです)

テレビを壁掛けにする場合、どのぐらいの位置が良いのだろう?と悩まれる方も多いです。目安としては、テレビを見る時に座る椅子やソファから真っ直ぐ前を向いた時の目の高さ、または少し低いぐらいが見やすいとされています。

壁掛けテレビ設置で気になる疑問やメリット・デメリットまとめ

壁掛けテレビはなんといっても見た目のスッキリ感が魅力で、新築でもリフォームでも賃貸住宅にも設置できる点も汎用性が高いですね。内装リフォームをお考えの場合は、同時に壁掛けテレビの設置もご検討してみてはいかがでしょうか?

壁掛けテレビの設置を依頼できる業者を探すには?

壁掛けテレビの設置を依頼できる業者を探すには、一括見積りが便利です。リフォームや賃貸住宅の場合は、現状の壁を現地訪問で確認してもらってテレビの重さに耐えられる強度があるのか調べる必要があります。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

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【所属】

noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。