畳の張替えメンテナンスは裏返し・表替え・新調の3つ|発生する費用はどれくらい?

畳の張替えメンテナンスは裏返し・表替え・新調の3つ|発生する費用はどれくらい?

日本の伝統文化である畳。その畳も、使用年数によってメンテナンスが必要になってきます。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・畳の張替え時期は、「裏返し」が3~5年、「表替え」は7~8年、「新調」は10年以上経過してからが目安
・畳の裏返しにかかる費用は、2,500円~4,000円で、表替えにかかる費用は2,800円~12,800円、新調にかかる費用は7,500円~25,000円程度が相場
・畳表のグレードは、「国産か中国産か」「い草の質や長さ」「畳表のい草の織り込み量」などで費用が左右される

畳の張替え時期の目安は?

畳の名称畳の名称(※画像はイメージです)

畳の張替えと言っても、いきなり新品に交換するわけではなく、表と裏を入れ替えるメンテナンスを先に行います。これを「裏返し」「表替え」と言います。裏返しと表替えを行った後、数年経ってから、新品の畳に入れ替えます。これを「新調」と言います。

畳の張替え時期は、使用環境にもよりますが、一般的に「裏返し」が3~5年、「表替え」は7~8年、「新調」は10年以上経過してからが目安と言われています。以下では、畳の名称を説明します。

1. 「畳表」たたみおもて

畳の表面部分で、「ござ」とも呼びます。基本的には、イグサを使用したものが本来の畳ですが、近年では、和紙や合成樹脂等を使用した畳もあります。

2.「畳床」たたみどこ

畳表を張る畳の芯の部分のことを指します。表からは見えませんが、畳の機能の中でも大切な部分です。
衝撃を吸収し、遮音性、保温性を高める部分でもあります。

3. 「縫糸」ぬいいと

畳を塗ってある部分のことを言います。

4. 「縁下紙」へりしたがみ

畳へりを折り曲げる際、畳をより美しく仕上げるために畳へりの下に用いる補強用の製品のこと。

5. 「畳へり」たたみへり

畳のふちに縫い付けてある丈夫な布状のもの。一般的には化繊が最も多く使用されていますが、綿・麻など環境に配慮した素材もあります。選ぶ柄や色によって、雰囲気を変えることが出来ます。

畳の裏返し・表替え・新調って何をするの?

畳の名称が分かったところで、「裏返し」「表替え」「新調」について詳しく見ていきましょう。

裏返し

畳の裏面畳の裏面(※画像はイメージです)

新しい畳を使い始めて3~5年経ったら、畳の裏返しを行います。ちょうどこのぐらいの時期には、畳が日焼けしたり色あせてきたリ、擦り切れて傷んだ部分が出てくるからです。

現在、表になっている畳の「畳表」をはがし、ひっくり返して裏面を表にします。畳表は両面を使う事ができるので、裏返しを行うことによって、新品のような畳表が現れます。

●裏返しの費用目安:"2,500円~4,000円"/畳一枚あたり

表替え

畳表と畳縁畳表と畳縁(※画像はイメージです)

畳の表替えとは、畳表と畳縁の部分だけを新しいものに交換することです。新しいい草の香りがして、清々しく生まれ変わります。ただし、畳表と畳縁以外はそのままなので、踏み心地は変わりません。

●表替えの費用目安:おおよそ"2,800円~12,800円"程度/畳一枚あたり(張替える畳表と畳縁のグレードによって、価格が上がります)

新調

新しい畳を使い初めて10年も経つと、畳がへたってきたり、踏み心地が悪く感じたり、へこんだ様な感覚がしてくるものです。このような状態になってきたら、新しい畳に交換する時期です。

●新調の費用目安:"7,500円~25,000円"/畳一枚あたり(新調する畳表のグレードによって、価格が上がります)

畳表のグレードとは?

畳のグレードを決めるポイント

「裏返し」「表替え」「新調」の際にかかる費用は、採用する畳表のグレードによって差が出てきます。具体的には、上記の3つの要因で費用が左右されます。

国産の畳表と中国産の畳表の違い

国産の畳表と中国産の畳表国産の畳表と中国産の畳表(※画像はイメージです)

国産の畳表は、日本の厳しい基準内の農薬を使って栽培されたい草を使用しているので、まずその点が安心できます。中国産は、その基準が曖昧でどれだけの農薬を使っているかが不明なのです。

使用されるい草はキメが細かく量も多いため、耐久性に優れています。また、天然の色なので、長く使用して色あせてきても、艶が出てきていい味になります。そして何より、しなやかな手触りとい草の香りの高さは、国産には叶わないでしょう。

中国産の畳表は、水溶性のペンキとボンドで見た目が綺麗に見えるように着色してあります。長く使用するうちに、色ムラや茶色い筋が出始めてきて、い草の量も少ないため、耐久性が低いことがあります。

現在の畳表は、コストダウンのため約70%が中国産で、国産の畳表を採用することが難しくなってきました。国産の畳表を扱っている業者もあるにはありますが、その価格は中国産と比べて、倍ほど高くなります。そこまで国産にこだわらない方には、低価格に抑えられる中国産の畳表が選ばれているようです。

やっぱり国産の畳が最高です

国産の畳は確かに費用が高くなりますが、長く使用すると、その良さは歴然です。昨今ではアレルギーの方も増えているので、品質にはこだわって、良い物を採用するようにしたいものです。

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。