畳の部屋に床暖房は設置できる|畳対応の床暖房システムを紹介

畳の部屋に床暖房は設置できる|畳対応の床暖房システムを紹介

和室は直に座ることが多く来客用の客間としても使うことがあるので、冬はできるだけ暖かな環境にしておくと快適です。住宅設備の中でも人気の高い床暖房は洋室にしか設置できないと思われることも多いのですが、実は畳の部屋にも設置可能です。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・畳の部屋に床暖房を設置するメリットは、「床全体が暖かい」「火災の心配がない」の2つ
・畳の部屋に床暖房を設置するデメリットは、設置費用が高いこと
・畳の部屋に床暖房を設置する費用目安は、約21.5万円~

畳の部屋に床暖房は設置できる?

床暖房は畳の下にも設置可能です。畳の下に床暖房を設置する場合は床暖房専用の薄い畳を敷くか、畳の部屋にも設置可能な床暖房システムを採用します。

一般的な畳は厚さが55mm程度ありますが床暖房専用の畳は厚さ8mmと薄く、床暖房の熱が伝わりやすくなっています。畳はフローリング床と比較するとまだ暖かいほうですが、それでも冬に直に座っていると冷えてきますので、畳のある部屋の寒さ対策として床暖房の設置は有効です。

畳の部屋に床暖房を設置するメリット

畳の部屋に床暖房を設置するメリットは主に下記の2点があります。

1. 床全体が暖かい

冷気は床面に溜まりますが、床暖房は足元から暖かいので暖房設備の中でも最も効率よく部屋を暖めることができます。

和室にはこたつを設置するご家庭も多いでしょう。こたつは中に入っている足部分は暖かく背中や肩などは寒いままですが、床暖房があればこたつの電源を入れていなくてもこたつの中に足を入れておくだけでもぽかぽかと暖かいです。

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2. 火災の心配がない

冬になると暖房器具による火災事故が増えます。特に高齢者や小さなお子様がいらっしゃるご家庭では火の元は十分に注意しなければいけません。床暖房は発火の心配がないので和室を寝室として使用しているご家族にとっても安心です。

畳の部屋に床暖房を設置するデメリット

畳の部屋に床暖房を設置するデメリットは、やはり設置費用が高いことです。初期費用をかけてでも床暖房を導入するかどうかは和室の使い方やライフスタイルにもよりますのでご家族でよく話し合って検討しましょう。

普段から和室を使うことが少ないご家庭であれば床暖房を設置するメリットは感じられないかもしれませんが、和室を居室にしていたり客間としてよく使用されるご家庭では床暖房を設置しているほうが大変快適になります。

床暖房専用の薄い畳【置き畳】

床暖房専用の薄い畳は「置き畳」と言われ、既存の床暖房が設置されているフローリングの上に設置することができます。簡単に畳と床暖房を組み合わせることができ導入コストも安いので、リビングの一角に畳スペースを設けたい方におすすめです。

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・床暖房対応の置き畳価格:約9,450円~(1枚あたり、割引適用後)

畳仕上げに対応した床暖房システム

畳の部屋に床暖房を設置する際には、床暖房対応の畳を使用する必要があります。一般的な畳は厚みがあるので、床暖房の熱が伝わりにくく床暖房の効果を発揮しにくくなるからです。

床暖房専用の畳は薄いので床暖房の熱伝導率を効率よくアップしてくれます。また、ダニやカビの発生を抑制する加工が施されているので、健康面でも安心して使用できます。

畳の部屋に施工出来る床暖房システムをご紹介します。床暖房の「電気式」と「ガス式」の違いについては下記をご参照ください。

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温水式ガス床暖房の設置費用とガス代を削減できるお得な使い方
足元からポカポカ|床暖房の種類と選び方のポイント

はやわざ畳仕上げ|大阪ガス

床暖房「はやわざ畳仕上げ」|大阪ガス
出典:床暖房「はやわざ畳仕上げ」|大阪ガス

・幅木をはがさず上から貼るだけの施工
・最短半日で施工完了

必要部材費用目安 約28万円~
施工費用目安 約10万円~

一般的な1時間あたりの光熱費は約24円(1時間当たり)かかりますが、大阪ガスにはGAS得プランがあり床暖房使用時の光熱費が割引され、約13円(1時間当たり)程度まで安くなります。他のガス会社でも同様の割引がありますので確認してみましょう。

床ほっと「畳用タイプ」|リンナイ

床ほっと「畳用タイプ」|リンナイ
出典:床ほっと「畳用タイプ」|リンナイ

・現状の和室の畳を温水マットと畳仕上げ材に入れ替えるタイプの床暖房
・耐湿性・防カビ性・防ダニ性に優れている
・耐水性が高く日焼けにも強い
・お手入れがしやすい

必要部材費用目安 約21.5万円~
施工費用目安 約10万円~

畳の部屋に床暖房を設置する費用目安

畳の部屋に床暖房を設置する費用目安は、上記でご紹介した商品の場合で計算すると約21.5万円~程度がかかることがわかります。上記以外には現状によって別途必要な工事が発生することがあり、その分は費用がかかります。例えば、配管工事・電気やガス工事・断熱工事・下地補修などが考えられます。

畳の部屋に床暖房を設置する際には、必ず現場へ訪問見積りをして現状の確認をしてもらうことが大切です。

畳の部屋に床暖房を設置する際の注意点

畳の部屋に床暖房を設置する際の注意点

床暖房を設置する場合は、基礎部分や下地の断熱性を高めておくことが重要です。断熱性の低い部屋では床暖房の熱が逃げてしまうので部屋が暖まりません。

また、暖まった床下の空気と冷たい空気との温度差で結露が発生しないよう設置前に既存の状態を確認してもらうことも重要です。

畳の部屋は最低でも一日一回は窓を空けて換気をし、通気性を良くしておくことが大切です。換気をして空気の入れ替えをすれば匂いがこもることもなくなりますし、暖かいところが好きなダニの発生も抑制できます。

畳の部屋に床暖房をお得に設置するには?

畳の部屋に床暖房をお得に設置するには一括見積りが便利です。現状の和室の状態を確認してもらい、適切に断熱対策もしたうえで床暖房を導入するほうが、より効果が発揮され暖かい和室を造ることができてお得です。

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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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