畳をフローリングにリフォームする|費用と手順を解説

 畳をフローリングにリフォームする|費用と手順を解説

畳のある和室はリラックスできて、客間として使うこともできたり、なにより、畳の香りは最高ですが、ご家族に車椅子の方がいらっしゃる場合や、椅子の生活に慣れている方にとっては、少し使いづらいと感じる方もいらっしゃるようです。もし、将来的にも和室を使わないなら、畳をフローリングにリフォームするのがおすすめです。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・洋室に変更するパターンは全部で4つ
・畳をフローリングにリフォームにする相場は9~20万円
・畳をフローリングにするステップは5つ
・DIYによるリフォームは2~3日が必要

和室から洋室へのリフォームパターン

 和室から洋室へのリフォームパターン

和室を洋室にリフォームするには、リフォームにかけられる予算や、どの程度のリフォームを希望するかによって、いくつかのパターンがあります。ご家庭によっても様々ですが、よくあるパターンの一例を挙げてみましょう。

畳の上にウッドカーペットを敷くお手軽リフォームが最も安く、費用が抑えられますが、畳の上に敷くだけでは、畳とウッドカーペットの間に隙間があいてしまうため、ゴミやほこりが入りやすく、ダニの温床になったり、カビが発生することもあり得ます。

将来的にも、畳を使うことがない場合は、思い切ってフローリングにリフォームしてしまうほうが安心です。

畳をフローリングにリフォームするには?

畳をフローリングにリフォームするには、簡単に言うと、畳をはがしフローリングを張っていくだけです。畳をはがすということは、畳の処分費用も発生しますので、見積もりに入っているかどうかも忘れずに確認しましょう。

畳をフローリングにリフォームする費用目安は?

部屋の広さや、張り替えるフローリング材のグレードや素材などによって異なりますが、おおよその費用目安は以下のようになっています。

●畳をフローリングにリフォーム:おおよそ"90,000円~200,000円"程度
●床下に断熱材を入れる:おおよそ"30,000円~60,000円"程度(フローリング張替えと同時施工の場合)

畳をフローリングにリフォームする手順

 畳をフローリングにリフォームする手順

では、畳をフローリングにリフォームする手順を見てみましょう。リフォームをご検討中の方の中には、DIYでフローリングにリフォームしてしまうツワモノもいらっしゃるそうですよ!

1. 畳をはがす

まずは、畳をはがします。畳と畳の間にドライバーなどの工具を差し込むと、簡単にはずれます。畳は普通ゴミとしては出せませんので、処分のために費用がかかります。畳をはがしたあとは、掃除機などでごみを取って掃除をし、カビなどが発生していないか、シロアリが生息していないか等確認しましょう。

産業業者に引き取ってもらう場合

産業業者さんに引き取ってもらったり、産業廃棄物処分場へ持っていく場合は別途費用を請求されます。残念ながら、なかには、畳の処理費用を高額請求してくる業者さんもいるので、見積もりでいくらかかるのかを事前に確認しましょう。明確に教えてくれない場合は、別の業者さんにも見積もりをとったほうが安心です。

DIYでリフォームする場合

地方自治体が粗大ゴミとして引き取ってくれます。自治体によって回収費用や、一度に回収できる枚数制限などもあるため、事前に問い合わせてみましょう。

(粗大ごみ処理手数料一例)
・東京都葛飾区:一枚900円
・横浜市:一枚1,000円
・大阪市:一枚700円
※引き取りをしていない自治体もあります。

2. 畳の厚さとの調整

平均的な畳の厚さは、55mmか60mmが規格となっているため、畳をはがしたままでは、フローリング材の厚みとの差が出てしまいます。フローリングの厚みは、一般的な合板フローリングの場合、12mm厚が標準です。この場合、畳の厚さとの差は、43mm~48mm出てしまいますね。

無垢フローリングだと、15mm厚が標準なので、畳との差は、40mm~45mmということになります。そこで、床板を支えるため、根太(ねだ)と呼ばれる床の下に渡す横木を使ってかさ上げします。そして、フローリング材の両端と中央に、根太を設置して、フローリング材の支えにします。

3. 断熱材を入れる

畳はそれ自体に断熱効果があるため、畳をはがした後の下地には断熱材が入っていないことが多いのですが、下地材はベニア板などの木材であるため、この上にフローリング材を敷いても断熱効果は期待できません。

また、フローリングは畳よりも防音・遮音効果が低いため、断熱材を入れることによって、これらの効果をアップさせることも可能です。根太を設置してから、断熱材を隙間なく敷き詰めていきます。

4. ベニア板を張る

無事に断熱材を敷き詰めることが出来たら、下地となるベニア板を張り、根太にビスで固定します。あまりきっちり敷き詰めてしまうと、フローリング上を歩いた時に、音鳴りの原因になるので、数ミリ程度隙間ができるように張っていきます。張り終わったら、掃除機などでゴミを取り、掃除をします。

5. フローリング材を張る

 フローリング材 フローリング材(※画像はイメージです)

いよいよ最後の仕上げ、フローリング材を張る工程です。どんなフローリング材を選ぶかによって、お部屋の印象がガラッと変わります。また、フローリング材にはいろいろな種類があるため、耐用年数、予算、お手入れ方法などを比較検討して、ネットショップやホームセンターなどで購入しましょう。

フローリング材を用意したら、あとは、下地になるベニア板の上にフローリング用ボンドを塗ってフローリング材を張り、ビスで固定して完成です!

DIYで施工した場合にかかる日数は?

畳をフローリングにリフォームする作業は、範囲が広いため、素人が行うにはかなりの時間と労力、体力が必要になります。男性2~3人がかりで、3日程度はかかると思った方がよいでしょう。

畳をフローリングにリフォームする際の注意点

畳には、遮音効果や断熱効果などがありますが、畳をはがしてしまうと、これらの性能がなくなってしまいます。断熱材をきっちり入れ、遮音性の高い床材を採用しておきましょう。特に、小さなお子様がいらっしゃる集合住宅では、防音対策は必須と言えるでしょう。

マンションなどの集合住宅で、畳をフローリングに張替える場合は、防音規格を確認する必要があります。この規格をクリアーしていないと、再度工事をやり直すことになってしまいますのでご注意ください。「遮音(防音)フローリング」という機能を持たせたフローリングも販売されています。

畳をフローリングにリフォームする業者を一括見積り!

畳をフローリングにリフォームする業者を依頼する際は、一括見積りが便利です。依頼内容を入力すると業者から連絡が来て、訪問見積りや電話見積もりをしてもらえます。業者によって独自のサービスや技術があるので、希望に合う業者を比較検討しましょう。

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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